私の髭物語
ようこそ! 私の髭物語です。   私も この年になったので、後ろ指刺されなく、人に迷惑をかけない 範囲で、何でもやろうと思っています。
 そんな訳で 年の暮れにやってしまいました。 ちょっとした お遊びの 髭です。 そうなんです髭を伸ばしてみたのです。
 私は髭が濃くて十八歳くらいからずっと電気カミソリで髭をすり続けています。 髭は今 思えば私の人生と言うか 男と 人として、栄えた時と比例して、 髭も頭の髪の毛も勢いがあった事を感じますね。
 最初は産毛の濃いような物でしたが、まだその頃は世の中の事が何もわからずに 居ましたが、髭も太くなり毎日のようにすっていないと直ぐにざらざらして 来ました。その頃は仕事も何もかもパワフルでした。そしてオシャレとか 言う物には興味も無く、ただ 仕事だけに我武者羅でした。
それが日本経済のペースダウンのころから私もペースダウンしてきて五十歳に成っていました。  気が付けば髪の伸び方も遅くなり、床屋さんに行く間隔が長くなり、髭も毎日 すらなくても良くなり、髪も髭も切ったり すったりするのが、モッタイナクナリ、無精も手伝って髭は一週間くらい  伸ばすのはしょっちゅうと言う事になりました。
  髪も天辺がちょっと薄くなり、指ぐしでいつも寄せて居る様になり、 少しはおしゃれにも気をつける様に成りました。
  髭はまだ濃いので、するのが大変なので、それに皮膚も傷めるようになり つい する間隔が長くなり、一ヶ月くらい伸ばしてみました。   髭を伸ばすのは面白い事ですね。常に 髭が気になり、いつも顔を撫でる ようになり、毛抜きなど使った事無いのに、髭の手入れに余分な髭は 抜くようになりました。それでどこが抜き易くて痛くないかわかりました。
  髭抜きと言えば、蛇足ですが、お客さんで 70歳くらいの 男性のかたです 名工の 手作りの髭抜きが、一万円で売りに出たので買って、髭を抜いていたら、 面白いよに、抜けたそうですが、長年、耳の聞こえの悪いのが、その時 一時的に ちょっと 良くなったそうです。 それはどうしてかと聞かれましたが、その時 じゃぁ 下の毛もそれで抜いたら  元気に成るのじゃぁ無いの、と笑った事を思い出しました。
でも面白いですね、私は客商売をしてるのに、ほとんどの人は私の髭が伸びて いるのが気ずきませんね。 私は全盲なので きっと客の顔を見ないし 客も人の顔など 見ていないのでしょうね。
  それでも常連は色々言ってくれますね。クリスマスに近かったので サンタクロースに成れるとか 宮四郎や中国の こうしに似てるとか話題も出来、 中には 女性とキスする時、髭が在ると無いとではコーヒーにクリープを 入れるか入れないくらい違うと、からかう人も居ましたが、試すチャンスは ありませんでした。
  でも髭を伸ばして いつも撫でていると、今まで考えた事も無い事を 考えるように成りました。もし髭を自然のまま伸ばし続けたら、又髭は 何の為に生えるのか など考えました。  昔はカミソリが無いからほとんど自然に任せたでしょうね。 
あのアレキサンダーが、若く見えるからと 歴史上 初めて髭をすったそうです。 でも その前から 貝殻を使って、髭を手入れしていたとも聞きました。   為政者は皆髭を生やしていますね。おさつの肖像画は偽さつを作りにくくする為髭の生えた人を使ったと聞きました。
  私の髭は結局年明けの仕事始めにすり落としました。残念なような気もするが、楽にも成りました。 三十五日 私の髭物語でした。   ここまで読んでいただき ありがとうございました。      宮司   みやじ

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