ずがにの お話です。
いらっしゃいませ! 貴方は ゆでた蟹は黙ってもくもくと食べる方ですか。 じゃぁ 黙々と 蟹のお話を読んでね。
  今日はズガニの事を書こうと思います。   ずがには モクズガニの事で 私の育った浜名湖を作っているみやこだ川の 上流の、都田、「みやこだ」では、ズガニと言っていました。
大きさは 掌に、足を付けたくらいで 雄は爪が大きく、毛が密生していて、食べるとおいしい蟹です。
  この蟹は大川にももちろん居ますがそこに流れ込む支流にもたくさん居ました。   その 小川が稲穂や 柿が実るころには  良く台風が来て、大水が出て、 子供達の遊び場でした。
  秋の長雨や台風の大雨の後、濁流で 川が泥水で濁っている時が、田んぼや池や  小川で魚を取るのに、とても適した時で、子供たちは いつもと違う風景を 見るのもとても 好きで、興奮します。
  その、ズガニ取りをするのもこの時です。
  小学生のころは、ズガニを釣るのですが、餌には田んぼで 蛙を数匹、 捕らへ、皮を剥き、重りの石と、一緒に糸で縛り、棒の先に糸を取り付け、濁った 小川に どぼんと投げ入れ、しばらく置いてから、そっと 水面まで上げてみて、 蟹が ぶら下がっていれば、そっと土手に上げて、手で捕まえて、袋に 入れるのです。
たもがあれば、水面で 掬い上げるのですが、小さいときは、そんな物は ありませんから、素手で捕まえるのですが 挟まれるととても痛いです。
思い出すととても わくわくします。
   中学生くらいに成ると、蟹かごを作りもっとたくさん取ります。    針金で枠を作り、金網を張り、竹のばねを利用し、やはり 蛙の皮を 剥いだのか、あるいは 魚屋さんで魚の頭を貰って来て、やはり重りの 石と一緒に 縛り、川底にそっと下ろすと、竹のバネで広がり、しばらくして上げると 重りと バネの仕組みで、蜜柑のダンボール箱くらいに すぼまり、 上げると蟹が入っていると言う、仕掛けです。
南京袋に入れるのですが、いっぱい 捕れましたね。
   今 思えば ごうごう流れている小川のほとりを、走ったり、丸木橋を 渡ったり、飛び石を飛んだり していましたが だれも落ちた人は無かったですね。
   ズガニは水の澄んでいるときは、岩の下に隠れているが、その時は、 この方法では、うまくいきません。
   とれた蟹は、持ち帰り、ゆでたり 味噌汁に入れたり 少ないときは濡れた 新聞紙でくるみ、かまどの火の傍に置いたりしました。
   食べるのは 私は爪くらいしか食べませんでした。年寄りなどは、甲羅を 割り 中を食べていましたが、なにしろ 沢山ありますから、いい加減に、 食べていたと思います。
でも そのシーズンはとても、短かったと思います。
  夏にも大川に泳ぎに行くと、居ましたが、脱皮していたりしていて、捕まえて 食べる事はありませんでした。 昔も蟹や 田螺にジストマ菌が居るからと、言われていました。
  夏、大川で、鮎をウナギ釣りの餌にして、川べりの石垣などの下に鮎を 見せかけに置いて、ウナギが顔を出したら、水中眼鏡で見ながら、もりで突いて  捕るのですが、良くこのズガニが、爪を出してきました。
   秋の そのころ捕らえて食べた蟹は、甲羅の幅が6センチ以上で、中には 凄く、大きいのもいました。 生後三年くらいで、秋から海に戻り 卵を産む為の栄養を蓄えている時です。
そして浜名湖の塩分の混じった所で交尾し 卵を産んでから死ぬのだそうです。 だからズガニつまりモクズガニの死骸がいっぱいに成り 海のもくずと 言うとか言わないとか。
  モクズガニは、関東以南に住んで居て ケガニ カワガニ ズガニ ヤマタロウ ウリガニ モクゾウガニなど、土地により呼び名が異なります。
英語でも手袋 に毛が生えたような形から、ミトンクラブと言います。
  淡水と海水の混じったところで、三回ほど 卵を産み、親は死に、 プランクトンとして五回ほど 脱皮し、餌の豊富な浜名湖で育ち 2ミリくらいの幼生に成り 何度か脱皮し、川 池などで成長し、に三年で親に成り 秋に卵を産むために、肥えたところを、私たち子供に捕られていたのですね。
でも 雌は雄より一回り小さいので、川に戻していましたけどね。
  鮎やウナギも 海に戻り 卵を産みます。淡水と海水を、行き来して いたのですね。知らずに遊んでいましたが、良く来てくれていたものですね。
やはり 海 浜名湖 都田川 田圃や 沼と 自然が繋がっている事を、 山と田舎が海を育て、海の恵みをいただいていたことが、 大人に成ってやっとわかりました。   ここまで 読んでいただき ありがとうございました。                みやじ

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