中学生の頃 教科書で読んだ 走れメロスの物語を、 私本「しほん」 走れメロスとして書きます。
   後ろに人々が神のように崇める頂上に雪の帽子をかぶった美山を戴く 野原には花が咲き牛と羊が草を食み 子らは遊び大人らは ひと時を笑い戯れ それがあるがままの村に正義の人メロスわ生まれ育った。
  何年かぶりに城下まで使いに出た。 朝まだ暗きころ峠を越えた朝日が まばゆく 遥かかなたの 塔を紅に染めていた。  日が西に傾きかけたころ メロスは 城下町を巡らす城壁をくぐった。 憧れの町 人々は通りにあふれ 王を尊敬し安心しきった人々が忙しく走り回っている町 .
でも メロスは 歩くうちにいつもとは違う町を感じた 人の姿が見えない 死の町を感じた。 それでもうつむき歩く若者を見つけ どうしたのか尋ねたが虚ろな目をフセタママ行ってしまった。
 誰も避ける世に答えはしない  夕日が赤く美しく染める泉を背を丸めじっと水のおもてを見つめる老人を見た. メロスは肩をゆすって尋ねた  やがて重い口が開いた.
 王様が 王様が、、、。   人を信じなくなり 家来を 町の民を 大臣を 王子を おきさきさまを 皆次々と殺しておしまいになります、、、。
  正しき人メロスは体を震わせて そんな王は 殺さねばならない と叫び短剣を手に城門をくぐった すぐに門番に捕らえられ王の前につれていかれた。
王よ 貴方は人々から富と 権力と 軍隊を 預かり尊敬を一心に受けていたのになぜ人を信じないのか.
 メロス お前には わしの苦しみはわかるまい  家来度もこの者を死刑にいたせ.
 王よ私は死ぬことはいといはしないだけど必ず悪い王は誰かに殺される出あろう 。 殺されるものがたわごとを言わず命乞いをしろ。 私は正しきことには命をもささげる と言った後 ふと村に残してきたたった一人の妹を思い出した。
 早く二親をなくした 親がわりのメロスであった。 その16になる妹の為の町までの買い物で来ていたので あった.
王よ命乞いはしないがたった一人の妹が嫁ぐことになっている それをおえるまで三日間だけ村に帰らせてくれ必ず三日後には帰って来て死刑台に上るでしょう。
 王わ 笑い出して誰がそんなことを信じる者があるだろう.  それでは この城下に親友のペテロがいる 私が帰るまで代わりに牢に居てもらう. 又王は笑い 誰がそんな代わりになる者がいるか. でもペトロはよばれメロスは久しぶりの再開を懐かしみ, 抱擁し合った. そして 訳を話した. ペテロは二つ返事で引き受けた.
王は苦々しき顔をして メロス行くが良い そして帰ってこぬが良いぞ 帰って来ても遅れて来るが良いぞさすれば メロスよそちの命は助けて遣わすだろう.  メロス は 苦々しく聞いていたが ペテロに振り返り手を握り 目を 見つめあい ペテロの ほほえむ顔に押され 城門を走り出た。
来たときとは違い 走りとうした. 村に帰り直ぐに式を挙げてくれるように婿にたのみ 式は厳かに行われた。 式がおわってこの人々の中にいつまでもいつまでもいたかったが ペトロのことはひと時も忘れない。 まだ 十分 時間はある 少し眠ろうとした  一変に疲れが出た。熟睡した。 夜中に目を覚ました。 まだ時間は十分ある でも 眠っている間も外は大雨が降っていた。
  吹っ切るように 走り出した。 正しきことの為にメロスは走り出した。 雨はあがっていた 約束の時間までにはまだ 十分 時間はあった。 途中まで来ると 川が雨で ごうごうと あふれ流れていた。橋も流され 渡り石も もちろん流れの 下だ。
 あげく メロスは 服を脱ぎ祈り流れに飛び込んだ。 さすがに頑健なメロスも 幾度か溺れかけ 向こう岸にやっとたどり着いた。 這い上がり 感謝を述べたがそのまましばらく気を失った。 暖かな日が彼を守り 目覚めさせた。 日は頂点にあった。あの日が西に沈むまでには刑場に着かなければと   メロスは 走り出した。
 正義と自由の為に 走れメロス。 走るのだメロス。 やっとの思いで峠を越えたとき 賊に襲われた。 裸のメロスを襲うのは王の命令であろう。 逆に棍棒を取り上げやっとの思いで賊どもを追い払い、又 メロスは走り出した.
  しかし 体力は限界に来ていた。 ノロノロ 足は 思うように前に出なかった。 城壁はもう近くなのに メロスは座り込んだ。 そしてふともう走るのはやめようかと思った。
  気も薄れかかっていた ふと顔を上げるとこのことを知っている町の人々 何人かがメロスを見ていた。 複雑な目をしていた。 走らねば。 立ち上がった.
のろのろ 走り出した。人の目が応援していた。 日は西に傾きかけていた。 刑場が見えてきた。人が沢山集まっていた。 メロスはなおも走る そして叫んだ まってくれ 帰ってきた 待ってくれぇ.まってくれえ。 人を分けて刑場に転がり込みペテロのはりつけにされたペテロの足にしがみついた。
 ペテロはおろされた。 二人は抱き合い 約束を果たした。 メロスはいった。 ペトロ 私の顔をおもいっきり殴ってくれ 一瞬とはいえ一度きみを うらぎろうと思ったことがある。  ペテロは 殴った
。 そして今度はペテロが言った。 メロス俺も殴ってくれ俺も一瞬 来ないのではないかと疑ったことが在る。 メロスは殴って 又なきながら抱き合った.
  王はそれを見ていて  私も君たちの仲間に入れてくれないか。  と言った。 人々は喜んで飛び上がった。
  そしてペテロが言った。 メロスよ奇麗な娘さんが君にマントを着るように捧げているよ。 娘さんはきっと君の裸を皆に見せたくないんだ。 だって君は丸裸だぜ。

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