ようこそ! 村祭りの思い出です。 村祭り 秋祭り、貴方も思いで一杯でしょう。 この 街の祭りに良い 思い出のある人はきっと 楽しい幼少時代をお過ごしになったことと思います。
私もそれなりに 楽しかったですね。 祭りが楽しみで 待ちわびていましたね。
私は いにしえの時代には本道理だった浜松の奥の山沿いの旧街道沿いの田舎育ちですが 京都からあずまに下る街道沿いには 由緒あるお宮が沢山あります。私の街もそうで、私の先祖はそこのお宮の神主をしていたので、宮司 「みやじ」と言う名字を名乗っているのです。
実家の田圃もお宮の麓にあり、子供の頃から「お宮の田圃」と慣れ親しんでいました。 その 須部神社 「すべじんじゃ」は小高い丘の上にあり 本道理に鳥居があり、 そこから 丘の麓まで歩き又 鳥居をくぐり 太鼓橋を渡り石段を上がります。左右に宮の森があり 良くしいの実を拾いました。
だらだらと 上りきると 広場に出ます。太い松ノ木が数本あり 石灯籠がいくつか 立っていて、 井戸とその脇に 手や口のすすぎ場があり、そして 一角に 銅版で 屋根周りを張った 舞台があるのです。
そこで 祭りの三日間どさ周りの歌舞伎役者が お芝居を見せてくれるのです。 その広場より 二段上に 神社があるのです。 そこに テントを張り 氏子壮大や警察官が座っていました。
この鎮守のお宮は 祭りの時じゃなくても 良く遊んでいたところですが、10月の 半ばの三日間は 見違えるようでしたね。長い石段沿いに夜店が何軒も出て、色々な物を売るのですが 今と違い当時は 子供達の興味をそそるには充分でしたね。
鯛焼き 綿菓子 風船 お面 板の飴を のみで割って売っていたり、ようようを紙紐で金魚すくいみたいに釣らせたり、生烏賊を醤油焼きした物を 杉の葉の上に並べたもの。因みに 私はこの 烏賊の焼いた匂いが秋祭りの匂いのような感じです。
水あめは 二本の割り箸の先に つけてくれ それを白くなるまで ねって遊びながら食べたり、付録でくれる 切手くらいの大きさの、材質は何で出来ているかは知りませんが、何かを固めた薄い板です。それに 絵や アルファベットが書いてあり それを奇麗にくりぬくと もう一つ 水飴をくれるのですが 根気が無いのでほとんど失敗します。
秋の日が暮れてきて裸電球が店先につく頃には ますます 雰囲気が出てきますね。 その時に 私は苦い思い出があるのです。それは ぜんまいで走る ブリキで出来ている 鼠のおもちゃを買おうとしていたら 急に ヒューズがとんで お宮のまわりが 真っ暗になったのです。その時 そのおもちゃをポケットに入れてしまい そこを離れたのです。 万引きですね。その事は祭りの苦い思い出で 忘れた事はありません。
そのころから 舞台ではお芝居が始まるのです。広場にむしろをしきつめ、早々と 座席を確保しておいた、特等席に座っていると 親たちがお弁当などを持って来て 芝居見物が始まるのです。
最初は 座っていますが、子供達は直ぐに 勝手なほうに行ってしまいます。 私は 舞台の直ぐ傍まで行き幕間などは幕をまくって中を覗き込んでいました。 子供ながら いくつか芝居は覚えていますね。とても懐かしいですね。
私が田舎を離れた頃から 祭りも変わり、芝居はなくなり 映画や カラオケになり、昔の面影もなくなってきましたね。 一人 懐かしんでしまいました。有難うございました。

好評連載中の部屋へ戻ります。

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