暖かいお日様がたらちゃんの居間に差し込んでいた。 かつおちゃんが離乳食でお腹が
いっぱいになり、お昼寝してしまった。
可愛い寝息が聞こえ出したので そっと離れて PCを開けた。
読みたくなる 心くすぐるメールはないので皆削除してしまった。一つ大きなあくびをして、スカイプを開いた。あら、真利さんが出てるわ、珍しいわ。
真利さんお久しぶりね。今日は 平日なのにお休みなの。あら、たらちゃん、ホントに
久しぶりね。今日、私代休なの。この間棚卸で日曜日も出たからなの。
かつおちゃんは元気で遊んでるの。うん 今ね、お昼寝してくれたわ。ひなちゃんは!ええ、ひなも眠ってくれたわ。たまに 休んで私がいるものだからなかなか 興奮して寝なかったけどやっと眠ったわ。じゃぁ お互いにほっとしている所ね。外はすごく良い天気ね。どこか 遊びに行きたいわね。
そうね、でもひなをつれてでは遠くへはいけないわね。たらちゃんは旅行は好きなの。
ええ、独身の頃は家族と良く行ったし、主人とも仕入れをかねて タイやベトナムシンガポールなどに行ったわ。そうそう、たらちゃん、この前私と主人のなれそめを言わせたのだから今日は たらちゃん、ウフ、たらちゃんの番よ。
あら、やだわ私達社内結婚だからただそれだけよ。
たらちゃん、ずるいわ、是非お話してね。そうね、でもなんにも面白くも ロマンティックでもないわよ。
ええと、どこから はなそうかしら、うちは父が始めた小さな商社だって事は知ってるでしょう。ええ、そこの一人娘のお嬢様だって事もね。
あら、そんなんじゃないけど 20人足らずでやってる会社だから私も高校生の頃から家の手伝いをしていたわ。それでね、もう 恥ずかしいわ。私が大学生の頃彼が入社してきたの。ただそれだけなのだけど。
あるなつにね、私の父の実家が山奥の田舎なの。もう祖父母はいなくて、空き家になっているのだけど、その裏の川のそばの畑だったところに山小屋風の家を三軒建てて、社員とその家族と、お客様を招待してバーベキューなどやってるんだけど、それがその時だったのよ。
あら、いいわね。別荘を持っているのね。やっぱり お嬢様だわ。
ちがうってば、それでね、ちょうど、彼も始めて参加したのだけど、祖父母の家が駐車場になっているんだけど、私が車の中に忘れ物をしたものだから、ちょうどそこに居た、彼に手引きしてもらって行ったの。
そしてね 私が子供の頃夏休みに祖父母の家に泊り込みでずっといたときに、果樹園の
ところに大岩がありそれが 像の形をしていてそれに載って従兄弟達と遊んだ話を彼に話したら、行って見ようと言うことに成り、
私の記憶のまま行ったのだけど、野道は以前はおじいちゃんたちが奇麗に草も
刈られていたはやしの道だったけど、だれも手を入れないものだから背丈ほどの草と雑木に覆われていて、そこに行くどころではなく、道に迷ってしまったの。
でもね 不思議だけどなんだか凄く楽しい気分だったわ。まるでアダムとイブが手を取り合ってエデンのそのを歩いているみたいだったわ。
あら、 じゃぁ たらちゃん、彼の事,前から好きだったのね。
ううん、別にすきでも嫌いでもなかったわ。只 会社で良く働く人くらいしか思っていなかったのよ。不思議ね!でもホントに不思議!彼とあの象さんの岩に二人でまたがってみたいなって思っていたわ。
それからね!
そうね、時間にして三十分くらいだったと思うけど、私はすっかり混乱してしまったわ。彼は道を知らないし、私は見えないしで、不安になって、彼にしがみついていたわ。
あら、たらちゃん面白くなってきたわね。まぁ。真利さん。いじわるね。あの時は大変だったのよ。
山の夏は夜涼しくなるし夕方に近づいていたし、遭難して死んでしまうかと思ったわ。
でも、彼はやっぱり男ね、落ち着いたものだったわ。近くにある岩山に登りバンガローのそばを流れていた川を見つけるよと言って、一人で行ってくるからここで待っててねって言って一人で行こうとしたから、私を置いてかないでってしがみついちゃったの。
じゃぁ、って彼と又 手を繋いで彼が木や草を払う後ろをついて行ったわ。おじいちゃんがいつも マムシに気をつけろよって言っていた山道をかれに一生懸命ついて行ったの。
そしたら遠くで犬の吠える声がしたの。私の家のミニダックスのポンタなの。涙が出るほど嬉しかったわ。
そして人の声もし出したの。でも、茂みで先は見えないし進むのが大変だったの。でも、やっとの思い出、猪避けに張ってある金網にたどり着いたの。
そして 彼に抱き上げてもらい金網を越えたら又現実の世界に戻ったような
感じだったわ。
皆がびっくりして寄ってきたの。訳を話したら皆に大笑いされて、私も泣き笑いして、
あの時ほど嬉しかった時はないわ。
父は特に大笑いしていたの。聞いたら父も子供の頃、両親が果樹園に居ると思い行ったがいなくて、今はこのバンガロウがある畑にいるのだと思い近回りしようとはやしを
つっきって行ったらやっぱり迷子に成りしばらく泣き歩いていたら、かあさんに見つけられ泣いてしがみついた事を覚えているそうよ。
じゃぁ、たらちゃんの所はそう言う伝統があるのね。うふふふ、。そうかもね ああいう時って そんなにパニックになる必要はないのに 魔法使いに呪文に欠けられたように違う世界に居るようだったわ。でも反対にとても楽しい気分もあったのが変ね。
それから 彼と急接近したの。彼は じゃが芋みたいな人だけど、心のある人だから、彼が結婚してくれって言ったとき、私、直ぐ喜んで受けたの。両親も賛成してくれたし、それだけの事よ。面白くもないでしょう。
ううん、そんな事ないわよ。私もびっくりしたり、嬉しかったりで涙が出ちゃったわ。
あぁ、でも真利さん 私恥ずかしかったけど聞いてもらってよかったわ。
それでね、後日談があって そこの場所に行って象の岩にのりたいって周りの人達が言うものだからね、バンガローを監理していただいてる農家のご主人に整備をお願いして
そこを気に入った若い人達が、Llover'Meadow、「恋人達の草原」って迷子にならないように標識までつけちゃったの。あら、私も連れてってね、たらちゃん!いいけど、まりさんは愛の再確認ね。でもね、あそこでわかめとかつおが迷子になって、伝統を
引きつがなければいいけど。ね
まだ、 話は続いていますが 今日はこれで!宮司。
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