恐怖の腐った雪壁。群別岳
2006.5.6
夕張岳が終わって
翌日は天気もさえないので山は休んで親孝行(^_^;。明けて5月6日は増毛の南尾根から群別岳を目指した。沢一本北の1222.0(通称「幌天(ほろてん)」)の方が楽なのだが、このシーズンしか日帰りで行けない群別岳である。日帰り山行とは言っても札幌出発は午前3時という、かなり厳しい冬山ツアーだった。
群別の集落から群別川に沿う林道に入る。除雪終点で車を降りて各自準備。午前5時半出発して雪の林道を約5km歩く。途中、土砂が崩れた跡もあったが約1時間半程で林道終点に到着し、引き続きスノーブリッジを渡り609のコル目指して緩斜面を登る。
約4.5kmの林道を進む
林道終点通過後SBを渡る
台状の609のコルまで登ると左手に1222.0の白い稜線が、正面やや左に群別岳の南尾根の岩峰が姿を現す。609のコルを通過して引き続き緩斜面の疎林の台地を登り増田の沢に出る。このまま正面のコルを登り尾根上を行くか、沢を詰めて行くか一瞬迷ったが、スキーのトレースのある沢の方を選んだ。しかし、滝の手前の雪崩跡をみてビビリ、尾根ルートに変更した。尾根を登り1000m付近でシーデポしてアイゼンを履いて山頂を目指す。
やがて南陵の岩峰の手前に到着。左右とも急斜面にそそり立つ岩峰の迫力が凄い。気温も上がり急斜面での雪崩の心配があるので、定石どおり岩峰は岩の上を歩ことにした。
群別岳南稜を見ながら丘陵を登る
増田の沢の滝と手前の雪崩跡
南稜の岩峰は稜線伝いに歩いたが
定石どおり岩の稜線を歩き始めたものの、岩場は歩き辛く右下にトラーバースの跡を見つけると、あっさり軟弱にも岩場を降りてトラバースに変更した。しかし、急斜面を進むうちに、上の方の雪面に亀裂を見つけたり、足元の雪面の表面が小さな雪崩となって崩れたり、通過したすぐ後ろで小規模の表層雪崩が発生したりで、スリル満点のトラバースだった(そういう問題ではないが)。南陵を通過し、いよいよ本峰に登る。気温が上がり崩れる雪面に苦労しながら、山頂付近の亀裂にビビリながらも山頂到着。
天気は快晴だったので、山頂からの眺めは素晴らしい。日本海は見えるは、黄金山は見下ろせるは、
昨年登った暑寒別岳
も綺麗に見える。風も無く、おだやかで見晴らしも良いとなると、通常は昼食とするところだが、雪面の亀裂が怖くて、気温が上がりきらないうちに降りてしまおうということで、頂上で写真を撮るとさっさと下山することにした。
山頂付近の亀裂をかわし、表面が崩壊する雪面を踏み越えて南陵まで到着。今度こそ、岩場は稜線上を歩くつもりだったが、岩の上は歩き辛いのと足元が不安いうことでやっぱりトラバース。登りの時からさらに上昇した気温と春の日差しは、しっかりと雪面に影響し、あまりの雪の脆さにダンパラさんは雪壁(というほど急斜面ではないのだけど)のセミとなった。結局、今回のツアーの下山速度は「セミ」の蟹歩きのスピードがボトルネックとなり、登り以上にかかったのだ。大騒ぎしながら南陵末端になんとか到着したので、昼食。食後シーデポ地点まで歩き、スキーに履き替え下山。ほどよい樹木の密度と斜度が今までの苦労を忘れさせてくれる。アイゼンだと「エッチラ」降りる斜面も、スキーだと「ヤッホォー」と一瞬である。所々登り返しながらもあっさり林道終点まで滑って戻る。林道は漕ぐところもあったがスキーのありがたさで1時間もしなくて駐車場所まで戻ることができた。
雪崩が怖いトラバース
山頂から黄金山方向を望む
山頂の岩陵越しに浜益岳
昨年登った暑寒別岳
山頂付近の亀裂地帯を降りる
やはり下りのスキーは早い
リザルト
除雪最終地点
:
05:30
林道終点
:
06:57
シーデポ地点
:
09:20
山 頂 着
:
11:11
シーデポ地点
:
13:01
除雪最終地点
:
15:13
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