今シーズンの札幌は雪が少ない。1月も中旬というのに札幌市内の積雪量は30cmほどだ。だから「富良野なら雪があるだろう」と祈るような気持ちで上富良野の白銀荘に向かった。富良野岳ジャイアント尾根にも三段山にも前十勝岳にも雪はあった。いや、「モノには程度がというものがある」というぐらい雪があったのだ。
いつものように「バーデンかみふらの」の向かいにクルマを置き出発。道道を少し歩いて、砂防ダム付近で川に降りる。雪が深いし重い。未だに埋まってない沢を、渡渉して北尾根の末端部でスキーを履いて登山開始。雪は深いが先行者のトレースがばっちりついているのでラッセルはなかった。が、先行者はファット板用シールの登坂性能を生かして急斜面もグイグイ登っていくのでかなりの急登が続く。ラッセルはしたくないくせに急登も嫌がるダンパラさんはさっそく小言を言い始めるが、相手をすると面倒なので無視して登る。
やがて森林限界を超えるが、風は弱く気温も高めのようだ。標高1450m付近から時々ガスがかかるようになった。視界が奪われるのは数分だが、あまり気持ちのいいものではない。
標高1510m付近で「もう、のぼるのや〜めた」と、シールをはずし下山することにしたが、ベベルイ沢へのシュートをダンパラさんが嫌がり、私もベベルイ沢下部のブッシュ帯の単独ラッセルはしたくないので日和って、登りトレースをピストンすることにした。
富良野岳ジャイアント尾根はベベルイ沢へ落ちる東斜面程ではないが決して緩斜面ではない。しかし、今日の深雪は手強かった。スキーは膝下まで潜って殆ど滑らない。急斜面だとなんとか滑るが、曲げようとすると数テンポ遅れてから曲がる。ゲレンデのようなテンポで荷重を入れ替えようとするとこける。こけたら雪で窒息しそうになるし、ストックをついて起きようとしてもストックごと潜って簡単に起きられない。
障害物のないオープンバーンは急斜面を狙えばそれなりにパウダーが楽しめるが、曲がらないので林間はちょっとやっかいだ。ゆっくりと回りながら木々の間の見通しの直線を見つけてほぼ直滑降する。止まると見通しを探して直滑降という動作を繰り返しながら下山した。 |