2007.4.7

 先週に続いて今週も帰省。暖冬小雪と言われた今シーズンだが、上越も乗鞍もあるところにはちゃんと雪があった。となれば大雪も雪がタップリあるはず。オプタテシケという地名が浮かんだが、未踏ということで、手前の美瑛富士を選んだのだ。下山してすぐ白金温泉でゆっくり風呂に漬かってご馳走が食べられるのも(が)魅力である。天気は午後から下り坂という予報だったが、「行っちゃおう」というノリで出発。
 原生林の中の林道をひたすら歩く。雪も良く締まっており、とても快調に進むことができた。ところどころショートカットしながら進むと、程なくして夏の登山口。ポストが雪に埋もれかけていた。ここから雪の登山道を歩く。沢の源頭部を大きくトラバースするが、そのまま尾根に取り付いた方がよかったかとも思う。やがて登山道から離れ沢に沿って尾根を歩くがこの辺りから雪がシールにつくようになった。BDの液体シールワックスを取り出したが、ポリ製の入れ物は大きくつぶれ、中身は無かった。どこかで漏れたようだ。 仕方がないので、シールに雪の団子をつけながら、めげずにラッセルで進む。雪の重さと雪団子の抵抗でスキーが重い。
 
   
今回のルート。沢に沿って登る    登山口への案内板  林の中をスキーで歩く

 しばらく歩いていたが、ダンパラさんが「ラッセルを代わる」と言ったので交代したが、ゆっくりというよりもモタモタとコンパスの方位をあわせて(方位は私が算出した)ようやくスタート。しかし、いくらも行かないうちに後ろからパーティが追い越してくれた。中央労山の4名のパーティーだ。「ゆっくりとコンパスを切っていたのはこういう計算か」と思ってしまった。予想通り、パーティーは妻に礼を言うが、ラッセルの大半は私だ。閑話休題、早速、後についてトレースを利用させてもらいながら、美瑛富士の雄大な裾野を登る。風はなく穏やかな天気で、晴れ間もまだ持ってくれている。
 追い越して行ったパーティはベテランらしくヒョイヒョイトと登り、我々は次第に離される。本当に元気な人たちだ。周りの景色は林から雪原に替わり、美瑛富士の裾野を登り始める。最初は積雪十分で登るのに楽な斜面も、次第に傾斜を増し、岩が所どころ見えているような斜面になる。岩をかわしながらジグを切って山頂へ急斜面を登る。シールについた雪はなかなか取れず、トラバースを壊したりする。大事には至らないが気持ちのいいものではない。なんとかスキーを操って登っていたが、トラバースに疲れてきたので頂上手前でシーデポ。
 
   
森林限界を通過。雪原を進む   美瑛丘陵をバックに登る  山頂に近づくにつれ傾斜は急になる


 スキーを雪に刺した後、ツボ足で登ろうとしたがいきなり滑ったのでアイゼンを履き、ピークを目指す。私は順調に登り、ダンパラさんはアイゼンが壊れた(日頃の行いか?)ものの、なんとか山頂に到着できた。
 山頂付近は直径400mぐらいの平地で所々シュカブラに覆われた岩峰があり、南東の端にある岩峰にピークの標識がある。山頂に立つと目の前に美瑛岳が聳え、その後ろに十勝岳や前十勝岳がかぶさるように並び奥のゴツゴツした山容は富良野岳だ。反対側には石垣山、ベベツ、オプタテシケの稜線が眼下から遠くに白く伸びている。その向こうには旭岳が青空をバックに白く輝いていた。東を見ると遠くに二ペソツが白く聳えている。なかなか見ごたえのある景色だ。
 
   
山頂手前の急斜面をツボ足で登る。    山頂到着。バックはオプタテシケ  お隣の美瑛岳 いつか登りたい


 
   
前十勝岳、後ろが富良野岳    遠くに二ペソツが見えた  滑降開始。慎重にルートを検討する


 下りは美瑛富士の広大な斜面を滑る。上部は急傾斜で岩が多いので岩をよけながら慎重に滑る。下に降りるにつれて雪が深くなり、裾野は快適なゲレンデとなった。この日は我々夫婦と抜いていった4人のパーティだけ。パーティーは先に降りたので4本のシュプールが既にあったが、斜面が広いのでまだ何も無い新雪を滑ることができた。こんな贅沢を味わえるとは山スキー冥利に尽きる。雪原から林間に入り、雪が重くなってくるが、ザラメに近くターンにも困らない。もう少し高度を下げると林道に出るがさすがに雪が重くターンし辛い。まあ、林道だからターンの必要もさほど無いのが幸いだ。林道をひたすら滑り、あっと言う間に駐車場所へ到着。駐車場所は白金温泉のはずれなので車を3分も走らせると、ホテルに到着。後は温泉に入り、食事して爆睡。
 
   
遮るものの無い雪原を滑る    大雪の山並みを背に滑る気持ちよさ  広くて気持ちいい斜面だった


 翌日曜日。天気予報は曇りのち雨。白金温泉では既に雨なのだが、「白銀荘は白金温泉より高いところにあるから雪だ。雨よりマシだから行こう」という根拠の無い理由で三段山へ。案ずるより生むが易しとはよく言ったもので、結局、天気の崩れは一時的な小雪のみで3段目の下まで登って、ボウル下部〜林間の滑りを楽しみ、下山後、白銀荘で温泉に漬かってから札幌へ戻った。


リザルト
最終除雪地点: 08:14
登山口: 09:32
森林限界(1200付近): 11:12
山    頂: 14:12
森林限界(1200付近): 15:27
最終除雪地点: 16:14


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