有名な観光地で行ってみたいし、近いのですぐ行けそうでなかなか行けない場所がある。箱根もそのひとつだったが、ようやく今回行くチャンスがやってきた。箱根と言えば芦ノ湖と富士をバックにゴルフして旅館でゆったりして翌日は美術館巡りというイメージがあったのだが、今回は早起きしての日帰り強行軍である。目的は小田急のロマンスカーと箱根登山鉄道。前者は単なるミーハーだが、後者は80パーミルという日本で最急勾配を持つ鉄道を体験するという高尚な目的?である。加えて箱根関所から旧箱根街道を歩いて降りたいというのも目的の一つである。
箱根駒ケ岳へは地下鉄→小田急→箱根登山鉄道→箱根登山ケーブルカー→箱根ロープウェイ(桃源台から湖尻まで少し歩いて)→遊覧船(箱根園下船)→(少し歩いて)駒ケ岳ロープウェイと乗り継げば山頂まで行ける。しかし、それはあんまりなので箱根ケーブルカー終点の早雲山駅まで公共交通機関で行き、そこから「ハイキングコース」の案内に従って駒ケ岳に向かった。駒ケ岳まではハイキングというレベルじゃないと思うが。 |
 | |
 | |
 |
| 日本最急勾配の箱根登山鉄道
| |
箱根ケーブルカー。スイス製らしい |
|
ハイキングコースの標識から出発 |
|
適度の広さの登山道を歩く。一気に山頂まで登るためしばらく林の中のつづら折の道が続く。やがて傾斜が緩くなり早雲山山頂に着いたようだが標識が無いのでどこが山頂かよくわからないし、ブッシュのため展望も無い。早雲山山頂らしき所を通過しすると早雲山分岐、さらに少し下ると大涌谷分岐があり、大涌谷にちょっと寄り道する。大涌谷に近づくと風下のため硫黄の臭いがして気分が悪くなったので、駐車場まで降りずに引き返し神山へ向かう。 |
 | |
 | |
 |
| 最初は登山道をひたすら登る
| |
大涌谷は硫黄の臭いがイヤだった |
|
神山に向かい岩場の登山道を歩く |
早雲山山頂から駒ケ岳までは尾根上を歩く。神山手前に冠ヶ岳への分岐があるので名前からして芦ノ湖の眺望を期待したのだが冠ヶ岳山頂は標識はあるものの木々のおかげで下界は見えなかった。失意のうちに神山方向の登山道に引き返すと雨がポツポツ降り始めた。
登山道に出て10分強で神山山頂に到着。雨がひどくなったので雨具を着る。何を考えているのか雨具を持ってないハイカーもいる。雨に濡れて寒がっているが大雪山系だったら凍死だろうな。神山山頂には、識と天照主大御神の碑がある。しかし、木々が邪魔で何も見えないので、早々に駒ケ岳に向かう。最初は下りだが、切通の登山道は粘土質で雨を含んで滑りやすい。 |
 | |
 | |
 |
| 視界がきかない冠ヶ岳山頂
| |
神山山頂には天照主大御神 |
|
切通の登山道。雨で滑る |
下り切ったところに開けたところがあり正面に駒ケ岳が見えるが、何だかガスっぽい。それでもと登ると、最初は林の中の登山道だがすぐに笹の尾根になる。山頂に近づくにつれて雨は弱くなるが視界は悪くなる一方である。
平らになったところで正面にぼんやりと建物が見えた。箱根神社元宮である。遊歩道のコースに沿って山頂を歩く。天気がよければ山頂からは眼下に芦ノ湖、遠くに富士が見えるはずだが、あいにく雨交じりのガスの中。50m先も見えなかった。 |
 | |
 | |
 |
| 目の前が駒ケ岳。ガスっぽい
| |
山頂が近い、霧は深くなる |
|
山頂にある箱根神社元宮 |
|
山頂からはロープウェイで箱根園まで降りる。しばらく降りると芦ノ湖やゴルフ場等のお上品なリゾート施設が見えてくる。いい景観だ。ロープウェイを降りたら湖岸まで歩き、今度は箱根園の遊覧船発着所に向かう。次第に天気が回復し、双胴の遊覧船が来る頃には山頂は晴れて、青空までもが所々見えてきた。残念だが仕方ない。双胴の遊覧船で芦ノ湖を渡り箱根関所跡へ向かう。
|
 | |
 | |
 |
| ようやく芦ノ湖が見えてきた
| |
遊覧船発着所にて。矢印が山頂 |
|
遊覧船で芦ノ湖を渡り関所跡へ |
箱根関所跡で下船し、関所を見物。しっかりとした考証に基づき復元されたようで、当時の雰囲気がよくわかる。この箱根の関所は小田原藩が担当だったとのこと。また、併設された資料館にはなかなか興味深い資料があった。
箱根関所跡を出て杉並木と石畳の旧東海道を下る。最初は杉並木。高樹齢の杉並木は太くて真っ直ぐ伸びていて美しい。元箱根からは石畳の街道を下る。かなり痛んでいるようで歩きにくいが、この街道が現役の頃は石畳はしっかりとメンテナンスされ平滑な舗装道路として往来の人々や馬で賑わったである。排水溝も独自の工法で作られており、江戸時代の高度な土木技術を垣間見ることができる。後半は現役の県道歩きとなり元箱根を出てから2時間ほどで箱根湯本に到着した。
このままロマンスカーに乗って帰ってもいいのだが、1時間後の車両は新型のVSEで、しかも、箱根に来て美術館にも旅館にも温泉に寄らないのもナンだろうと温泉に入り、VSE(50000)型ロマンスカーに乗って帰った。 |
 | |
 | |
 |
| 箱根街道の杉並木
| |
元箱根付近の石畳 |
|
乗車したVSE型ロマンスカー |