第2戦 逆境カテナチオ(前半戦)
蓮子「やってきました塔の中! メリーを求めて探索開始よ!」
萃香「なんでそんなにテンション高いのさ……」
蓮子「人間は未知の場所にくるとワクワクするものなのよ。鬼にはこの感覚が分かる? 分からないでしょうねぇ」
萃香「答えを出す前に否定しないでよ!」
レティ「本当に無駄にテンション高いわね」
ジャック「ここに来た目的覚えてるんですか?」
蓮子「分かってるわよ。メディスン・メランコリー、略してメリーを助けに来たんでしょう」
萃香「微妙に違ァーーう!!?」
小悪魔「微妙どころか真正面から大間違いだろう」
紫「先行きが不安だわ」
『フッフッフ、よく来たわね』
蓮子「とその時、どこからか三流悪役のような台詞が辺りに響いた!」
萃香「何故に説明口調!?」
レティ「まあ、三流悪役には同意するわ」
紫「どうやらあそこにあるスピーカーから流れているようね」
紫が指差した先には拡声器を改造したようなスピーカーが設置されていた。でかい塔の割に微妙にケチ臭い。
蓮子「お約束な台詞だけど、アンタは一体誰なんだァー! どうしてメリーを誘拐したの?」
『そうね、敢えて言うならアンタ達に恨みを持つものだと言うことよ』
蓮子「恨みですって!? この清純潔白な私に恨みを持つなんて、一体どこの馬鹿なの?」
萃香「自信満々にも程がある!!」
輝夜「蓮子の今までの行為を見れば恨みを持たれても仕方ないと思うわ」
蓮子「味方からも批判の声が!」
『そういうことよ。私は今までアンタに散々虐げられてきた。内容はプライバシーのため控えさせてもらうけど、その行為によって私の心に恨みの念が蓄積したのよ。もう耐えられない、私はあなたにもっとも屈辱的な復讐をしてやろうと決意したわ。その手始めにあなたの親友であるメリーをさらったわけよ、分かった?』
小悪魔「やっぱドヘタレだろ。500円」
ジャック「いやいや、私は大穴でメリーさんに1000円です」
蓮子「海○瀬戸に2000円」
『人の話聞かずに何やってんのォォーー!!!?』
蓮子「アンタの正体でトトカルチョ」
『悪びれもせずに言うな! というか最後の一人は幻想郷キャラですらないし!!』
蓮子「ふぅん。塔の名前からすれば考えられないこともないわ」
輝夜「口調からして違う気もするけど」
蓮子「というかアンタ台詞長すぎなのよ。ようはこれからサッカーするんでしょ」
『……そういうことよ。これからアンタ達には適当に選考したチームと戦ってもらうわ』
萃香「そいつらに勝てばいいの?」
『別に全勝する必要はないわ』
レティ「意外と優しいわね」
紫「4みたいな方式だわ」
『これからの試合はあくまで前座に過ぎない。蓮子、アンタに絶望を与えるためのね!!』
蓮子「ふぅん! 面白いわ、乗ってあげる。もっとも、負ける気なんて更々ないけどね!!」
『せいぜい吼えていればいいわ。最初のチームの登場よ』
そこまで言うと、何もない空間に直径一メートル程の真っ暗な穴が開いた。そしてそこからドバドバと人影が落ちてくる。
当然……
「ぐえぇ」
「あごっ」
「ぎょば」
「むぎゅ〜」
大量の人間は次々と積み重なっていき、不出来なピラミッドと化した。下の方にいる人のことが心配でならない。
蓮子「もう少し考えて出してやりなさいよ」
『……また会いましょう!』
萃香「逃げたァ!!」
咲夜「で、これはどういうことなのかしら?」
蓮子「あ、四枚重ねパッド長」
萃香「蓮子、そういう本当のことをズバッと言うところが人の恨みをかう原いウゲギョハァァ!!?」
咲夜「妖怪相手に手加減はしないわよ」
小悪魔「相変わらずな威圧感だな、メイド長」
〜少女説明中〜
咲夜「なるほど、つまりあなた達のチームと私達のチームで勝負しようと言うことね」
蓮子「掻い摘んで言えばそういうことよ」
咲夜「いいわ。丁度チームとしての強さも試したいところだったし」
敵永琳「ふふふ、腕がなるわね」
ルナサ「パスをしたらバイオリンが壊れた、死のう」
レミリア「フラン以下って言われた、死のう」
フラン「何かと言えば姉様の妹としか呼ばれない、死のう」
ジャック「なんだか後ろが物凄い負の空気に満ち溢れてるんですが……」
妖夢「気のせいです」
〜ちなみに一番下に敷かれたのはうどんげでした〜
うどんげ「死のうというか、本当に死ぬ……師匠、助けて……」
萃香(幼女死亡中)

蓮子「これから長い長い塔の中での戦いが始まるのね」
ジャック「すぐに終わる可能性も捨てきれませんが」
萃香(幼女再生中)
〜ミーティング〜

蓮子「ということでコレが今回のメンバー表よ」
ジャック「……偏ってますねぇ」
レティ「名前が『イタリアブルー』なのに守備がスカスカな気がするわ」
蓮子「まあキャプツバでのイタリアは原作ではかませ犬、ゲームでもキーパーがマニア好みのB級、ヘルナンデスだし」
紫「あっていると言えば……あってるのかしら?」
小悪魔「ゲームでも必殺ディフェンス持ってるディフェンダーほとんどいねえしな。どこがカテナチオなんだか」
蓮子「それから何故かフォーメーションがハクレイタイプなんだけど」
ジャック「あれ強いのか弱いのか分かりにくいですよ」
レティ「色んなボーナスを10ばんだけに回しているらしいから、とりあえず永琳を注意しておいた方がいいわね」
蓮子「ま、今回の作戦はこんなところね」
萃香「あぁ〜、やっと生き返ったよ」
小悪魔「遅ぇよ」
ジャック「ところで向こうの大妖精さんは何でコッチを睨んでるんでしょうか?」
蓮子「そう言えばさっきから鬱陶しい視線があるわね」
SRGK「フッ、今日の試合、お前達に勝ちはないぞ! 何故ならシュートは私が全て止めるからな!」
蓮子「何コイツ?」
咲夜「こっちのキーパーの大妖精よ」
蓮子「最近のキーパーは調子乗りが多いわね。SBGKにしてもコイツにしても」
SRGK「えぇい! SBGKと同列に扱うな!! あんな似非キーパーなんかと!!」
蓮子「……やけにSBGKに拘ってるわね」
咲夜「どうやら遅く出たくせに意外と人気のあるSBGKに嫉妬しているらしいわね。名前も似てるし」
SRGK「大会ではアイツより人気あるのに! 私が負けてるところなんて一つもないのに!!」
蓮子「でも、アンタの実際の元ネタだってSGGKよね」
SRGK「ゴハァ!!」
咲夜「あぁ、言ってはいけないことを……」
―試合開始―

SRGK「こうなったら活躍して私の存在を知らしめてやる!」
蓮子「もうSBGKいないのに」



レミリア「あぁ、鬱だ」
蓮子「相変わらずネガティブ思考継続中ね」
レティ「もらったわ!!」
レミリア「死にたい……そうだ」



レミリア「死ぬなら全員道連れに死のう」
ジャック「物凄い不穏な発言きたァーッ!!!」
レティ「カハァ!」
カナ「ホゲェ!!」
蓮子「開始早々殺妖予告してるんじゃないわよ!!」




レミリア「粉砕……」
エリー「ぎゃばー!」
レミリア「玉砕……!」
慧音「MO☆GE!」
レミリア「大喝采!!」
萃香「おわー!!」
蓮子「逆境チームが紙のように吹き飛ばされていくわ」
小悪魔「選手がゴミのようだ!!」
レミリア「アーッハッハッハハァー! 強いぞー、かっこいいぞー!!」
ジャック「突然ポジティブに反転しましたね」


蓮子「じゃあもう一度ネガティブに戻ってもらうわ、大妖精!」
大妖精「いっきま〜す」
レミリア「へぶあっ!!」
ジャック「卑怯だ……」
蓮子「戦略と言ってほしいわね」



レミリア「あぁ、やっぱり駄目だ。死のう」
敵慧音「しかしマイボールはまだこちら、チャンスに変わりは」

慧音「もらったぞ!」
敵慧音「な、なにィ!? レベル差があるはずなのに何故!?」
慧音「ロリコン腕章の力を舐めてもらっては困る!」
ジャック「文字数しかあってなーーい!!」
蓮子「流石変態王ね」



紫「それじゃいつものパターンで行きましょうか」



萃香「お約束通り、もらったァ!!」
SRGK「ファルコン如きのシュート、止 め る!!」



萃香「よっし!」
蓮子「まあ、こんなもんよね」
SRGK「バ、バカな……」
ジャック「何て適当な先制点」



うどんげ「簡単に先制されましたよ師匠」
敵永琳「安心しなさいうどんげ。元よりイタリアは攻撃のチームよ」
SRGK「遠回しに期待されてない!?」
レミリア「あぁ鬱だ……」



レミリア「もう敵を吹っ飛ばして鬱憤を晴らさざるを得ない」
レティ「今回はこんな役ばかり!!」
慧音「あぁ、吹っ飛ばされるのもKA・I・KA・N!!」
蓮子「慧音はどこまで属性を付加するつもりなのかしら?」


大妖精「とめま〜す」
レミリア「ヒギィ!」
ジャック「だから卑怯」
蓮子「良識の範囲内です」


レミリア「世界は終わりだ……全世界ナイトメアフレーム……
蓮子「……」
ジャック「……」
咲夜「流石です、お嬢様!!」
蓮子「どう考えてもあっちの方が卑怯でしょ!」


フラン「存在が反則の外道キャラと言われた、死のう……」
蓮子「そこまで言ってないわよ!! というかこのテンションの低さはどうにかならないの!!」
妖夢「ならば……」



妖夢「未来永劫斬で、この陰気も切り裂く!!」
輝夜「こ、この程度のシュートで私は抜けないわよ!! えーりーん!!」



永琳「すいません、遅れました」
輝夜「え、えーりんの馬鹿ァギャフン!!」
蓮子「おー飛んだ飛んだ」
ジャック「人事じゃないんであまり笑えません」
妖夢「これで同点です!」

蓮子「まあ、相手キーパーは笊だしゆっくり攻めなさい」
咲夜「アモロ程度には期待してるわよ」
SRGK「イタリアなんだからせめてヘルナンデスにしてくれ」



萃香「キーパーがどうのこうの言ってるけどさ、守備も割と穴多いよ」
蓮子「流石に向こうもアンタにだけは言われたくないでしょうね」


萃香「ぶちぬけェェェ!!!」
SRGK「何故捕れないんだァー!!」

SRGK「ポスト神よ、私に力を!!」
萃香「なにィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!?」
蓮子「まあ画像の配置からポストになりそうなのは読めたけど」
SRGK「まだ天は私に味方している!」


小悪魔「はいはいお疲れお疲れー」
SRGK「アーッ!!」
蓮子「ナイスねじこみ! それにしてもシュートに対するコメントが似通ってるんだけど、どうにかならない?」
ジャック「私に言われましても」


うどんげ「結局3分強しかリードできなかったですね」
敵永琳「獲られたら獲り返す。それがイタリアのサッカー」
ジャック「イタリアじゃなくてもそうだと思うのは私だけですか?」



妖夢「たとえ紫様であっても容赦しません!」
紫「あ〜れ〜」
蓮子「今の自分から吹っ飛んでいかなかった?」
ジャック「出番少ないからやる気出ないんじゃないでしょうか?」



妖夢「頼みます!」
蓮子「さっき相手の守備を駄目だししたけど、こっちも大概よね」
萃香「自分で言うなァァァ!!!」
フラン「何だか少しやる気が出てきた。みんな砕け散れェ!!」



輝夜「メ、メガロゾーンシュート! た、たすけてえーりーん!!」
ジャック「ところで永琳さんは何でベンチで寝てるんですか?」
蓮子「昨日仕事しすぎて徹夜したから仮眠とってるらしいわよ」



輝夜「えーりんのお馬鹿ァ〜〜!!」
蓮子「それはどっちかっていうと従者の方の台詞じゃない?」
咲夜「メイド長アイは透視力、主にお嬢様を視姦するための」
小悪魔「誰か笛もってこーい」

蓮子「乱戦になりそうな雰囲気ね」
ジャック「両チームともディフェンスが機能してませんから」



小悪魔「いくぞー」
カナ「本日初めての出番、でもやっぱり姿なし!!」
ジャック「最近は姿が見えないこと自体がネタになってますね」
萃香「よし、いくよ!」



萃香「いっけェー!!」
敵慧音「させるか!」
蓮子「げ。減衰された」
SRGK「更に私の必殺セーブも解禁される! 見ろ、この回転力!!」
咲夜「よし! みんな、カウンター」


萃香「……(流石に入らないと思ってたのでリアクションできない)」
咲夜「……(上に同じ)」
敵永琳「……(上に同じ)」
ジャック「……(上に同じ)」
SRGK「……ちゃうねん」
蓮子「こ れ は ひ ど い」
咲夜「SRGKを解雇する!!」
SRGK「そ、そんなァ!!」
敵永琳「えぇい! SMGK(スーパー巫女さんゴールキーパー)はどこに行ったの!!」
うどんげ「一ヶ月100円生活に挑戦中でいません」
敵永琳「なにィ!?」
蓮子「勝てる! 萃香如きのシュートを止められないのがキーパーなら、この試合余裕!!」
萃香「それ最早私をバッシングするためだけの台詞じゃん!!」



敵永琳「くっ! もう私達は攻め続けるしかないわ!」
萃香「そうはいかないよ!!」




萃香「もう流れは完全に傾いた!!」
敵永琳「なにィ!?」
蓮子「必殺ドリブルを必殺カットで止めた!」
ジャック「突然覚醒しましたね」
萃香「今なら誰にも負ける気はしない! 私は最初からクライマックスだよ!!」



リリカ「なら私達の合体ディフェンスで!」
萃香「甘いよ!!」
リリカ「なにィ!?」
蓮子「確かに必殺カットだから避けやすいとは思うけど、まさか本当に抜くなんて」



萃香「ここで引導を渡してやるよ、SRGK!」
SRGK「こ、これ以上コケにされてたまるかァー!!」
永琳「駄目だわ……なんという死亡フラグ」


SRGK「何故だァー!!」
ジャック「未だボールに触れてさえいませんけど」
萃香「所詮、SRGKもこの程度だったというわけだね」

蓮子「あ、ポスト神」
萃香「なにィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!?」
SRGK「まだ神は私を見放してはいないんだ!」
小悪魔「心広すぎだろ神」



蓮子「げっ、ヤバ。待宵?」
ジャック「いえ、違います! あれは!!」
妖夢「今こそ修行の成果を見せる時です!」
うどんげ「結ぶぞ、その契約!!」



妖夢「奇跡を見せてやる!」
うどんげ「狂い、踊り、舞い、放て!」



うどみょん「赤眼! 開花魂魄二代!!」
蓮子「その名前の略し方はどうなの?」
ジャック「そこに突っ込んでる場合じゃないと思います」



輝夜「え、えーりんは!?」
蓮子「寝てるわ。大人しく玉砕しなさい」
輝夜「コンチクショー!!!」

輝夜「や、やった!」
うどみょん「なにィ!?」
蓮子「なにィ!?」
永琳「なにィ!?」
輝夜「味方が驚かないでよ! というかえーりんまで……」
永琳「すいません。姫がシュートを止めるなんて、永遠亭のウサギが全員スパイであることよりも意外でして」
輝夜「どれだけ信用ないの私!!?」



敵永琳「ボールはまだ生きているわ」
蓮子「ゲェェ! 永琳!!」
輝夜「……もう駄目」
ジャック「輝夜さん、エネルギー残量0です」
敵永琳「獅子は兎一匹を刈るのにも全力を尽くすと言うわ」
蓮子「まさか……」



咲夜「わ『ガッツが足りない!』り」
敵永琳「い『ガッツが足りない!』わ」
咲夜・敵永琳「えぇい!! 文字が邪魔だァァ!!」
蓮子「ある意味ナイスバグ」
ジャック「微妙に台詞もシンクロしてますね」



蓮子「画像もなんとなく中途半端だわ」
咲夜「撮影係に文句を言わざるを得ない」



蓮子「まあ台詞が被ろうが、画像が乱れようが、ガッツの切れた輝夜などいないのと同じだから関係なかったわね」
輝夜「せっかく止めたのに、みんなパァよ」

ジャック「結局同点で後半ですね」
蓮子「前半は両キーパーの笊っぷりが目立ったわね」
輝夜「えーりんさえいれば……」
蓮子「だけど、後半はコチラにも秘策アリよ! 向こうには出来ない戦いを見せてやるわ」
―後半に続く―
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