;有精堂出版;(借覧);A5判;縦組;上製;400+17頁;;ISBN4-640-31035-8;《本書のキーワード10》(五十音順) 言説 語り 源氏物語 禁忌違犯 〈読み〉 〈形代〉と〈ゆかり〉 視線 古注による言説分類 引用 テクスト分析
上引キーワードは奥付けにあるものだけれど、50音順ではないよなあ。ともあれ、合掌。
尊大な物言いをすれば、近代文学研究等の分野でも〈語り〉や〈引用〉〈視点〉等が研究のパラダイム変革の軸となっていることを考えると、日本文学研究の一つの方向を物語研究会は先導してきたと言えるはずである
(p.207)、と当人は書いてゐるけれど、三谷氏らが古典文学の領域にポモいものを導入した功罪は、誰かあらためてきつちり論じてほしいな。
盗作問題もささやかれているのか(絓、p.110)。しかしまあ、浅田、構造と力の抑圧はすごいなあ(福田、志紀島)。
- I章 きまり
- 裏を封ずる 2
- 垸飯 3
- 越度 5
- 且 6
- 合点 8
- 景迹 9
- 公平 10
- 憲法 11
- 興行 13
- 拘惜 14
- 御家人 15
- 沽券 16
- 沙汰 18
- 自然 20
- 処分 21
- 吹挙 22
- 楚忽 23
- 怠状 25
- 庭中 26
- 徳政 27
- 宿直 29
- 日記 31
- 風聞 32
- 目安 35
- コラム《中世の法廷でかわされる言葉》 37
- コラム《中世の裁判関係用語》 38
- コラム《古文書の様式》 40
- II章 人
- 乳母 46
- 改嫁 48
- 冠者 49
- 梶取 51
- 器量 52
- 悔返 54
- 継母 56
- 甲乙人 57
- 後家 60
- 古老 62
- 惣領 64
- 嫡子 66
- 長者 69
- 得分親 71
- 番頭 72
- 兵士 73
- 名字 76
- 聟 78
- 養子 80
- 嫁 81
- コラム《病気》 84
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その1 86
- III章 しきたり
- 一期 90
- 隠居 91
- 依怙 94
- 会釈 95
- 烏帽子 96
- 億劫 97
- 勘当 98
- 義絶 99
- 結界 100
- 榊 104
- 酒肴 105
- 世俗 106
- 馳走 108
- 土用 109
- 墓 110
- 旗を揚げる 115
- 引出物 117
- 未来 118
- 無縁 119
- 門跡 122
- 湯屋 125
- コラム《仏教行事のことば》 118
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その2 133
- IV章 くらし
- 網場 136
- 市場 137
- 田舎 139
- 鵝眼 139
- 唐船 140
- 切符 142
- 小袖 144
- 在地 145
- 下地 147
- 出挙 149
- 鮨 151
- 関所 153
- 田代 155
- 憑支 156
- 茶 159
- 猪鹿栖 161
- 問丸 162
- 土倉 163
- 野畠 165
- 畑 167
- 比興 169
- 不便 170
- 勿体ない 171
- 流毒 174
- 和市 175
- コラム《助数詞》 177
- コラム《古文書用語の読み方と意味》その3 179
- V章 負担
- 安堵 182
- 供給 183
- 公事 185
- 結解 186
- 指図 188
- 支配 191
- 図師 192
- 退屈 194
- 佗傺 195
- 注文 196
- 馬上帳 197
- 割符 197
- 牓示 198
- 筵付米 199
- 無足 200
- 山手 203
- 用途 203
- 読合 204
- 来納 205
- コラム《田地三題》 206
- コラム《荘園支配関連用語》 208
- VI章 闘い
- 悪党 212
- 悪口 214
- 阿党 216
- 一揆 218
- 奪取 219
- 押領 221
- 大袋 223
- 海賊 224
- 下手人 226
- 御家人と号す 229
- 骨張 230
- 山林に交わる 231
- 自由 232
- 住宅 235
- 城郭 237
- 白状 239
- 博奕 241
- 分捕 243
- 密懐 244
- 本鳥を切る 245
- 落書 247
- 狼藉 248
- 路次 250
- コラム《悪行》 253
- 出典一覧
- 255
新潮新書219;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;190頁;;ISBN978-4-10-610219-6;
岩波新書(新赤版)1086;岩波書店;700円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+190頁;;ISBN978-4-00-431086-0;
平凡社新書358;平凡社;740円(350円);新書判;縦組;並製;220頁;;ISBN978-4-582-85358-2;
最初の、星占ひのできたきつかけから、ひきつけられる。ベロちやんと澁澤龍彦の歌合戦。
カレンダーになんかハートマークついてるな、と思つたら、エビちゃんのお誕生日なんだつて。おめでたうございます。
あたらしい教科書9;プチグラパブリッシング;1,500円(借覧);四六変型判;縦組;並製;141頁;;ISBN4-903267-45-8;[執筆]えんどー・さとし(遠藤諭)/つだ・だいすけ(津田大介)/なかまた・あきお(仲俣暁生)/ばるぼら/みさき・かおる(美崎薫)/まつだ・じゅんいち(松田純一)/よもよも(yomoyomo)
中公新書1893;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;vi+5+223頁;;ISBN978-4-12-101893-9;
うへの本の監修者が、山形浩正
(p.216)になつてる。
「創元」(9月号)もらふ。
岩波新書(新赤版)1084;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;vii+241頁;;ISBN978-4-00-431084-6;
岩波新書(新赤版)1046;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+242+14頁;;ISBN978-4-00-431046-4;
中公新書1900;中央公論新社;820円(借覧);新書判;縦組;並製;xii+6+248頁;;ISBN978-4-12-101900-4;
中公新書1888;中央公論新社;840円(借覧);新書判;縦組;並製;v+3+265頁;;ISBN978-4-12-101888-5;
うーん。それは、リスク・マネッジメント
なのかなー。
「ちくま」(10月号)もらふ。
おめぇの席ねぇから@ライフ、のやうになつてほしい訳ではないけれど――、それを誰かうまくひきだしてはくれないかなあ。
思考のフロンティア;岩波書店;1,300円(借覧);B6判;横組;並製;vii+178頁;;ISBN978-4-00-027005-2;
ちくまプリマーブックス69;筑摩書房;1,100円(100円);B6判;縦組;並製;208頁;;ISBN4-480-04169-9;
合掌。
本書の著者とは、専門領域も思想傾向もちがふ高島俊男もほめてゐたと思ふけど、実におもしろいなあ。かうして自分のをさめた学問の蘊奥をひらいてみせられるるやうになりたいものだ。
松岡正剛 千夜千冊 第4巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+16+1372+67頁;;ISBN978-4-7630-0650-9;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
赤い店内。緩めの縦ロール。ベージュのブラウスに紺のタイトスカート。紺の肩がけバッグ。画面中央やや右寄りに立つて、身を多少S字型にくねらせた感じで微笑みかけてゐる。顔はすこし右向き(だけど、視線は左)。さういへば、右からの顔と左からの顔つて、どつちがおほかつたかな。
;以文社;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;iii+2+277頁;;ISBN978-4-7531-0252-5;
中国の歴史01;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+398頁;;ISBN4-06-274051-6;
;朝日新聞社;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;276頁;;ISBN4-02-250217-7;
ながい。たるい。うざい。
と思ふのは、普段みるものが、いかに莫迦でもよめるやうに整序されてゐるか(あるいはそのやうにしか書けない書き手のものか)のあかしなのだらう。
中公新書1911;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;v+3+234頁;;ISBN978-4-12-101911-0;
思考のフロンティア;岩波書店;1,300円(借覧);B6判;横組;並製;x+111頁;;ISBN4-00-027010-9;
;中央公論新社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;302頁;;ISBN978-4-12-003797-9;
;吉川弘文館;3,200円(借覧);四六判;縦組;上製;276頁;;ISBN4-642-07782-0;
本書の企画は、酒井紀美氏の『中世のうわさ』につながるものとして、戦国時代の情報通信についてまとめられないかというお勧めによるもので
ある由(p.276)。やはり、国語学者も古文書を読
まなくちやいけないなあ(太田晶二郎、私は国語学者ではないけど)。逆に、コラム 書状の読み方4の、「申さるべし」か「申されべし」か? といふのは、橋本四郎、べシ・マジの接続面の混乱(国語学第22輯)の関連だなあ。目次を写しておく。
- プロローグ 1
- 第―話 風聞と注進 : 畠山卜山と長尾為景の交信 4
- 伝わる噂、届かない手紙
- 畠山卜山の忍従と栄光
- 神保慶宗の反乱
- 長尾為景の活躍
- 出兵催促のありさま
- 越中出兵と撤退
- 三日後に出された書状
- 手日記の中身
- 飛脚の登場
- 飛脚で申し訳ない
- 使者は多忙
- 著者のコメント
- 第二話 出羽山伏 : 北条氏綱と長尾為景の交信 46
- 使者は山伏
- 出羽山伏は不弁者
- 氏綱の希望と為景の立場
- 武田は信用できない
- 突き返された贈り物
- できることなら若鷹を
- 出羽山伏の再起用
- 使者岩堀の再登場
- 四か月もかかった使者
- 著者のコメント
- 第三話 密書 : 長尾顕景と長尾為景の交信 74
- 為景の決断と上野の混乱
- 惣社からのSOS
- かくの如く書きくどき候らいて……
- 裏切りの証拠
- もうひとつの密書
- 著者のコメント
- コラム 書状の読み方 92
- 1 差出と宛名 92
- 2 此方と其方、爰元と其元 94
- 3 申す 95
- 4 「申さるべし」か「申されべし」か? 97
- 5 「候之」か「候」か? 100
- 第四話 書状の集積 : 白川晴綱と北条氏康の交信 104
- 新たな時代へ
- 白川と北条
- 白川晴綱の疑念
- 綱成と政勝
- 綱成の書状
- 政勝の書状
- 集積された書状
- 著者のコメント
- 第五話 情報の錯綜 : 朝倉義景と上杉輝虎の交信 120
- 将軍謀殺
- 朝倉の書状
- 添えられた追伸
- 著者のコメント
- 第六話 飛脚の才覚 : 上杉謙信と佐竹義重の交信 132
- 関宿危うし
- 遅れた使者
- 遅れる軍勢
- 関宿からの飛脚
- 著者のコメント
- 第七話 書状の重み : 毛利元就と毛利隆元の交信 146
- 隆元の愁訴と元就の訓戒
- 書状を守りとせよ
- 書状は大事の物
- 書状は返すもの
- 物語りにはならず、筆にまかせ候
- 親子の交信
- 密々のことは面談で
- 著者のコメント
- コラム ことばを読み解く 167
- 1 動 167
- 2 行 出張 刷 取合 170
- 3 馳走 遠慮 迷惑 勘弁 172
- 4 やがて 174
- 5 無曲 176
- 6 我等 178
- 7 簗中 浅弾 才新 渡宗…… 180
- 第八話 確かな情報 : 北条氏政と北条氏邦の交信 182
- 再び、新たな時代へ
- 鉢形からの注進
- 消えない疑念
- まだ信用できない
- 話はほんとうだった
- 著者のコメント
- 第九話 殿下の御意 : 和久宗是より伊達政宗への通信 196
- 伊達政宗の危機
- 上郡山仲為と和久宗是
- 小田原参陣
- 殿下の御意のままに
- 殿下は政宗贔屓
- 秘密の書状
- 浅野長吉と和久宗是
- 著者のコメント
- エピローグ 戦国時代の情報と通信 220
- 一 メッセンジャー : 使者と飛脚 221
- 使者
- 使者の有能さとは
- 使者の危険性とその補償
- 飛脚と飛脚役
- 早飛脚と続飛脚
- 二 メディアとメッセージ : 口上と書状 240
- 口上の世界
- 書状の世界
- 音声と文字
- 三 通信をめぐる環境 : 交通事情と通信のスピード 248
- 戦国時代の交通事情
- 通信のスピード
- 通信の費用
- 四 情報の信頼性 257
- 風聞の世界
- 戸次道雪の宣言
- 五 むすび : 戦国時代の位置 264
- 参考文献 267
- あとがき 275
講談社学術文庫1826;講談社;1,100円(借覧);文庫判;縦組;並製;328頁;;ISBN978-4-06-159826-3;
岩波新書(新赤版)1047;岩波書店;780円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+3+238+16頁;;ISBN978-4-00-431047-1;
世界思想ゼミナール;世界思想社;2,500円(1割引);四六判;横組;並製;x+319頁;;ISBN978-4-7907-1281-7;[執筆者]はせがわ・ふみお(長谷川文雄)/ふくとみ・ただかず(福冨忠和)/ささき・ひさのり(佐々木尚孝)/たけうち・せい(竹内聖)/あきやま・まさかず(秋山雅和)/たかはし・みつてる(高橋光輝)/きむら・まこと(木村誠)/おのうち・めぐみ(小野打恵)/やまぐち・ひろし(山口浩)/かがみ・よーこ(各務洋子)/なかの・きよし(中野潔)/まきの・じろー(牧野二郎)/さかい・まさよし(境真良)/キム・ジョンフン(金正勲)/もーり・よしたか(毛利嘉孝)
中公新書854;中央公論社;560円(借覧);新書判;縦組;並製;iii+3+242頁;;ISBN4-12-100854-5;
PHP文庫の増補版をみたはうがよいのだらうけど。ところで、本書の著者と、日本史研究者の勝部眞人といふかたとは縁戚なのかな。
「未来」(10月号)もらふ。
シリーズ 物語り論2;東京大学出版会;4,800円(借覧);A5判;縦1・2段組;上製;xiv+399+4頁;;ISBN978-4-13-003448-7;[発題者]かわしま・しげなり(川島重成)/やなぎさわ・たみ(柳澤田実)/おーぬき・たかし(大貫隆)/やまわき・なおし(山脇直司)/むらまつ・まりこ(村松真理子)/たけうち・ゆー(竹内裕)/なかむら・いくお(中村生雄)/おやなぎ・よしお(小柳義夫)、[討論者]いとー・ひろのり(伊藤洋典)/いわた・やすお(岩田靖夫)/おーば・あきひろ(大庭昭博)/おかべ・ゆーぞー(岡部雄三)/かさい・やすのり(葛西康徳)/きむ・ぼんじん(金鳳珍)/くう・ちょんも(具正謨)/こばやし・まさや(小林正弥)/しおや・じゅんこ(塩谷惇子)/たなか・ゆたか(田中裕)/ながみ・いさむ(永見勇)/もりおか・まさよし(森岡正芳)/ひらた・しょーご(平田松吾)/わたなべ・てつお(渡辺哲夫)
歴史文化ライブラリー;吉川弘文館;1,800円(借覧);四六判;縦組;並製;5+255頁;;ISBN978-4-642-05639-7;
あとがきの、二〇〇五年三月五日、フランス現代思想の研究者、梅木達郎さんが亡くなられた。理不尽としか思えない状況に追い込まれた結果の「憤死」であった
、といふのはおだやかでないな(p.253)。
;弘文堂;3,500円(借覧);四六判;縦組;上製;502頁;;ISBN978-4-335-46027-2;
13日。新幹線で上京。まづ、国立公文書館の平成19年秋の特別展、漢籍をみる。丁度、石川忠久の講演があるやうだつたけど、事前申込制だつたので拝聴できず。
つぎに、印刷博物館へ。飯田橋の駅から地上に出たすぐ左手にブックオフがあつたので、とりあへずはひる。酒井憲二、老国語教師の「喜の字の落穂拾い」、笠間書院、900円。獅子文六、ちんちん電車、河出文庫、400円。中村明、センスある日本語表現のために : 語感とは何か、中公新書、105円。橋本五郎監修、読売新聞新日本語取材班、乱れているか? テレビの言葉 : 新日本語の現場 第2集、中公新書ラクレ、105円。地図をみまちがへて、東京ドームのはうへいつてしまふ。
百学連環。展示でも図録でも、塵添埃嚢抄、になつてて、たしかに埃壒両字は類音類義なのだとは思ふけど、変な感じ。
で、江戸東京博物館の漱石展も見にゆかうかと思つてゐたのだけれど、疲れたんでやめ。ホテルへ。今が見える、明日が見える♪
TFMがちかくにあつた。といふか皇居ちかいな。
宿をでて、神田古書店街をささッとのぞくことにする。日本特価書籍。松村明、増補 江戸語東京語の研究、東京堂書店、4,200円。自由価格本になつちやつてる。大雲堂書店。築島裕、古代日本語発掘 : 古点本の謎をさぐる、学生社、700円。帯もついててきれいな本(署名本にする機会がなくもなかつたのだなあ、といまになつて気づいた)。一誠堂書店。小鷹信光、アメリカ語を愛した男たち、ちくま文庫、100円。八木書店。小林千草、近松 母と子、女と男のコミュニケーション、平凡社選書、500円。仲正昌樹、「分かりやすさ」の罠 : アイロニカルな批評宣言、ちくま新書、300円。東京堂書店ふくろう店で、みやびブックレット第17号、日本古書通信第72巻第9号、坪内祐三、大阪おもいを買つて、夕食、帰宿。某県の運営のためか、有料放送にAVがなくて、そのかはりにか、着エロのIV(や紅音ほたるの出てゐるやうなVシネ)があつた。あと、放送大学も見られるやうになつてゐた。
14日。はじめて赤門をくぐつて某T大へ。心字池(通称、S四郎池)のまはりをぐるりと一周する。昼、T大生協第2購買部で昼食と、T大饅頭、T大ゴーフル、T大生はどんな本を読んできたか、を購入。Y田講堂を見あげながら蒸しパンを食ふ。食後、構内を散策してゐてみかけたよく意図のわからないまぜがき。漢字表記のものもすぐちかくにあつた。会後、東京駅へ。
八重洲ブックセンターで、藤井貞和、詩的分析、書肆山田。手にとつて披いたところ、「109 言語学の不毛を越える」といふ見出しと、学者たちの永久に不毛な論争はいくらもあって、おもに言語事象の通時的と共時的とのあいだに生じる。
(中略)ある学者が日本語のある時代のシラビーム言語からモーラ言語への移行を仮説した。で、
(後略)、といふのを目にはひつたのが、なんかタイミングがよいやうにも思へて。
土産もいくらか(なんであんな黒ごまがはやつてるの。ゴマキといふ名の菓子があつた。ごまきいふな)。新幹線での帰途、名古屋直前で、お客さまのなかにお医者さまは云云といふ車内アナウンスがあつてビックリ。帰宅して、本年第40週のエビちゃんカレンダー――レースのキャミソール(ではないかも)のうへに半袖ジャケット、下はジーンズ――を捲る。
;三省堂;9,800円(1割引);A5判;縦組;上製;2+3+885+46頁;;ISBN978-4-385-36263-2;
おほきくメディアといふ切り口がまうすこしあつてもよいやうにも思へた(箇箇では勿論考慮されてゐるのだけれど)。調査の対象が膨大すぎると調査を敬遠するということは、学問的な研究において、事実の解明を避けることになるのであれば、許されないことであろう
(p.814)。
ちくま新書596;筑摩書房;720円(300円);新書判;縦組;並製;235頁;;ISBN4-480-06302-1;
平凡社新書394;平凡社;820円;新書判;縦組;並製;286頁;;ISBN978-4-582-85394-0;
速成の感をまぬかれえないやうな。
中公文庫[M86-2];中央公論社;360円(150円);文庫判;縦組;並製;312頁;;;
;講談社;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;280頁;;ISBN978-4-06-213861-1;
;おうふう;2,400円(借覧);四六判;縦組;並製;viii+334頁;;ISBN978-4-273-03464-1;
目次を写しておく。
- まえがき
- 凡例
- 第一章 言葉は音声なのです : 小学校から音声教育を 1
- 1 日本語を解剖するには 1
- 2 日本語学習が外国語への道 6
- 3 日本語とローマ字 11
- 4 母音・子音と発音の仕方 14
- 5 国語の授業に音声教育を 19
- 6 日本語をもっとみつめよう 22
- 第二章 五十音図はこうして生まれました : 〈あいうえお〉と日本語 27
- 1 五十音図と『和字正濫鈔』 27
- 2 五十音図と梵語の関係 33
- 3 音図アイウエオの作成 40
- 4 五十音図と語源解釈 47
- 5 五十音図と文法研究 53
- 6 五十音図の効用 63
- 第三章 〈ら抜き言葉〉は日本語の進化です : 古代語から近代語へ 68
- 1 〈ら抜き言葉〉検討課題に 68
- 2 〈ら抜き言葉〉の歴史 73
- 3 〈ら行音抜き〉症候群 80
- 4 〈ら抜き言葉〉こそ生活の言葉 87
- 第四章 ことばが民衆のものになる日 : 戦乱と一揆のもたらしたもの 94
- 1 京都の崩壊と鎌倉の登場 94
- 2 道理に目覚めるとき 100
- 3 百姓ら仮字を武器とする 102 #
片仮名も変体仮字(正しくは音類仮字といわれた)が用いられています(p.105)- 4
此比 都ニハヤル物 111- 5 落書の意味するもの 118
- 第五章 近代日本、翻訳文化の原点 : 日本人とオランダ語学習 123
- l 翻訳文化の先駆者 123
- 2 学芸の花ひらく 128
- 3 福祉厚生・富国殖産の翻訳 138
- 4 語学・翻訳の推進者たち 141
- 5 『医戒』と西欧医学倫理思想 147
- 第六章 日本語はどれも宛字です : 宛字はことばの衣装 152
- 1 日本人と漢字との出逢い 152
- 2
食 べるも飯 も宛字 158- 3 宛字の創作と意識 167
- 4 時の流れと宛字の世界 172
- 5 生活語としての〈宛字〉 182
- 6 近世中国語と宛字辞書 186
- 7 外来語の宛字、過去と将来 192
- 第七章 ローマ字
a i u e o は日本人の創始です : 国際化と日本ローマ字 197
- 1 ヘボン式は亡国のシステム 197
- 2 外国人とローマ字と日本語 201
- 3 蘭学者とローマ字とaiueo 216
- 4 ローマ字により日本語を解明 226
- 第八章 名とモノの世界 : どうして名は生まれるのでしょう 236
- 1 名はモノに判別を与える 236
- 2 古代人と名の
曼陀羅 模様 240- 3 漢字と名付け 248 #
女性は皇后やそれに準ずる女御などや宮仕えする紫式部などの女房、さらに便所の掃除や食事係りなど下働する女((pp.250-251)。まじすか。敬意から音読といふのは当時もあつたのかもしれないけど(よくしらないけど)、女性名は訓読がわからないから便宜音読してるだけなんぢやないの。半物 )との間に名乗の落差をみます。すなわち天皇関連では皇后をはじめ多くの女性は、〈勤子 、定子 、璋子 、尚子、順子、賢子〉と、〈○子 〉(コではなくシ)と見えます- 4 名を与える理屈 254 #
なお〈奈良〉(寧楽とも)現代韓国語で国の意の(p.255)。まじすか。나라 と関連するかもしれません- 5 〈物類〉 : 鳥・虫・草の名 257
- 6 名付けの心理をさぐる 263
- 7 モノの数と呼び名・数詞 269
- 8 日本語と助数詞 273
- 終章 日本語万華鏡 : 世界にも類まれな言葉の園 278
- l 国語愛を育てるもの 278
- 2 国語の入試問題 : ハとガの用法 292
- 3 日本語の会話の分析 300
- 4 小学生のころの国語の授業 307
- 5 〈簡約日本語〉の愚案 311 #
最近?- もしも、日本語がなくなったら : 〈あとがき〉に代えて 318
- 索引 334
ちくま新書;筑摩書房;860円(借覧);新書判;縦組;並製;300+ii頁;;ISBN4-480-06323-4;
;新潮社;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;255頁;;ISBN978-4-10-452502-7;
タカハシ・ゲンイチロー?
岩波新書(新赤版)660;岩波書店;660円(借覧);新書判;縦組;並製;xi+215頁;;ISBN4-00-430660-4;
中公新書1910;中央公論新社;860円(借覧);新書判;縦組;並製;iv+5+282頁;;ISBN978-4-12-101910-3;
新潮選書;新潮社;1,200円(1割引);四六判;縦組;並製;255頁;;ISBN978-4-10-603587-6;
岩波書店(新赤版)576;岩波書店;640円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+202頁;;ISBN4-00-430576-4;
講談社+α新書[234-2 C];講談社;838円(381円);新書判;縦組;並製;232頁;;ISBN4-06-272356-5;
NTT出版ライブラリーリゾナント;NTT出版;1,600円(1割引);四六判;縦組;並製;236頁;;ISBN78-4-7571-4167-4;
宮﨑あおいのトラック野郎。
詳しく統計をとったことはないので、あくまで印象であるが、全国で発見される墨痕やヘラ書きの痕跡のある出土資料のうち、釈読によって記された文字が確定するものは、半分にも満たないだろう。ふむ。
中公新書1904;中央公論新社;940円(借覧);新書判;縦組;並製;xvi+5+356頁;;ISBN978-4-12-101904-2;
ちくまプリマー新書062;筑摩書房;720円(借覧);新書判;縦組;並製;159頁;;ISBN978-4-480-68764-7;
;現代書館;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;284頁;;ISBN978-4-7684-6945-3;
先代旧事本紀の項の、「日本紀講」の運営は、斎藤によれば大学寮の儒学者たちが中心となり、神祇官らはまったく参加しなかったという。そして「日本紀講」では、漢文で書かれた『日本書紀』の本文の“正しい”
、といふ記述はちよつと気にかかるな(p.43)。書紀古訓のことには全然不案内なのだけれど、そんなをかしなものかな。参考にあがつてゐる斎藤英喜論文は、「『先代旧事本紀』の成立」、『別冊歴史読本77 徹底検証古史古伝と偽書の謎』(29巻9号)新人物往来社、2004年。
なにやらギリシャ風の列柱建築の土台のところに腰かけてゐるところ。黒のノースリーブに、ジーンズのミニスカートで、今時分だとちよつと寒さう。黒いブーツ。
;日本図書館協会;3,900円(借覧);A5判;縦組;上製;425頁;;ISBN4-8204-8105-3;[原題]S. R. Ranganathan, The Five Laws of Library Science. Edition 2, 1957.
;桜楓社;1,200円(借覧);四六判;縦組;並製;4+335+8頁;;;
先日みた市民のための国語の授業のあとがきであはせて読んでほしいむねが書いてあつたので。目次を写しておく。
- はじめに
- 序説 #時代区分論
- I 日本語の起源 18
- 1
- レプチャ語と起源論争
- アルタイ語族と朝鮮語
- 言語年代学と起源推定
- 2
- 四つの文化圏
- 3
- インドと日本語の故郷
- II 日本語の夜明け 44
- 1
- 倭と日本
- 2
- 日本語の誕生 #
そのほか〈(pp.51-52)。絵 〉とか〈泳 グ・探 ル〉なども、中国語を日本語化したものでしょう。泳グはyung , 探ルはt'an (現代中国語)ですが、英語のネグレクト neglect からネグル(怠ける)の日本語ができたようなものでしょう- III 言霊の国 54
- 1
- 古代と言霊
- 2
- 文字の習得
- 3
- 東西の方言
- IV 文字とその学習 68
- 1
- かなのいろいろ
- 2
- 貴族と言語教育
- V 近代語の源流 83
- 1
- 近代の諸相
- 2
- 京都の変質
- VI 生活のことば(一) 99
- 1
- 中国文化と僧侶
- 2
- 女性のことば
- 3
- 玄関と便所
- 4
- ことばと感覚
- VII 生活のことば(二) 114
- 1
- パンとタバコ #
江戸市は日本の他の市のごとく、多数の住民をもたないが、これを有名にさせる特別な点がある。(中略)パンは日本人が果物とおなじく、常食外の品として用いるに過ぎないが、此市で造るパンは世界中最良のものというのも過言ではない。そしてこれを買う者が少ないゆえに、ほとんど無量に等しい。此市及び街路には見るべきものがはなはだ多く、市政もまた大いに見るべき所がある。ローマの政治とあらそうことができよう――『日本見聞録』(慶長八年・一六〇三)――(p.115.)- 2
- ビールと丹前
- VIII 男と女のことば 127
- 1
- お冷とおかちん
- 2
- 女と男のことば
- IX 宗教とことばの論理 141
- 1
- 論証と論理
- 2
- 論理のゆくえ #
梵字ハ左横書キデアルガソノ理由ハナゼカ――左横書キハ目ノタメニヨイ(p.149)といふのは、〈現証〉の1例としてひいてあるけど、出典はなんなのかな。東山往来?- X 庶民とかな文字 156
- 1
- かなの使命
- 2
- かな獲得の意義
- 3
- いろはとローマ字
- XI 身分とことば 173
- 1
- 奥さんとおかみさん
- 2
- 敬語の本質
- XII 京ことばと大坂ことば 189
- 1
- 京なまり・尾張なまり
- 京都の町と京なまり
- 2
- 京ことばの種々相
- 3
- 京・大坂と庶民のことば
- 生活の知恵、諺
- XIII 出版文化とことば 208
- 1
- 出版と啓蒙
- 2
- 報道と自由
- XIV 町人文化とことば 222
- 1
- 歌舞伎とことば
- 2
- 見世物とせんぼう
- XV 関東方言と江戸ことば 238
- 1
- 江戸と江戸ことば
- 関東方言と江戸なまり
- 2
- 江戸ことばの成立
- XVI 西欧文化と日本語(一) 254
- 1
- 翻訳と長崎通詞
- 2
- 訳語と近代日本
- XVII 西欧文化と日本語(二) 268
- 1
- 漢字と横文字
- 2
- ことばと文化
- XVIII 文明開化と言文一致 281
- 1
- 漢語と教育
- 2
- 作家と言文一致
- XIX 東京ことばと共通語 294
- 1
- 東京語の選択
- 2
- 大正・昭和の外来語
- 戦争用語の記録
- XX まとめ : 現代日本と日本語の論理 310
- 1
- ことばと文化
- 2
- 日本語の特色
- 3
- 東と西
- 参考資料 327
- 辞典・事典の系譜
- 古代,写本の〈変体仮名〉一覧表
- 江戸時代,板本の〈変体仮名〉一覧表
- 片仮名字源一覧表
- 日本語アクセント資料
- 日本方言区画地図
- 索引
しらべてみたら、やはりその前の現証とおなじく東山往来だつた。日本教科書大系本でひいておく(第39条、梵字左行所由状。訓点は略)。
- 〔往〕
- 謹言。一日比。高野聖人來坐。數日被經廻之間。傳念梵字大佛頂陀羅尼。爰余請取此本、拜見之處。梵字書樣、異於例書。外首内尾。仍問此由。答曰。梵書皆如是也。謂之左行之文。凡文籍之例、以外方爲右。以内爲左云々。但至于所由者、未問決矣。貴房被明其故者、所仰也。謹言
- 〔復〕
- 梵書左行事。天竺賢人、爲養性作文左行。所謂爲以書卷横置掌等横見也。夫眼數竪見令上下、眼精早疲。自作闇矣。是故智者、横見文行、莫令上下。所以左行之文、見之有便。梵書左行爲此也。梵天所作耳。唯佛世尊令眼上下、無有其損。是其徳一也。是故無量義經、讃佛徳中云。淨眼明鏡上下眴云々。當知、餘人不及也。子細不具。謹言
;翰林書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;221頁;;ISBN978-4-87737-247-7;[執筆者]そめや・ともゆき(染谷智幸)/みねお・ふみよ(峯尾文世)/かんさく・けんいち(神作研一)/おがた・まお(纓片真王)/いのうえ・やすし(井上泰至)/もりかわ・たみこ(森澤多美子)/ふじさわ・たけし(藤沢毅)/しおざき・としひこ(塩崎俊彦)
この書名は、弁証法の冒険とか、構造主義の冒険とかを意識してるのかなあ。
神作論文で、金勝慶安が「ふらち」(不埒)といふ語をはじめて歌評にもちゐた、といふところの注に、因みに、「らち」の訓みは国訓
(p.93)とあるのは、慣用音ではないかなあ。ついでに、褒詞の「出来候」に「しゅったい」とふつてあるのも、訓で「でき」といふことはないのかな(pp.89-90)。森澤論文で、東海日々新聞の『瀧の本翁』の謝状と俳句といふ記事をひいたところ、記者は斯道の為め一日も早く翁の全快せられんことを
の「斯道」に「かくみち」とあるのは、これ原ルビなのかね(p.160)。
歴史文化ライブラリー228;吉川弘文館;1700円(借覧);四六判;縦組;並製;7+208頁;;ISBN978-4-642-05628-1;
史料批判はむづかしいなあ。
;翰林書房;12,000円(借覧);A5判;横組;上製;475頁;;ISBN4-87737-208-3;
目次を写しておく。
- 凡例 4
- 序章 平安後期公卿日記
- 1 公卿日記とその記者 8
- 2 公卿日記研究の目的・方法・意義 9
- 3 公卿日記の表記とその読み 11
- 第一章 公卿日記に見られる副詞
- 第1節 『御堂関白記』に見られる程度副詞「極(メテ)」 14
- はじめに
- 一 『御堂関白記』に見られる「極(メテ)」
- 二 『小右記』・『権記』に見られる「極(メテ)」
- 三 中国の文献に見られる「極(メテ)」
- 四 『今昔物語集』に見られる「極(メテ)」
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる副詞 : 情態副詞を中心として 31
- はじめに
- 一 本文献に見られる副詞(異なり語数・延べ語数の観点から)
- 二 本文献に見られる陳述副詞
- 三 本文献に見られる程度副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 四 本文献に見られる情態副詞
- 五 本文献に見られる情態副詞
- 1 複数の漢字表記を持つもの
- 2 和語と漢語の両方あるもの
- 第3節 『権記』に見られる陳述副詞 55
- はじめに
- 一 副詞の認定と読み方
- 二 本文献に見られる陳述副詞の実態
- 1 否定と呼応するもの
- 2 比況と呼応するもの
- 3 条件句を構成するもの
- 4 推量・当然・希望・命令などを示す「可(ヘシ)」と原則として呼応するもの
- 5 その他
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「しはらく」 77
- 一 記録語(公卿日記に用いられている日本語)研究における題目の位置付け
- 二 『小右記』等、記録語文献4点
- 三 「しはらく」の漢字表記
- 四 『小右記』に見られる「しはらく」
- 五 『権記』等3文献に見られる「しはらく」
- 1 『権記』
- 2 『御堂関白記』
- 3 『左経記』
- まとめ
- 第二章 公卿日記に見られる接続語
- 第1節 『御堂関白記』に見られる原因・理由を示す接続語 96
- はじめに
- 一 接続詞「仍(よて)」が用いられている場合
- 二 接続詞「故(ゆゑに)」が用いられている場合
- 三 連語「依(によて)」が用いられている場合
- 四 結果が先で、原因・理由の説明が後になっている場合
- 五 原因・理由を示す文字は表記されていないが、文脈上から原因・理由を示す表現であると判断できる場合
- 六 接続詞「仍(よて)」と連語「依(によて)」との関係
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる接続語 114
- はじめに
- 一 本文献に見られる接続詞
- 1 添加
- 2 選択
- 3 転換
- 4 順接
- 5 逆接
- 6 並立
- 7 補説
- 二 位相語の観点から見た本文献に見られる接続詞
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる原因・理由を示す接続語 129
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 1 順接型
- 2 倒置型
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる原因・理由を示す接続語 141
- はじめに
- 一 本文献に見られる原因・理由を示す接続語
- 二 順接型の場合
- 1 接続詞を用いる場合(2文)
- 2 動詞「よる」を用いる場合(1文)
- 3 名詞「ゆゑ」を用いる場合(1文)
- 三 倒置型の場合
- 1 動詞「よる」を用いる場合(2文)
- 2 名詞を用いる場合(2文)
- まとめ
- 第5節 副詞・接続語から見た『権記』の位置 : 「異なり語数」の観点を中心として 158
- はじめに
- 一 10文献に見られる副詞・接続詞の異なり語数(→表1)
- 二 和文日記との比較(→表2〜表6)
- 三 漢字片仮名交じり文との比較(→表2〜表6)
- 四 変体漢文の訓点資料との比較(→表2〜表6)
- 五 漢籍の訓点資料との比較(→表2〜表6)
- 六 『権記』と一致する9文献の副詞・接続詞
- まとめ
- 第三章 公卿日記に見られる語彙の特徴
- 第1節 『御堂関白記』に見られる「同」字の用法 : 位相語としての観点に注目して 176
- はじめに
- 一 本文献に見られる「同」字の用法
- 1 連用修飾語としての「同」(同+用言、同しく〜す、又は同しう〜す)
- 2 連体修飾語としての「同」(同+体言、おなし〜、又はおなしき〜)
- 3 述語としての「同(〜とおなし)」
- 4 「同様に」という意味の接続詞としての「同(おなしく)」
- 5 「同」を含む字音語
- 二 同種の構文における表現差
- 三 位相語としての他文献に見られる「同し」の用法
- 1 『源氏物語』に見られる「同し」
- 2 『興福寺本大慈恩寺三蔵法師伝古点』に見られる「同し」
- 3 『高山寺本古往来』に見られる「同し」
- 4 「同し」の用法についての比較
- まとめ
- 第2節 『権記』に見られる「
時 」の表現 : 1日(24時間)を中心として 195
- はじめに
- 一 本文献に見られる「時」の表現
- 1 時刻や時間を具体的に示す場合
- 2 数詞の類を用いない場合
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる類義語・類義連語 216
- はじめに
- 一 A 先例や慣例に関すること
- A-1 先例や慣例に反すること
- A-2 先例や慣例のとおりであること
- A-3 先例や慣例に照らして許可すること
- 二 B 行動に関すること
- B-1 宿泊すること(特に「とのゐ」)
- B-2 何かをすることが不可能なこと
- B-3 出家すること
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる「如(ことし)」と「似(にたり)」 248
- はじめに
- 一 「如(ことし)」の用法
- A 「〜のとおりである」という意の場合
- B 「まるで〜のようである」という意(比況)の場合
- 1 「宛(あたかも)」を伴う場合
- 2 「宛(あたかも)」を伴わない場合
- 二 「如(ことし)」の位相
- 三 「似(にたり)」の用法
- A 中心となる接続語が「名詞」の場合
- B 中心となる接続語が「形容詞」の場合
- C 中心となる接続語が動詞の場合
- D 中心となる接続語が助動詞(補助動詞・接尾語を含む)の場合
- 四 「不似(にず)」の用法
- 五 「似(にたり)」の位相
- まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる批判文の語彙 267
- はじめに
- 一 『小右記』を取り上げる理由
- 二 『小右記』の内容と調査に用いた文献
- 三 『小右記』に見られる批判文の語彙
- まとめ
- 第6節 平安後期公卿日記に見られる語彙の一特徴 : 『小右記』・『御堂関白記』・『権記』の場合 293
- はじめに
- 一 公卿日記と和文日記や物語とに共通する内容
- 二 敦成(あつひら)親王誕生に関する場合
- 三 帥宮為尊(ためたか)親王の死に関する場合
- 四 藤原行成の娘の死に関する場合
- まとめ
- 第四章 公卿日記に見られる諸表現
- 第1節 『御堂関白記』に見られる感情表現 312
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第2節 『御堂関白記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 328
- 一 本節の目的と今後の課題
- 二 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- I 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- II 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- III 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- IV 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 三 注意される表現の類型
- 1 「有悩事」と「有労事」
- 2 「有所悩」と「有所労」
- まとめ
- 第3節 『権記』に見られる感情表現 352
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- まとめ
- 第4節 『小右記』に見られる感情表現 375
- はじめに
- 一 本文献に見られる感情表現
- 1 「快」を表す場合
- 2 「不快」を表す場合
- 二 まとめ
- 第5節 『小右記』に見られる「病気」・「怪我」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 398
- はじめに
- 一 「病気」・「怪我」に関する表現の実態
- 1 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 2 動詞(又は、動詞相当語)を中心に見た場合
- 3 形容詞(又は、形容詞相当語)を中心に見た場合
- 4 形容動詞(又は、形容動詞相当語)を中心に見た場合
- 二 注意される表現の類型
- 1 病気が生じるという意味の場合
- 2 病気であるという意味の場合
- 3 病気が回復するという意味の場合
- 4 「普通」すなわち「病気でない状態」を示す場合
- まとめ
- 第6節 『小右記』に見られる「死生」に関する表現 : 語彙を中心に見た場合 423
- はじめに
- 一 「死」に関する表現
- 1 「自然死」の場合
- 2 他殺の場合
- 二 「生」に関する表現
- 三 「死」と「生」の両方に関する表現
- まとめ
- 第7節 『小右記』に見られる「有職故実」を実証する表現 446
- はじめに
- 一 名詞(又は、名詞相当語)を中心に見た場合
- 二 動詞を中心に見た場合
- まとめ
- 終章 公卿日記研究の現在と将来の課題 469
- 初出一覧 471
- 索引 473
- あとがき 475
あたらしい教科書3;プチグラパブリッシング;1,500円(借覧);四六変型判;縦組;並製;143頁;;ISBN4-903267-25-3;[編集・執筆]斎藤哲也、[執筆]たわだ・よーこ(多和田葉子)/いちくら・ひろし(一倉宏)/谷津晶子/澁川祐子/佐竹未希
目次を写しておく。
- イントロダクション 2
- 第1章 言葉から何を学ぶか / 監修:加賀野井秀一 10
- 人間は言語に牛耳られている 12
- 「自由に話している」という幻想
- モノは言葉に先立たない : ソシュールが起こした革命
- 記号としての言語
- 絵画、音楽と比べてみると
- 社会言語学の登場
- 日本語とはどういう言語か? 22
- 外部志向な日本人
- カタカナ語の氾濫
- 日本語の二重構造がもらたしたもの
- 日本語が「建前と本音」を強化した
- 単語的接触の弊害
- それでも日本語は進化する 32
- コノテーションに長けた日本語
- 以心伝心の機能不全
- 標準語の功績
- 日本語固有の論理性
- 言葉にしてみることが大切
- 「空白」のススメ
- コラム1 他言語の現在 / 編集部 42
- 第2章 言葉の謎に挑む脳科学 / 監修:酒井邦嘉 46
- サイエンスとしての言語学 48
- チンパンジーは言語を使えるか?
- 言語の起源という「謎」
- 声は言葉の原因ではない
- 言語学と物理学の類似点
- 言語の根っこは同じ
- なぜ手話に共通言語がないのか?
- 文法中枢の発見 58
- 赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるのか?
- 言語の問題を避けて、記憶は語れない
- 文法中枢が発見されるまで
- 多様性の深層には普遍性がある
- コラム2 ことばの仕事 / 一倉宏
- 第3章 からだとしてのことば / 監修:竹内敏晴 72
- ことばは生きている 74
- 「ことば」は一つずつ孤立したものではない
- 情報伝達としてのことばと「まことのことば」
- 生きていることばが排除されていく
- お母さんが呼びかけているのか 用事が呼んでいるのか
- 私がマイクを使わない理由
- 体験し、知覚し、ことばで自覚する
- からだは語っている 86
- ことばのレッスンは聞き手のセンサーを敏感にすることから
- 「からだ」「こころ」「ことば」が一つになることを知った『オセローの演出ノート』
- からだはときにその人の世界を表す
- ことばが生まれてくる土台に触れる
- 第4章 社会は「言語ゲーム」でできている / 監修:橋爪大三郎 96
- 言葉から社会を考える 98
- 言葉は何のためにあるのか?
- 「言語ゲーム」とは何か
- 政治、経済、法、宗教も「言語ゲーム」だ
- 文字によって複雑化する社会
- 文字の個人化
- 言葉はなぜ変わるのか? 108
- みんなが使っている言葉が「正しい」
- 言葉は、社会とともに形を変えるもの
- 二つの言葉の間で起きていること
- 日本語の弱点
- 人生のサバイバルツールとしての言葉
- コラム3 声が響いているということ自体の不思議さ / 多和田葉子
- 第5章 ことばをさらに学ぶために 122
- 言語思想の変遷 124
- ことばの歴史 130
- ブックガイド 134
- 索引 142
ところどころ欄外注にへんな語源説がみえるなあ。
- 建前
- 基本となる原則や表向きの方針。また、木造建築で柱を立てて棟上するまでの工程。昔、高名な棟梁を夫に持つ妻が、夫の工事ミスを内緒で修理した。おかげで建前の儀式は無事に終えたが、今度はその秘密が露呈するのを恐れた夫が妻を殺してしまう。このことから、建前という儀式を重視する余り、ものごとの本質を見失ってしまうことも指すようになった。
なんだこれ。といふか、加賀野井氏は、加藤典洋による、本音と建前といふ問題構成は存外あたらしいものなんぢやないか、といふ日本の無思想での指摘についてはだう考へてゐるんだらうか。
- ツーカー
- 明治末期に漢語が大流行し、庶民が漢語を振り回した時期に生まれた言葉が「通過の仲」。物事が通過するように互いの意思が相手に伝わること。
つうといへばかあ、の略だといふのが一般的だとおもふけど(しかし近代の用例しかないのだな。つうかあ - 日国.NET:日国友の会・カード情報)。
あと、p.67の酒井氏のプロフィールの書きかたでは、現職
がなんだかわからない。
ちくま学芸文庫;筑摩書房;913円(100円);文庫判;縦組;並製;349頁;;ISBN4-480-08018-X;
某会予稿集がとどく。いかないけど。
昨日の中国新聞に、藤原与一先生の訃報。23日におなくなりになつた由。合掌。
赤いオープンカーの助手席。黒のジャケットに白いミニスカート(だと思ふ)。ちよつとおすまし顔。
シリーズ 物語り論3;東京大学出版会;4,800円(借覧);A5判;縦1、2段組;上製;xix+439+5頁;;ISBN978-4-13-003449-4;[発題者・執筆者]たかだ・やすなり(高田康成)/さいとー・あやこ(斎藤文子)/たなか・ゆたか(田中裕)/みうら・すけゆき(三浦佑之)/わたなべ・てつお(渡辺哲夫)/えんどー・かずよし(遠藤一佳)/くう・ちょんも(具正謨)/さかべ・めぐみ(坂部恵)/よしだ・あつひこ(吉田敦彦)/きたがわ・さきこ(北川東子)、[討論者]いとー・ひろのり(伊藤洋典)/いながき・ひさかず(稲垣久和)/いわた・やすお(岩田靖夫)/いわぶち・やすし(岩淵泰)/おーはし・りょーすけ(大橋良介)/きむ・ぼんじん(金鳳珍)/こばやし・まさや(小林正弥)/しおや・じゅんこ(塩谷惇子)/たかがき・よーたろー(高垣洋太郎)/たなか・ゆみ(田中有美)/ちょん・よんへ(鄭暎惠)/なかむら・いくお(中村生雄)/ばば・じゅんじ(馬場純二)/はらだ・まさき(原田雅樹)/バンバン・ウィバワルタ(Bambang Wibawarta)/ふじた・じゅんいちろー(藤田潤一郎)/やまわき・なおし(山脇直司)/よしえ・あきお(義江彰夫)
上代特殊仮名遣いのに関しては,現在では八母音があったと解釈している研究者は少数派になっていると思われる、とあつて、ちよつとびつくりした(p.25)。さうなのかな。でもたしか、高山倫明先生もヘボン式とのアナロジーを示唆してたよなあ。
;清文堂出版;14,000円(2割引);A5判;縦組;上製;iii+679頁;;ISBN978-4-7924-1400-9;
目次を写しておく。
- 序章 古記録資料の国語学的研究の構想 1
- 一 変体漢文と記録文及び記録体
- 二 「記録体」の特徴
- 三 古記録の国語学的研究の流れ
- 三の1 「記録体」の文体的特徴についての研究(その一)
- 三の2 記録特有語の指摘・検討・意味変化・語誌に関する研究
- 三の3 「記録体」の解読方法についての研究
- 三の4 「記録体」の文章の性格とその変遷についての研究
- 三の5 「記録体」の文体的特徴についての研究(その二)
- 四 古記録の国語学的研究の概観
- 四の1 破格の語序
- 四の2 「記録体」の敬語表現
- 四の3 「記録体」の漢字の用法
- 四の4 「記録体」の文法
- 五 古記録資料の国語学的研究とは如何にあるべきか
- 六 本書の概要
- 第一部 古記録資料の語法
- 第一章 平安時代の古記録に於ける「須(スベカラク〜ベシ)」の語法 41
- 第一節 平安時代古記録に於ける「須(スベカラク〜ベシ)」 41
- はじめに
- 一 古記録での「須(スベカラク〜ベシ)」の語法
- 二 逆接の語を伴わない「須」の内実
- 三 『後二條師通記』の「須」の吟味
- 四 『高山寺古往来』の例
- 五 漢文訓読文における「須(スベカラク〜ベシ)」
- 六 『貞観政要』の「須(スベカラク〜ベシ)」
- 七 官符の文章における「須」
- 八 和漢混淆文、和文に於ける「須」
- 九 まとめ
- 第二節 平安時代の古文書に於ける「須(スベカラク〜ベシ)」 70
- はじめに
- 一 古辞書と訓点資料に於ける「須」字の読み
- 二 『平安遺文』の「須」字の使用状況
- 三 平安初期に於ける「須(当為表現)〜、逆接〜」の語法の検証
- 四 古文書(『平安遺文』)に見える「須」の特徴
- 五 古文書(『平安遺文』)と古記録の語法の比較
- 六 終りに
- 第二章 形式名詞「條(条)」をめぐって 97
- 第一節 古文書・古記録の形式名詞「條(条)」 98
- はじめに
- 一 形式名詞「條(条)」についてのこれまでの記述
- 二 古文書の形式名詞「條(条)」の特徴
- 三 古記録の形式名詞「條(条)」の特徴
- 四 終りに
- 第二節 軍記物語と古文書・古記録出自の形式名詞「條(条)」 140
- 一 古文書・古記録以外の文献の形式名詞「條(条)」
- 二 形式名詞「條(条)」
- 三 『延慶本平家物語』の形式名詞「條」
- 四 「公的会話文」について
- 五 終わりに
- 第三章 「被成(ナサル)」の分布と展開 176
- 第一節 「被成(ナサル)」の分布 176
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」について
- 二 「被成(ナサル)」の分類と出現状況
- 三 ジャンル別に見た「被成」の用例
- 四 「被成(ナサル)」を含む句の語彙特徴
- 五 「被成(ナサル)」の会話文での使用
- 六 おわりに
- 第二節 「被成(ナサル)」の展開 207
- はじめに
- 一 「被成(ナサル)」の取る語の語彙的特徴
- 二 『大乗院寺社雑事記』の「被成(ナサル)」
- 三 「天文日記(證如上人日記)」に於ける「被成(ナサル)」
- 四 「被成(ナサル)」の補助動詞化
- 五 おわりに
- 第四章 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)から「(サ)セラル」(尊敬)へ 224
- 第一節 「以〜被〜」(モ〔ッ〕テ〜ラル)の文型をめぐって 224
- はじめに
- 一 「以〜被〜」(モ〔ッ〕テ〜ラル)の文型とその分布
- 二 記録体における「以〜被〜」の文型とその類型
- 三 記録体以外の文献による用例
- 四 b型の文型に使用される動詞の性格
- 五 まとめ
- 第二節 『平家物語』諸本に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成長 247
- はじめに
- 一 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)についての先行の記述
- 二 『延慶本平家物語』の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)について
- 三 『平家物語』諸本での比較
- 四 用例の検討
- 五 動詞の種類について
- 六 まとめ
- 第三節 院政・鎌倉期に於ける「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬) 276
- はじめに
- 一 院政期の「(サ)セラル」の用例
- 二 鎌倉期の「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)
- 四 「(サ)セ+ラル」の用例の特徴 #番号ママ
- 五 おわりに
- 第四節 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の成立 298
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 「(サ)セ+ラル」(使役+尊敬)の用例の分布
- 三 「以〜被〜」文型の動詞の分類と「(サ)セラル」
- 四 『古事談』『古今著聞集』の用例を通して
- 五 「(サ)セラル」と記録体資料
- 六 「以〜被〜」文型と「以〜(サ)セラル」文型の「主語」と「地の文・会話文」
- 七 おわりに
- 第五節 室町期に於ける「(サ)セラル」(尊敬)の検証 328
- はじめに
- 一 問題の所在
- 二 先学指摘の「(サ)セラル」(尊敬)の検証
- 三 抄物の場合
- 四 『お湯殿の上の日記』の「御+動作語+(サ)セラル」について
- 五 「御〜あらせらる」の例
- 六 おわりに
- 第六節 「(サ)セラル」(尊敬)の成立をめぐって 347
- はじめに
- 一 室町時代の記録資料に於ける「(サ)セラル」
- 二 使役構文の観点から
- 三 「V(サ)セラル」の動詞の観点から
- 四 『大日本史料』の仮名交じり「記録」と仮名書状の調査
- 五 「(サ)セラル」(尊敬)の例と「(サ)セラル」(尊敬)の拡張
- 六 おわりに
- 第五章 古記録語法の口頭語化をめぐって 371
- はじめに
- 一 古記録の言語
- 二 『平家物語』についての先学の指摘
- 三 延慶本『平家物語』の会話文に見える記録語の性格
- 四 覚一本『平家物語』の会話部に見られる記録語と記録語法
- 五 覚一本『平家物語』で記録語を使用した人物と聞き手との上下関係
- 六 文章語から口頭語へ
- 七 古記録語法の口頭語化する場合の特徴と仕組み
- 第二部 古記録の文章と記録語
- 第一章 『小右記』の文飾 : 用語・用字・語法からみた個性的文体について 405
- はじめに
- 一 先行研究の概観
- 二 用字による文飾
- 三 用語による文飾
- 四 用字・用語・語法による文飾
- 五 まとめ
- 第二章 平安時代の古記録に使用された使役助字 438
- 一 問題の所在
- 二 古記録の使役助字の吟味
- 三 『貞信公記』に於ける「使」字の検討
- 四 『九暦』『御堂関白記』『権記』『左経記』の場合
- 五 『小右記』の場合
- 六 「被令(シメラル)」の例
- 七 『帥記』の「使」字の使役文について
- 八 おわりに
- 第三章 古記録と唐代口語 469
- 第一節 古記録に見える「爲當(ハタ)」をめぐって : 「唐代口語」出自の語に着目して 469
- 一 『九暦』『左経記』にみえる「爲當」
- 第二節 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録へ流入した語をめぐって :
登時 ・本自 ・奔波 (奔営 )・等閑 の場合 481
- はじめに
- 一 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、一部の平安古記録に使用された語 : 〔
登時 〕の場合- 二 唐代口語・本朝漢詩文に使用され、平安古記録で多用される語 : 〔
本自 〕の場合- 三 唐代口語から平安古記録に入り、古記録内で新たな記録語を作った語 : 〔
奔波 〈奔営 〉〕の場合- 四 唐代口語・本朝漢詩文から平安古記録と平安和文に分かれて流入した語 : 〔
等閑 〕の場合- 五 おわりに
- 第四章 古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)をめぐって 495
- 第一節 平安時代の古記録に見える「因縁」(婿・姻戚)について
- はじめに
- 一 辞書の記述
- 二 古典文学作品に使用された「因縁」
- 三 古記録(公家日記)に見える「因縁」
- 四 まとめ
- 第二節 『平安遺文』と院政・鎌倉期の古記録に見える「因縁」について
- はじめに
- 一 『平安遺文』の「因縁」
- 三 院政・鎌倉期の古記録文献の「因縁」について #番号ママ
- 四 「因縁」(縁戚)の意味変化
- 五 おわりに
- 第三節 『宇津保物語』の「いね」(因縁の連声表記)の存否をめぐって : 『宇津保物語』の「いぬ」は「いね(因縁)」の誤写か
- はじめに
- 一 平安仮名文学作品に見える「因縁」(婿・姻戚)の例
- 二 「因縁」の例を持つ文献の状況
- 三 『宇津保物語』「国譲下」の「いぬ」の検討
- 四 「四人は皆いぬに侍り」の「四人」の解釈
- 五 「いぬ」と「いね」の誤写と誤解の要因
- 六 連声について
- 七 「因縁」の表記について
- 八 連声表記「いね」を使用した理由
- 九 「いんえん」等の表記の解釈
- おわりに
- 第五章 「挙首(カウベヲコゾリテ)」 : 「挙(アゲ)テ」と「挙(コゾリ)テ」 567
- はじめに
- 一 「こぞりて」の意味を「アゲテ」で表す場合
- 二 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」
- 三 『今昔物語集』の「首ヲ擧テ」の読みの再検討
- 四 「こぞりて」の意味の「擧」を「アゲテ」と読む例
- 終りに
- 第六章 「候気色(ケシキヲウカガフ)」とその周辺 593
- 一 『権記』に見える「候気色」
- 二 「気色」の読みと意味について
- 三 その他の「候―」の例
- 四 「候気色」の「候」の読み
- 五 古記録文献以外の「候気色」の例
- 六 古記録文献での「候気色」とその類似表現
- 七 「候気色」と「伺気色」の意味
- 八 『源氏物語』の「(御)けしき給はる・(御)けしき取る・(御)けしき見る」
- おわりに
- 終章 古記録資料に於ける国語学的研究の今後の課題 619
- あとがき 642
- 索引 670
- 事項索引
- 人名・書名索引
- 語彙索引
;中央公論社;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;1+9+590+4頁;;;
「図書」(11月号)もらふ。
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