NHKブックス[1031];日本放送出版協会;1,160円(借覧);B6判;縦組;並製;2+294頁;;ISBN978-4-14-091030-5;
;ロッキング・オン;1,600円(借覧);四六判;縦組;上製;319頁;;ISBN4-86052-016-5;[対談者]菅直人/リチャード・クー/吉田和男/松原隆一郎/宮台真司/塩崎恭久/伊藤元重
NHKブックス[1081];日本放送出版協会;1,160円(借覧);B6判;縦組;並製;340頁;;ISBN978-4-14-091081-8;
例年のごとく、図書館で本をもらつてくる。
♪目が覚めた時が朝の風情(?) 連載は、“女の子宣言”であります。(いまごろ!? って言わないで)、と題してゐて、劇場版NANAにもふれるところがある。私も
「お風呂あがりに化粧水を肌にたたきこむ」やうにしよう。
先日買つた新譯華嚴經音義私記の岡田希雄による解説をよんでゐたら、
- 鼎談 日本語の未来になにがあるか / 林大/大岡信/藤崎博也 6
- エッセイ 中国での日本語 / 阪倉篤義 32
- I 日本語の歴史
- 日本語はどこから来たか / 崎山理 36
- 日本語と韓語とはどんな関係にあるのか / 馬淵和夫 42
- 方言の歴史はどこまでわかるか : 東国方言を中心に / 迫野虔徳 47
- 現代共通語をつくり出したのは誰か / 鈴木英夫 52
- 日本語はどこまで特殊な言語か / 湯川恭敏 57
- 琉球語の研究は日本語の歴史にどう関わるか / 中本正智 62
- II 日本語の音韻・表記
- 上代語の母音はいくつあったか / 安田尚道 68
- サ行の発音はどのように推移したか / 奥村三雄 73
- 促音や撥音ははたして中国語の影響か / 山口佳紀 79
- 近世にはどんな仮名遣いが行われていたか / 前田富祺 84
- III 日本語の文法・表現
- 動詞の活用形式はどうして生まれたか / 春日和男 89
- 係り結びはなぜ消滅したか / 北原保雄 96
- 「見レル・起キレル」の言い方はどのようにして成立したか / 田中章夫 102
- 「ぼくはうなぎだ」の文はなぜ成り立つのか / 尾上圭介 108
- 仮名文の成立に漢文訓読文はどんな役割を果たしたか / 渡辺実 114
- 近代文章の成立に欧文脈はどんな役割を果たしたか / 木坂基 118
- ワードプロセッサーは日本語を変えるか / 倉谷直臣 124
- 文法の謎小事典 特別企画 / 信太知子/仁田義雄 128
- 1 一語文も文と呼べるのはなぜか
- 2 文節は文構成の単位と言えるか
- 3 単語とは何か
- 4 詞と辞は連続か非連続か
- 5 助動詞と接尾語はどう違うか
- 6 活用しない助動詞はなぜ存在するか
- 7 形容動詞という品詞は認められるか
- 8 日本語には主語があるか
- 9 「ハ」と「ガ」の区別は何と見るべきか
- 10 日本語の自動詞・他動詞とは何か
- 11 ル形・タ形の対立は何を表すか
- 12 副詞を分類するとどうなるか
- 13 敬語の三分類は有効か
- 14 形容詞にク活用・シク活用の別があるのはなぜか
- 15 ク語法の起源は何か
- 16 「ノ」と「ガ」の区別は何と見るべきか
- 17 伝聞・推定の「ナリ」は認められるか
- 18 「キ」と「ケリ」の区別は何と見るべきか
- 19 作用性用言反撥の法則とは何か
- 20 自己尊敬の語法はなぜ成り立ったか
例の奈良朝期文獻に特有の十三音假名遺とあつたのだけれど、これは何だらう。8母音ならぬ13母音説(!?)と思つたのだけれど、これは、エ・キ・ケ・コ・ソ・ト・ヌ・ヒ・ヘ・ミ・メ・ヨ・ロの13音のことだな。上代特殊仮名遣、といふ術語がさだまつてゐなかつたのがよくわかる。
ピンクのワンピース(つてはじめてぢやないつけ)を着て、鏡台のうへに鏡を背にして腰かけてゐるところ。左手で髪をなぶるしぐさも可愛いらしい。ちよつと驕慢なやうにも見える表情。Cosmic Cosmetics! (関係ない。)
双葉文庫[き 15-02];双葉社;819円;文庫判;縦組;並製;496頁;;ISBN978-4-575-71338-1;
ごまっとうとか懐かしすぎる。
;勉誠社;19,417円(借覧);A5判;縦2段組;上製;12+689頁;;ISBN4-585-03014-X;
俳諧語談の山田忠雄の注記で、しばしば本書の著者による訂正が紹介されてゐたので。超ななめよみだけれど、用例の博捜ぶりに圧倒されるばかり。でも、当代人の用例ははたしてどこまである人間のある場合における語意を保証できるのか、とも思はないでもないのだけれど、そんなこと言つてもなんにもならないしな。「調査無くして発言無し」の格言
なんてのがあるらしいし(p.651)。
目次を写しておく。
- 凡例
- 西鶴語彙新考
- 西鶴語彙の諸問題 3
- 水学 : 元禄時代技術史資料(1) 15
- 七文の豆腐 23
- 一石百目 23
- 祖父の髭 24
- 春の山道 26
- 「我色洒す」小考 29
- 「掛目安」小考 34
- 「松田浮舟」小考 37
- 八千八筋 60
- 捨子の和歌 63
- 青膏薬 66
- 仁和寺の里 69
- 瓢箪やきて 70
- 塗坊主 73
- 古文真宝 74
- 「木乃伊」管見 77
- 井戸を覗く習俗 81
- 月枕 81
- つり目安 83
- つき付人参 85
- 水の水上 86
塀築星 90- 誰が子のために 92
- 槇木のお違 92
- 浮沓 94
- 両頭の亀 100
- 織部殿 102
- 二人寝られた 104
- 「ろくだい(土公台)」小考 107
- 宗旨請 109
- 目ばつこ 113
- 命のうちに 116
- 袖垣の森 120
- 笹谷 121
- 豊等寺と雲雀 123
- 穐風ぞ吹 125
- 人魚 126
- 亀井算 127
- 一行物 128
婦人 129- 下ない 131
- 手越の酒 133
- 麓の四貫 135
- 扇かざえて 136
- 焼返し・焼直し 138
- 馬の角 140
- あかりをはしる 143
- 味噌酒 145
- 堺の台碓 147
- 長脇指 148
- 笹屋島 151
- らくさく 152
- 水戸の住人 154
- 「たた・じやう」小考 156
- 「上問屋」考 158
- 「小人島」考 164
- 座敷もち 175
- 杉焼 179
- 『一目玉鉾』の外地 183
- 世界の図・世界の貌 185
邪気乱 193凝 えて 195- 神通丸 196
又男 199- 嵐三郎四郎 200
- 座払 203
- 仕置咄し 205
- わかさ若松 208
- 佐渡が島にも世を渡る舟なく 209
- 奈良の鹿 210
- 夕日影朝顔の咲其下に……の歌 212
- 長寝 213
- 小浜屋の薬酒 215
- 河内の百姓舟 216
- かげろう 217
- どしの帯 218
- 桧扇をもらせらるゝ程の御かた 219
- きぬ帷子 220
- 鍋島殿屋敷 221
- 南都東大寺大仏の勧進 223
- なんぴん 224
- 万屋三弥 225
- 博多の小左衛門 226
- 板倉といへる物師 227
- 追出し 228
- 寺小性 229
- 石垣町 231
- つらきながらも勤めとて 232
- 播州の天守米 233
- 時分がら 234
- 山林竹木 236
- いろは歌 237
- はかま着の春 242
- 銭・小判の仕掛 244
- せどひ 247
- あらまじ 248
- 蛇の息 250
- 品川の連飛 252
- よろこびの折なれば 254
- 荻の焼原 256
- 小町踊 258
- かくし裏 260
- 芝居やぶり 262
- ほらぬ井 264
- 古暦の大全 267
- まことや蝕 269
- 初鶴 271
- 中年 272
- 中のぼり 273
- 槌に生るゝ 276
- 鉈屋出立 277
- 新籠御赦 279
- 夜やり日やり 280
- 丸行燈(円行燈) 282
- 露の字を質に置く 283
- 文字すわる松江の鱸 284 #さむはら
- 弾き竹 286
- 狼の黒焼 287
- 祝弥四郎 289
- にしざかな 290
- 揚燈籠 291
- 東方朔が伝書 293
- 日安付ける 294
- 盗人雨 296
- 大人 297
- 唱へ失う 299
- 砂糖染 302
- 百ぬらり 302
- 煮売屋の蛸 303
- 一升は夢の如し 304
咀 殺される 305- 小畠 306
- けはい坂 308
- 庄屋宿 308
- 廿八日を祝ふ 310
- 御文殊更 312
- 庭鳥のとまり竹に湯を仕懸ける 313
- おもひもよらぬ旅の空 315
- 唐瓜 315
- 佐野迦葉寺 316
出居衆 320- 上下宿 322
御為 325- 奈良刀・奈良物 347
- 後喜 350
遮 て 352- 官位 355
- ことひ・こつとひ・こつてひ 358
- 衣装法度 359
伸 ぶ 361 #述ぶと通用- 福智山 362
- 茶辛 366
- 細工絵・細工張・細工剃等 368
- このむ 371
- あか馴る 374
- 博多小女郎 379
- 加賀殿のお言葉 380
- 藤波と花崎 382
- 加賀の八 388
- 面影 389
- 思ひ出 391
- 山の芋が鰻になる 394
- 五月屋根に上ること 396
- ひがし・北の家陰に 398
- 仮にも 399
- かしかましく 401
- 「垣間見」世之介版 401
- はるかなる 403
- すこし春のこゝちして 405
- さる宮様がたにありしが 406
- 泊り客人下 409
- 跡付 411
棕櫚 ・芭蕉・八手 412- 馬方・船頭・
御乳 の人 414- ばいてぎ 415
- 元朝に日蝕 416
- 風上・風下・風表 417 #×かざかみ、○かざうへ
懸合 419杮鮓 422- 三島の宮 424
瘧 落て行くかぜ 426- 猫 428
- 宇佐八幡 430
- 石火矢 431
- 藤のたそかれ 432
- 御霜月 434
- ぬしのあるかゝ 435
- 茶引人形 436
- 新九郎 439
- 二はしら 441
- 叩番 442
- 三十石 445
- 右大根 446
- きつぱし 447
- 上戸の喉の沖の石 448
- 善六・善五郎 450
- 土取場 454
- 高浜の松 縨 455
- 布を経る 456
- 大三柱 457
- 間宮藤太郎 459
- 三つ蔵 460
- あばら三牧 460
- 地奉行 461
- うちぎれ 463
- 人生六十年 464
- 地はくぼむとも 469
- 運気 471
- 平の
惟持 473- ほけ 474
- 化たそうなる手長蛸 475
- よこ笛 475
- 初鮭神躰 476
- 伊豆殿の智恵 477
- 源聖寺坂 479
- 源左 479
- 島原陣の四郎や五郎八 480
剣舎利 481- 鳥の地獄 481
置扇 482- 餓鬼骨団 482
草鞋 田 483- 十四の秋 484
- 女敵うつ程にはあらず 486
- 雨松明 488
沢山 491- 山口円休 491
濃州 492- 十死一生 493
- 柳
小路 494- 極楽の西門 495
- 夢介 497
- 泉川修理太夫吉連 499
- 千鶴万亀 505
- 鑓屋の孫右衛門 506
- 正覚寺 507
- 一旦の依估 508
- 三つ宝 509
㒲 510- 西柳 510
- 百二十末社 511
- 付録
- 「官途成」をめぐって 515
- 芭蕉用語小考 522
- 谷から峯から 522
- 天秤や京江戸かけて 523 #秤は金偏につくる
- 松浦 526
- 謡曲の文句取 528
- 針ぼうじよ 531
- せどひ 532
- 南無阿弥豆腐(南無阿弥陀仏) 533
- きっさきはづれ・きっさきはづし 535
- 俳諧用語考 538
- ゆるぎの森の鷺 538
- 手袋を引く 540
- めざし 541
- きや 542
- 空観 544
- 水棚 546
- 「ばり」と「しと」 548
- 分にならるる 555
- 京上﨟 561
- 枝手形 563
透間 かぞへ 566- あかばる 568
- 扇だけ 569
- 普門品第二十四 570
- 車金・車銭 571
- 蔵為替 572
- 境樽 573
- けなもの 574
- 身上蒲鉾となる 575
- むしくし 576
- 踏合 577
- 手占 579
- あふびやくたれ 580
- 地獄網 581
- 人見出雲守 583
- 宿茶 583
- 川だちは川で果てる 584
馬銭 587- 俳諧用語考 589
- あか〳〵と 589
- 明智が妻 598
- 近世前期語の源流 606 #
織豊期を含む室町期の公家・禅僧の日記等の記録類、および抄物に、近世語特に近世前期語の用例が散在する(亀井孝氏の示教によれば、この事は室町時代国語史専攻家にとっては、常識の域に属する)云々
- 足抜き 606
- 足洗ひ・足を洗ふ 608
- しやうど・しやうどもなし 613
- 仮名草子用語考 617
- 「短き物……大黒の糞」(犬枕) 617
- 金花 618
- 涙にむせぶ御別れ 618
以下 619- 夷に似たる人なりとも 619
- 貧報 620
- 一念五百生繋念無量劫 621
- 風の吹夜も吹かぬ夜も、雨の降る夜も降らぬ夜も 622
- 取りさがす 623
- 雪よりも上をば知らず云々の和歌 624
- ざんち 624
- こけるから 625
- 笑{はら}いて 626 #語頭の「わ」を「は」で書く類
- びつちう 627
- あら 628
- からす 628
- 橘氏 629
- 楚国の栗は金を炊き、薪は桂を焼といへる事 630
- 庄子 631
- 筈刺 632
- 網に懸りし鳥は高く飛ざる事を悔み 632
- 孫陀利難陀 633
- 晉といふ国の大王 633
- 雲外に鴈を聞て夜る声を 634
- 字頭 634
- 夜啼止めの歌 635
- 芭蕉難語考 636
- ふくべうやみ 636
- ひちまがり 638
- 松浦と申五郎兵衛町 641
- 元禄俳諧二題 644
- 栗は西の木 644
- 上島鬼貫と松波勘十郎 647
- 暖ふ 649
- がんがり 651
- 空也の痩 653
- 役者評判記の語句片々 653
- やさしい 655 #草書
- 歓楽 657
- ことばの散歩道 659
- ほだてる 659
- かけひま 661
- ぼらけ 663
- 上づる 664
- 昼とば 666
- あがりこ 667
- つばなかす 668
- 筆者語意考証論文一覧 671
- 要語索引 677
- 跋 688
亀井孝が、あな おぼつかな もどかしの 語源さぐりよ (その1)で、つづけるなら、山の芋が鰻になるについて書きたかつたやうなことを書いてゐたやうな記憶があるのだけれど、いつたいどんな内容のことをお書きになるつもりだつたのかなあ。
丸善ライブラリー094;丸善;583円(借覧);新書判;縦組;並製;ix+154頁;;ISBN4-621-05094-X;
アメリカ大好き(©KOJI1200)、といつてるだけにしか思へないけど。一往目次を写しておく。
- はじめに iii
- 第一章 アメリカでの学校生活 1
- アメリカの現地校へ 2
- それぞれ上の学年に(結果的な飛び級) 6
- 英語習得のプロセス 9
- 長女玲の場合
- 二男史嗣の場合
- 長男史顕の場合
- 夏休みのデイ・キャンプ 18
- 九月の新学期
- アメリカの学校生活
- インターナショナル・スクール卒業生との出会い
- 第二章 帰国後の学校選び 29
- 世田谷の小中学校長との面談 30
- 西町インターナショナル・スクール 33
- 面接と入学
- 西町の教育
- 様々な反応 40
- 世田谷の教育委員会から
- 第三章 日米の高等教育の大きな差 47
- 四つの「母校」 48
- 全寮制と通学制
- 慶応義塾の新学部の試み 56
- 安すぎる私立大学の授業料 65
- アメリカの充実した奨学金(スカラシップ)制度
- 日本の場合
- 上級学校ほど安くなる不思議
- 大学教員の給料
- 第四章 これからの学校選びと子供たち 73
- 日本の学校選びの基準 74
- 「一貫教育」の中身
- 最優良大学の三分の二 79
- 基本財産
- キャンパスの美しさ
- インターナショナル・スクールに通う子供たち 89
- 日本人子弟の進学問題
- 長女玲の場合
- バイリンガルとバイカルチュラル 106
- 三人の子供たちの場合
- バイリンガルからバイカルチュラルへ
- バイリンガルの実際
- バイカルチュラルの人たちの世界
- 第五章 開かれた世界における教育 125
- インターナショナル・スクールとは何か 126
- 日本のインターナショナル・スクールの制度上の問題点
- 日本人の派閥意識
- 今、何を為すべきか 140
- 英語で授業を
- 大学間の交流を
- 寮の問題
- ちょっと過激なあとがき 149
岩波ブックレット562;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;70頁;;ISBN4-00-009262-6;
これも目次を写しておく。
- はじめに 2
- 1 議論のために押さえておくべきこと 5
- 「英会話」という教科ができるわけではない
- 国際理解と英語
- 学校英語教育の目的と目標
- 教える内容は各学校の自由裁量となっている
- 2 「早く始めるほどよい」という幻想
- 母語獲得の臨界期
- 外国語の習得と年齢
- 日本の小学校での英語学習に臨界期説はあてはまるのか
- 言語獲得の「臨界期」とは何なのか、わかっていない #
白か黒かの印象を与えがちな「臨界期」という名称にかえて、「敏感期」という名称を使う研究者も多くいます(p.22.)- 十分なコミュニケーション能力は中学からでも身に付けられる
- 過去の実践例で効果はあったのか
- 導入そのものの問題点
- 危うい試み
- 補助教員や教材では補いきれない
- 母語への影響 #
現在計画されている程度の英語教育を導入したからといって、子どもたちの日本語に乱れが生じるとは思いません(p.30.)- 3 真のコミュニケーション能力のために 30
- コミュニケーション能力とは何か
- コミュニケーション能力の何が欠けているのか
- コミュニケーションと文法
- 文法を学ぶ意味
- 文法の説明に工夫は必要
- 目的・目標を定めて一貫性のある英語教育を
- 中学にこそ教育資源を集中させる
- 小学校では異文化コミュニケーションの基礎を
- 4 学校英語教育は何をめざすべきなのか 47
- 学校英語教育の目的
- 言語のおもしろさ、豊かさ、怖さ
- 制限的用法と被制限的用法
- 文法を使って遊ぶおもしろさ
- 英語を学んで知る日本語の仕組み
- 言語の怖さに気づくことも必要
- 種の特性としての言語
- なぜ「英語」教育なのか
- おわりに 65
- 参考文献
岩波ブックレット708;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;71頁;;ISBN978-4-00-008408-5;
講談社文庫[き 39-3];講談社;933円(100円);文庫判;縦組;並製;1+982頁;;ISBN4-06-264961-6;
;東京大学出版会;2,800円(借覧);A5判;横組;並製;viii+212頁;;ISBN978-4-13-083047-8;
おもしろくよんだ。
1冊でわかる医療倫理のなかに、子をろうにすることのできる薬があるとして、ろう者の父母がそれを使用することは肯定される(そのはうが、ろうコミュニティの支援も期待できるし)、といふやうな議論があつて、ちよつとのみこみかねたのだけれど、実際にそれに類したケースがあつたことが紹介されてゐた(ろう者のアイデンティティーの項、pp.47-48)。
「作られたろう児――アメリカ同性愛者が出産」,2002年5月1日の『日本聴力障害新聞』にこのような記事があった.ろう者でレズビアンのカップルが,人工授精でろう児を作ろうとしたというのである.このカップルは以前にも人工授精により女児をもうけており,生まれた子はろう児であった.そこで二人目も確実にろう児になるように,ろう者の精子を探したが,一般の精子バンクでは協力が得られなかったために,個人的にろう者の精子の提供を受けた.ところが生まれた子どもは補聴器をつけて聴覚訓練をすれば,ある程度聞こえる難聴児であった.そこでこのカップルは第二子も補聴器に頼らず,ろう児として育てることにしたというのである.
ろう者の子といふことでは、あたらしい教科書3 ことばのブックリストで紹介されてゐた、たったひとりのクレオールもよんでみたい。
目次を写しておく。
- はじめに
- 第1章 手話からわかった人間の言語能力 1
- 1 手話を生み出す脳 2
- 手話失語
- 左脳優位の検証
- 手話と視覚
- 2 手話記号と非手話記号 16
- 表情・視線・口形
- 非手指動作と脳
- 手話の脳科学と教育
- 3 ろう児の言語発達と人間のコミュニケーション能力 21
- ろう児のクーイングと手話喃語
- 育児語
- ろう児の手話発達
- 指差しの発達
- 視線の発達
- 身振り言語の研究から普遍文法の探究へ
- 第2章 マジョリティー言語に囲まれる手話 43
- 1 手話とろう文化の継承 45
- ろう文化と連帯
- ろう者のアイデンティティー
- 手話についての聴者の認識
- 母語で教育を受ける権利
- 2 手話と音声言語の関係 60
- 手話使用者の多様性
- 世界の手話使用状況
- 手話と音声言語の発話時間
- 手話の社会的ステイタス
- 音声言語からの借用
- 3 少数言語者・母語話者としてのろう者 76
- 少数言語と多数言語
- 母語としての手話
- 手話者のマジョリティーとマイノリティー
- 第3章 手話のバリエーション 83
- 1 手話のバリエーションと手話者のサブグループ 85
- ろう者の中のマイノリティー
- 手話変化の傾向
- 手話の方言(地域差)
- 手話の年齢差
- 手話の性差
- 手話の人種・民族・宗教差
- 文脈・状況によるバリエーション
- 同性愛者の手話
- 若者の流行語
- 2 ろう者の連帯と国際手話 101
- 国際手話
- 国際手話の歴史
- 国際手話研究の言語学的意義
- 国際手話のジレンマ
- 3 盲ろう者の触手話 108
- アメリカの触手話
- スウェーデンの触手話
- 第4章 手話と芸術 115
- 1 言語芸術としての手話 118
- 芸術の中の母語としての手話
- 手話のフォーク・アート(民衆芸術)
- デフ・ジョーク
- デフ・ストーリー
- 手話の文学
- 日本の手話演劇
- 手話狂言
- 2 視覚芸術としての手話 134
- 手話詩
- 手話俳句
- アメリカにおける映画とろう文化
- デフ・アート
- 3 モーダリティーの変換と新たな芸術 146
- 手話の歌
- 手話と舞踊
- 少数言語が生み出す芸術
- ミュージカル
- 第5章 教育の中の手話とろう文化の未来 163
- 1 ろう教育の歴史 164
- ろう者と手話の歴史の始まり
- 初期のろう教育
- ろう学校の開設
- 口話主義教育の時代
- 2 バイリンガル・バイカルチュラル教育 178
- 手指言語の容認
- 教育言語としての手話
- バイリンガル・バイカルチュラル教育の誕生
- 3 人工内耳の出現と手話の存続 186
- 少数言語の存続
- 人工内耳
- ろう者の選択、聴者の選択
- 人工内耳とろうコミュニティー
- おわりに 203
- 図版出典一覧 209
- 索引 211
さういへば先日本屋で、岡田絵里香、ハン☆パラ : ERICA Produce Hand★Paradiseといふ本をみかけて、ちよつと気になつたので、ついでにここにメモ。
山田孝雄と上代特殊仮名遣とにもかかはることなので、the view from nowhere : 2007-08-31 (Fri)のコメント欄に追記しようかとも思つたのだけれど、ここに写しておく。安田尚道[2004]、橋本進吉は何を発見しどう呼んだのか : 上代特殊仮名遣の研究史を再検討する(国語と国文学81(3)、pp.1-15)を見かへしてゐたら、注8で、安田喜代門、国語の本質、同二に以下のやうな記述があることが紹介されてゐた。以下孫引き。
とにかく仲のよい山田さんの直話であるが、明治四十年の頃、東京帝国大学の国語研究室に石塚竜麿の仮字遣奥山路と言う本があることお知って閲覧お願出たがどおしても見せてくれない、橋本進吉氏が借出しッ放しで何年経っても研究室に戻って来ない。山田さんわ文部省の国語調査会の補助委員か委員おしている時代である。山田さんが一癖ある書物だと気付いたのわ、国語学書目解題の説明お読んだためである。其の書物わ明治三十五年に東京帝国大学蔵版で吉川半七の発行したもので、赤堀又次郎氏が言語取調所の事業の一部として〈略〉協力して作ったのが始まりで、明治二十三年に其の取調所が解散になり帝国大学に蔵本などが寄贈になったとき其の稿本も大学に移され、〈略〉明治三十三年九月十日完成したもので、其の解説お読んでみると、竜麿の研究わ古事記伝お承けたもので、内容にわ後の研究から見ると不備な様でもあるが大体あれでよろしい。記・紀・万葉の字音による仮名遣で
又詞により音は同じけれども、あてたる字に一の慣例あることを考へたるなり、
とある部分が後の研究からわ不徹底であると言う人も有ろおが書物の解説としてわ正しい。とにかく山田さんわ其れお読んでクサイ・一癖あると睨んで読んでみよおとしたら、橋本さんが見せなかった、と言う話である。
さて其の国語学書目解題の仮字遣奥山路の所お読んで山田孝雄氏が、クサイと見て、文部省国語調査会補助委員のとき助手の橋本に借りて見たいと申入れたら自分が借出中とかで見せてくれなかったと、御本人からの直話、明治四十三年頃のこと。
;紀伊國屋書店;2,800円(借覧);200x150mm;縦組;上製;326頁;;ISBN4-314-00982-9;
;名古屋大学出版会;5,700円(1割引);A5判;縦組;上製;vi+280+8頁;;ISBN978-4-8158-0570-8;
第4章の初出での唇の「軽重」
、第7章の初出での唇の運動の軽重
を撤回して、単に「軽重」のみにしてゐるのは松繁弘之、本居宣長『字音仮字用格』の基礎 : 「喉音三行辨」の本質での批判があつたからぢやないのかな。それを注記してないのは、後世の学説史家に対しても不実なんぢやないか。全然ちがふかもしれないけど。
あと、齏梁とか高田興清とか文脈をおへばわかる類の誤字もいくつか。目次を写しておく。
- 序章 1
- 第1章 日本語学説史における「音韻」の問題 19
- 一 何故「音韻」を問題にするか 19
- 二 古代の「音韻」 20
- 三 中世の「音韻」 28
- 四 『韻鏡』の輸入と韻鏡注釈の自立 32
- 五 世俗的学問としての「音韻之学」の成立 38
- 六 近世後期の音韻学の展開 43
- 七 本居宣長と日本音韻学の完成 46
- 第2章 いろは歌から五十音図への交替 : 契沖『和字正濫鈔』の意義 47
- 一 「歴史的仮名遣い」への疑問 47
- 二 契沖『和字正濫鈔』「漢文序」の意図 51
- 三 巻一の理論構成 52
- 四 自筆稿本『和字正濫鈔』と『和字正濫通妨抄』に見る契冲の意図 57
- 五 『和歌童翫抄』の仮名遣い論 60
- 六 楫取魚彦『古言梯』の方法論 63
- 七 五十音図と古代音声の自覚へ 66
- 第3章 日本語音声の自覚へ : 文雄『和字大観鈔』の意義 69
- 一 韻鏡注釈の自立と世俗化 69
- 二 仮名遣いの本質規定と日本語音声の自覚 72
- 第4章 「喉音三行弁」と近世仮名遣い論の展開 83
- 一 いろは歌から五十音図へ : 「喉音三行弁」と仮名遣い 83
- 二 三内説から五音へ : 音図解釈の転換 84
- 三 「喉音三行弁」の観念の成立と展開 87
- 四 本居宣長「おを所属弁」の歴史的必然性 93
- 第5章 「おを」の行所属と本居宣長『字音仮字用格』 99
- 一 喉音三行弁と『字音仮字用格』 99
- 二 宣長以前の「おを」の行所属の観念 101
- 三 「喉音三行弁」の論構成 107
- 四 古代母音「お(o)」の発見と行所属の是正 112 #
仮に十七世紀末の摂津方言に単独母音のoが存在しなかったとすれば、契沖が「お」「を」を対立する音声として構想することが出来ず、記述が混乱した事情がよく理解できる。その後、woの唇音退化が進み「おを」がoと認知されるようになり、宣長は、この内省を手がかりに古代語の単独母音oを抽出することが出来たのではないか。その上で彼は、古代語のワ行音「を=wo」を構想したのであろう(p.114.)- 第6章 「喉音三行弁」論争史 117
- 一 学説史における「喉音三行弁」論争の意義 117
- 二 契沖の苦悩と栄光 118
- 三 文雄による喉音三行弁の規定 122
- 四 田中大観『喉音仮名三異弁』の批判 123
- 五 文雄『喉音三異弁弁正』の反批判 131
- 六 宣長『字音仮字用格』「喉音三行弁」の独創性 138
- 七 忘れられた学者礪波今道と『喉音用字考』 140
- 八 太田全斎『漢呉音図』の学説史的意義 142
- 九 東条義門『於乎軽重義』の「開合」論 145
- 十 奥村英実『古言衣延弁』と喉音三行弁 148
- 十一 平田篤胤『古史本辞経』の「喉音三行弁論」 151
- 十二 その後の仮名遣い論 154
- 第7章 礪波今道『喉音用字考』と『呵刈葭』論争 157
- 一 礪波今道とは何者か 157
- 二 『韻鏡』図に基づいた「喉音三行弁」の規定 161
- 三 上代における舌内撥音尾と唇内撥音尾の区別の発見 167
- 四 『呵刈葭』論争における上田秋成をどう評価するか 169
- 第8章 五十音図の学理の完成 : 東条義門『於乎軽重義』の意義 175
- 一 『於乎軽重義』再評価の可能性 175
- 二 義門以前の喉音三行弁の経緯 176
- 三 『於乎軽重義』上巻の内容 177
- 四 『於乎軽重義』下巻の内容 187
- 第9章 五十音図上代実在説と神世文字 : 平田篤胤の論理 203
- 一 喉音三行弁と日本音声学 203
- 二 神世文字説の提案 206
- 三 五十音図上代実在説の登場 209
- 四 『古史本辞経』の五十音図説 213
- 五 平田篤胤の考証方法について 215
- 終章 古代人のこゑ(声)を聞く : 音声研究と民族主義 219
- 一 すべての仮名遣いから始まった 219
- 二 音声言語研究と近世の仮名遣い論 222
- 三 音声学の誕生と民族主義 226
- 四 その後の喉音三行弁と五十音図 231
- 資料編 『喉音仮名三異弁』『同弁正』東京大学文学部国語研究室蔵(影印) 233
- 注 269
- あとがき 277
- 初出一覧 279
- 図版一覧 巻末8
- 索引 巻末1
新書y162;洋泉社;780円(100円);新書判;縦組;並製;238頁;;ISBN4-86248-078-0;
死は人を生者から隔てるように見えるが、そうではない。死によって世間的な付合いがなくなっただけ、以後は純粋な付合いが出来るようになる。今後も網野さんとの会話を続けてゆきたいと思っている
(阿部謹也、実証研究と夢の実現と。p.56)。
松岡正剛 千夜千冊 第1巻;求龍堂;(借覧);A5判;縦組;上製;16+12+1089+67頁;;ISBN978-4-7630-0647-9;[写真]十文字美信、[短歌]小池純代
小豆色の壁紙のまへで、そつと微笑んでゐるところ。左手は髪をかきあげるかのやうに耳もとにやつてゐる。大人な感じ。美しい。
中国の歴史02;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+446頁;;ISBN4-06-274052-4;
一行とばして翻訳しても全体の意味が通っていればいいのだろうと真面目に考えている私は、林達夫が『思想』で行った誤訳指摘にはあまり好感が持てない。私は山口昌男が好きだが、それは山口の「誤訳的」部分であって、彼が身につけようとしている「西洋」の学問の香りには興味を感じない。そんなことは実際どうでもよくて、いったいリアリティは何なのかが問題なのだ。レナールドでもレナードでもいいから、いったい何がどうしたというのかをまず論じなくては話になるまい(栗本慎一郎、フォークロアのフォークロア。流行神153号から重引)。
そうした存在になりはぐった蘇我氏、といふ言ひかたはちよつとめづらしいな(p.382)。
図書館にいつたら、たまたま本の交換市といふのをやつてゐて、以下の本をもらつてかへつた。
同成社中世史選書3;同成社;6,000円(借覧);A5判;縦組;上製;iv+270頁;;ISBN978-4-88621-400-3;
ちくま新書689;筑摩書房;780円(借覧);新書判;縦組;並製;269頁;;ISBN978-4-480-06393-9;
潜在能力イデオロギー。
講談社ノベルス[サK-01];講談社;880円(100円);新書判;縦2段組;並製;283頁;;ISBN4-06-182196-2;
阪大リーブル2;大阪大学出版会;2,000円(借覧);四六判;縦組;並製;350頁;;ISBN978-4-87259-235-1;
光源氏と安祿山。つれづれなるままに、てならひの時々、させる日記もひかず、そのしるしともなき事を、心にうちおぼゆるままにかきつけたり
(龍鳴抄)。今昔、屋代本平家等の移字(鏡などにウツル)。
講談社文庫[し 75-1];講談社;419円(100円);文庫判;縦組;並製;185頁;;ISBN4-06-274926-2;
未発選書13;ひつじ書房;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;6+351頁;;ISBN978-4-89476-352-4;
- はじめに
- 序章 「女ことば」に対する二つのアプローチ
- 1 本質主義・進化論的アプローチ 13
- 2 本質主義・進化論的アプローチの問題点 16
- 女房詞は「女ことば」の起源なのか
- 多様に異なる女の言語行為
- 「女ことば」本質主義の否定
- 女の言葉づかいは「最近」乱れたのではない
- 3 構築主義・イデオロギー的アプローチ 24
- 「構築主義」のジェンダー
- 「言語イデオロギー」とは何か
- 「言語イデオロギー」の四つの特徴
- 「女ことば」イデオロギーと言語行為の関係 : 資源と制限
- 「女ことば」イデオロギーの構築 : 「ついて語る」言説とフィクション
- メタ言語的実践
- 本書の目的 : 「女ことば」の歴史的形成過程
- 第一部 規範の対象としての女の言葉づかい
- 一章 「女の話し方」イデオロギーの創生
- 1 鎌倉・室町時代の女訓書 44
- 2 江戸時代の女訓書 46
- 初期の女訓書
- 苗村丈伯『女重宝記』(元禄五年1692)
- 後記の女訓書
- 消息型
- 3 「女の話し方」イデオロギー : 管理・支配されるべき女と言語の関係 57
- 「女の話し方」イデオロギーが言語行為に与える影響
- 「つつしみ」に変化する支配
- 二章 「女房詞」の規範化 : 「女の話し方」に回収される女の創造的な言語行為
- 1 女房詞を示す言説 64
- 2 女房詞に対する批判 65
- 3 高い地位を表象する女房詞 : メディアが与えた価値 67
- 4 男が使う女房詞 73
- 5 男は女房詞を使うなという言説 77
- 6 規範となった女房詞 : 辞書・女訓書 80
- 『日葡辞書』から『日本大文典』へ : 女房詞は女の言葉
- 女房詞を採集した女訓書 : 女房詞は女の規範
- 規範にされた女の創造的な言語行為
- 第二部 ジェンダーと「国語」 : 明治の国民国家成立と「女ことば」
- 家族国家観
- ジェンダー化された国民化
- 国家・国語・ジェンダー
- 三章 「男の国語」の創生
- 東京語を基準とした「標準語」
- 1 言文一致論争が問題にしなかった言葉の性差 98
- 性差に言及しない言文一致主義者
- 認識されていた言葉の性差
- 言文一致主義者の良妻賢母主義
- 2 「男子の標準語」の創生 : 「国語」にはジェンダーがあった 104
- 語られずに達成された「男の国語」
- 四章 「女の話し方」イデオロギーの完成
- 1 江戸時代の教訓を増幅する女訓書 111
- 2 女訓書において「女の話し方」イデオロギーを維持するために使われた論拠 111
- 男女の権利は自ずから異なる
- 天皇の臣民としての女の言葉づかい : 賢母の言語教育
- 女の言語能力に対する批判 : 良妻賢母に求められる能力
- 3 修身教科書において「女の話し方」イデオロギーを維持するために使われた論拠 116
- 女の言葉づかいに対する特別な規範
- 天皇の臣民としての言葉づかいの規範
- 「言葉をつつしめ」から「言うべき時は言え」へ
- 女の言語行為に対する規範・ステレオタイプ・批判
- 五章 「女学生ことば」の構築 : セクシュアリティに回収される女の創造的な言語行為
- 1 服装に見る「女子学生」から「女学生」への変遷 128
- 2 性別化 : 「書生言葉」の否定 134
- 3 選択 : 「てよ・だわ言葉」と西洋語を選んだ言文一致小説 138
- 女子学生の言葉づかいに対する批判
- 女子学生の多様な言葉づかい
- 言文一致小説家が選択した「てよ・だわ言葉」
- 4 否定 : 〈軽薄さ〉との結び付き 145
- 女が使う西洋語
- 5 セクシュアリティー化 : 「てよ・だわ言葉」から「女学生ことば」へ 149
- 「てよ・だわ言葉」の普及
- 性の対象物となった女子学生
- セクシュアリティの「女学生ことば」
- 標準語のセクシュアリティ
- 6 「女学生ことば」という言語イデオロギー 158
- セクシュアリティのジレンマ
- 「改訂女学生ことば」
- 7 指標性の構築 : 「ジェンダー化された国民化」と女の創造的言語行為 162
- 同時に作り出された「女学生ことば」と「女学生」
- 「ジェンダー化された国民化」と「女学生ことば」
- セクシュアリティに回収される女の言語的創造性
- 六章 「国語」の男性化 : 「内なる他者」としての女子国民
- 1 メタ言語的実践としての口語文典・国語読本 171
- 国語学者が制定した「国語」
- 国語科の設立と口語文の採用
- 国語学者のメタ言語的実践
- 2 女の言語要素の構築と排除 177
- 文典に表記されない男性性
- 例外として表記された女性性
- 3 「書生言葉」の「国語」への採用 : 「女学生ことば」の排除 180
- 「女学生ことば」と「書生言葉」
- 口語文典における「書生言葉」と「女学生ことば」
- 新保磐次の『日本読本』
- 国語読本における「書生言葉」と「女学生ことば」
- 国語読本における良妻賢母読み物の採用
- 4 「国語」の創生とジェンダー 189
- 反復するジェンダー化
- 国民化と言語イデオロギー
- 女性化された言語イデオロギーが支える「国語」の男性性
- 「内なる他者」としての女子国民
- 「国語」・男性性・言語要素の結び付き
- 第三部 女の国民化と「国語」 : 近代総力戦の「女ことば」
- 七章 天皇制国家の伝統となった「女ことば」 : 植民地支配の正当化
- 1 「女ことば」の起源は女房詞と敬語である 204
- 天皇制と女房詞
- 世界に誇る日本語の敬語
- 起源の捏造・伝統の創造
- 2 日本の誇りとしての「女ことば」 211
- 3 「国語」の守護者としての女子国民 : 天皇制国家の伝統の継承者 212
- 国語の教師としての女子国民
- 国語の教育をおこたる女子国民
- 皇国臣民の「国語」
- 4 植民地の「国語」と「女ことば」 218
- 八章 「ジェンダー化された国語」の創生 : ジェンダーが担う近代と伝統の相克
- 総動員体制と歓迎された「女の国民化」
- 「銃後の守り」と家族制度
- 「女の国民化」と「国語」のジェンダー化
- 1 「女ことば」を標準語の周縁に位置付ける 228
- 男の言語を標準口語の基準とする
- 女の言語を例外とする
- 2 「国語」のジェンダー化 234
- 言葉づかいのジェンダー化
- 言語要素のジェンダー化
- 「国語」になった「女学生ことば」
- 3 国語読本によることばの性差の教授 244
- 一人称詞における性差の教授
- 文末詞と感嘆詞における性差の教授
- 「ジェンダー化された国語」と家父長制
- 4 「女ことば」と女の国民化 255
- 天皇制・家父長制の伝統を担う「女ことば」
- ジェンダーが担う近代と伝統の相克
- 変化が許されない「女ことば」
- 第四部 「女ことば」の脱政治化・本質化 : 「女らしさ」の戦後
- 九章 自然な「女らしさ」の象徴となった「女ことば」
- 1 「女ことば」をめぐる言説の闘争 268
- 男女の不平等を生み出す「女ことば」
- 女の発言を妨げる「女ことば」
- 2 「女ことば」本質化の言説 271
- 「先天的女らしさ」に基づく「女ことば」
- 「先天的女らしさ」の矛盾
- 社会的平等と生物学的性差を区別する
- 社会的な「女ことば」と自然な「女ことば」
- 「女ことば」批判に対抗して生まれた本質化
- 一〇章 「ジェンダー化された国語」の再生産 : 天皇制からの切り離し
- 1 敗戦・占領と無縁だった文法書 283
- 2 天皇制国家の伝統から切り離された「女ことば」 285
- 脱「女房詞起源論」
- 脱「天皇制国家の伝統論」
- 「女ことば」四つの特徴の維持
- 「敬語と女ことば」の維持
- 3 「墨ぬり教科書」における「国語」の性差の教授 290
- 「墨ぬり教科書」とは
- 教育における男女平等
- 国語の性差を教えつづけた「墨ぬり教科書」
- 4 国語教科書における「国語」の性差の教授 293
- 一人称詞における性差の教授 : 「わたし」と「ぼく」
- 文末詞における性差の教授
- 5 米国占領による民主化とジェンダーの本質化 301
- 国語学者と人権意識
- 「女ことば」を残したかった知識人
- 日本人のよりどころとしての「女ことば」
- 家族制度を破壊する男女平等
- ジェンダーの本質化
- まとめ : ジェンダー化された言語イデオロギーを超えて 312
- 参考文献 324
- あとがき 343
- 索引 351
;溪水社;1,000円(借覧);B6判;縦組;並製;iii+116頁;;ISBN4-87440-766-8;
;新潮社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;247頁;;ISBN4-10-463102-7;
冴子の背景とか、千代子の内心とか。映画でオダギリジョーのやつてたキャラはずいぶんちがふ感じ。といふか、宮﨑あおい――こなひだたまたまテレビをつけたら、パートナーのかたが彼女のことを「あおき」と呼んでゐるむね発言してゐた。そしてけふ、女性誌のところで女の子2人が、そのことを話してゐるのがきこえた――は膝枕なんかしなくても、肩に手を置
くくらゐのでよかつたと思ふなあ(p.244)。映画版はかなり母性が強調されてて、だうも気持ちわるかつた。
長旅に居穢く疲弊しきった男たち
(居穢にいぎたな
とルビ、p.19)。梢の顔に嫌悪が氾がるのを認めて
(p.121)。
「春秋」「未来」(各11月号)もらふ。春秋誌で、HAYEKを読みなおす、といふ連載がはじまるみたいで、第1回は、松原隆一郎、世界はむしろハイエクから遠ざかっている。リフレ派についてもなんか書いてあつた。松原氏は、橋本努の大学院での指導教官だつたんだなあ。春秋の窓欄で、佐藤真の自殺を知る。
光文社新書322;光文社;700円(1割引);新書判;縦組;並製;217頁;;ISBN978-4-334-03423-8;
文系の院のことを問題にしてゐる点、自己責任論や覚悟主義でかたがつく問題ではないことをしめしてゐる点がありがたい本だと思ふ。
「博士卒」ではあつても「ノラ博士」にすらなれなかつた私は、――研究なんて、そんなの1年で5時間くらいのもんでしょ ねぇそうでしょ?
、状態だつたから当然自業自得なのだけれど、――600万からの借金、だうすんだろ――ライセンスはとれたのに、と言つてる人たちとはとても連帯はできないな、と思つてしまふ。
研究と趣味とがともに充実してゐるやうなウェブログをみると、正直ねたましくてしかたない。
;大原新生社;1,200円(借覧);四六判;縦組;上製;307頁;;;
わたくしは、かつて、この書を阿部氏からおくられ、早速に一読して、蒙をひらかれることがおゝかった。このに書中、史料解読にともなって生ずることばに関する考証がすくなからずあり、それが古典文学にまでおよんでいるのは、あるいは当然のこととはいえ、敬服にたえないとあつたので見てみたのだけれど(p.175)、私にはあんまり。
たうじ参るべきよし仰せごとあればとあるのを、漢語(唐代口語?)で登時だとするのは開合があはない。たうじなら当時、てうじの誤写だとすれば輙時かもしれない、といふもの。最近の注釈ではだうしてるのかな。
新潮文庫[お-44-7];新潮社;514円(100円);文庫判;縦組;並製;325頁;;ISBN4-10-142927-8;
笑つて)で、ミニタオルをとりだしてゐたやうだつた。
愛の力かなとか、橋のしたから鳩がとびだしたりとか)、優が美嘉を送りだしてやるシーンでは、ちよつとグッときた(といふのは、男目線でみてたんだなあ)。
藤色のキャミソールに、カーディガンを肩がけ。下はフレアスカート。カフェで待ち合せてて、これから出発、といふ趣き。あー、買物とかいつて、服を見立てたり見立てられたり、些細なことで仲違ひしたり、すぐ仲直りしていちやこいたりしたいなあ。
;[発行]角川学芸出版・[発売]角川書店;1,500円(借覧);四六判;縦組;上製;176頁;;ISBN4-04-621078-8;
秋成独特の倫理を現代の眼で読み直すことの重要性をあらためて感じさせられた。実際、多くの点で「蛇性の婬」は、あの『電車男』を想起させはしないだろうか
(p.175)。
;勁草書房;(借覧);A5判;縦組;上製;xi+386+25頁;;ISBN4-326-10126-1;
けふの買物。
越境する近代4;青弓社;3,400円(借覧);A5判;縦組;上製;302頁;;ISBN978-4-7872-2023-3;
紙芝居とメディア史と日本民俗学をテーマとする本
。http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/column2.htm のURIをあげながら、なぜかその筆者名(原田実)が書かれてゐない。たしかに、紙芝居の現場の話とメタレベルの議論の間に多少飛躍があるのかもしれない
感じ(p.293、あとがき)。
「ゲドを読む。」(ブエナ ビスタ エンターテイメント)もらふ。
講座源氏物語研究 第一巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;232頁;;ISBN4-273-03451-4;[執筆者]いー・はるき(伊井春樹)/ふじー・さだかず(藤井貞和)/こばやし・まさあき(小林正明)/よしー・みやこ(吉井美弥子)/やまだ・としひろ(山田利博)/すぎた・まさひこ(杉田昌彦)/なかにし・りった(中西立太)/かのー・しげふみ(加納重文)/あまの・ふみお(天野文雄)/ふじー・ゆきこ(藤井由紀子)
元和元年(一六一五)に豊臣家を滅ぼした徳川家康はすぐさま二条城入りし、中院通村に『源氏物語』の講釈を要請する。「桐壺」巻からの依頼であったものの、当日になって「初音」巻の冒頭の一節を取り上げ、その泰平の世の構築を説いた背景にも、きわめて政治的な意図が存在した(p.23)。
;新潮社;1,700円(借覧);四六判;縦組;上製;265頁;;ISBN4-10-446101-6;
もつと小説がましくも、逆にノンフィクションぽくもできた感じの素材だなあ。
新潮文庫[え-1-29];新潮社;427円(220円);文庫判;縦組;並製;310頁;;ISBN4-10-112329-2;
岩波文庫[緑 101-4];岩波書店;600円(借覧);文庫判;縦組;並製;256頁;;ISBN4-00-311014-5;
PHP新書490;PHP研究所;700円(1割引);新書判;縦組;並製;205頁;;ISBN978-4-569-65999-2;
社会学は心理学へ? 折原浩への名ざしの刊行予告があるのはともかく、妻
の旧姓
を書いてるのがちよつと不思議。
光文社新書318;光文社;740円(634円);新書判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-334-03419-1;
音韻の相違によるものとは考へないといふ立場だから、否定派でくくるのはおほまかすぎる。文中、
嘗ても指摘した通りとあるのは、江湖山恒明、上代特殊仮名遣研究史によると、国語文化講座 第二巻の、国語史について、である由。
- 所謂國語問題の歸趨 / 山田孝雄 1
- 進出の形態と方策 / 安藤正次 10
- 東亞に於ける日本語 / 小林好日 13
- 國語の整理とは何のことか / 神保格 17
- 日本語の再認識 / 佐久間鼎 22
- 日本語の統制を強化せよ / 保科孝一 25
- 國語の整理統制 / 倉野憲司 28
- 日本語普及の總力戰態勢 / 志田延義 31
- 日本語を世界語と爲す運動 / 鶴見祐輔 34
- 東亞の共通語としての日本語 / 石黒修 37
- 東亞共通語としての日本語の反省 / 矢澤邦彦 40
- 滿洲國に於ける日本語の地位 / 重松信弘 45
- 外國語としての我が國語の教授に就いて / 山口喜一郎 57
- 外國語としての日本語 / 加藤春城 62
- 日本語の世界的進出と教授法の研究 / 大出正篤 66
- 外國語としての日本語 / 福井優 83
- 日本語の教授者に望む / 坪川與吉 88
- 中支に於ける日本語教育 / 菊沖徳平 98
- 囘教徒たちと日本語教育 : 東アジアの問題 / 小林元 102
- 日本語教育のために / 藤原與一 115
- 大陸に於ける日本語の教室 / 西尾實 120
- 會話と問答 / 長沼直兄 127
- 日本語教育より國語政策と留學生問題を一瞥して / 小池藤五郎 130
- おりろ! / 各務虎雄 136
- 日本語の教室 / 一谷清昭 139
- 江南の春 : ××縣立小學校開校す / 釘本久春 142
- 記紀歌謠研究(十二) / 山田孝雄/阿部次郎/小宮豐隆/土居光知 151
- 新刊紹介 169
- 新刊展望 170
- 各大學專門學校卒業論文題目 / 175
- 學界彙報 181
- 雜誌分類要目 182
〈社会〉への知/現代社会学の理論と方法(下);勁草書房;(借覧);A5判;横組;上製;ix+217頁;;ISBN4-326-60189-2;[執筆者](野宮大志郎)/さかもと・よしゆき(坂元慶行)/ロドニー・スターク(Rodney Stark)/かたの・よーへー(片野洋平)/あべ・ゆーき(阿部悠貴)/ジョン・P・ホフマン(John P. Hoffmann)/やまもと・ひでひろ(山本英弘)/ふじた・たいすけ(藤田泰昌)/たかはし・まさき(高橋正樹)/きしの・ひろひさ(岸野洋久)/のえ・けーいち(野家啓一)/あかがわ・まなぶ(赤川学)/いとー・きみお(伊藤公雄)/なかがわ・まさとし(中河伸俊)/さかもと・かずえ(坂本佳鶴惠)
笠間叢書235;笠間書院;12,500円(借覧);A5判;縦組;上製;2+370+27頁;;;
目次を写しておく。
- 第一章 節用集から漢語辞書へ
- 一、近世節用集の性格 3
- 二、近世節用集の変容 25
- 第二章 翻訳語辞書の世界
- 一、訳語辞書の成立 49
- 二、訳語辞書の成長 75
- 三、訳書読解辞書の背景 111
- 第三章 漢語辞書の世界
- 一、新聞用語辞典の成立 135
- 二、漢語辞書の成立と成長 149
- 三、漢語辞書の系譜 179
- 第四章 漢語辞書の展開
- 一、漢語辞書の充実 261
- 二、漢語辞書と漢語都々逸 283
- 第五章 漢語辞書のことば
- 一、明治初期の漢字音 313
- 二、明治初期の漢語 335
- あとがき 367
- 書名・人名索引 左1
- 事項索引 左11
- 語彙索引 左17
上は黒い半袖に襟巻、下はグレイのハーフパンツに黒のブーツ、と黒ずくめで、表紙に 26 Letters と記された冊子を手にして、書架(かな?)の傍で椅子に腰かけてゐるところ。シックでキュート。
講談社学術文庫1839;講談社;1,150円(借覧);文庫判;縦組;並製;378頁;;ISBN978-4-06-159839-3;「アルチュセール 認識論的切断」(現代思想の冒険者たち第22巻)を改題
マーガレットコミックス;集英社;390円;新書判;;並製;176頁;;ISBN978-4-08-846241-7;
岩波現代文庫[学術130];岩波書店;1,200円(借覧);文庫判;縦組;並製;x+388頁;;ISBN4-00-600130-4;
新潮文庫[え-1-15];新潮社;427円(80円);文庫判;縦組;並製;256頁;;ISBN4-10-112315-2;
岩波新書(新赤版)1093;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;2+viii+209+3頁;;ISBN978-4-00-431093-8;
うーん。
;紀伊國屋書店;2,800円(借覧);A5変型判(200x150mm);縦組;上製;356頁;;ISBN978-4-314-01023-8;
敬語講座 第8巻;明治書院;1,500円(借覧);A5判;横組;上製;275頁;;;
目次を写しておく。
- 世界の敬語 : 敬語は日本語だけのものではない / J. V. ネウストプニー 7
- I 世界の敬語とはどういうものか 7
- 1 マズラ語の敬語
- 2 ヒンディー語の敬語
- 3 ヨーロッパ大陸の敬語
- 4 英語の敬語
- 5 敬語の敬意
- II 敬意表現の分類 14
- 1 非言語的な表現
- 2 パロール的な表現
- 3 言語的な表現(敬語)
- III 敬意表現の伝える意味 19
- 1 尊重と礼法
- 2 身分的敬意と連帯的敬意
- 3 帰属的敬意と獲得的敬意
- 4 丁寧さと尊敬
- IV 敬語の誕生と死 27
- 1 敬語の発生の社会的基盤
- 2 社会構造の敬語への影響
- V 世界と日本の敬意表現 : コミュニケーションの問題 31
- 結論 35
- 外国語の敬語
- 朝鮮語の敬語 / 梅田博之 43
- はしがき 43
- I 素材敬語 44
- II 対者敬語 47
- III 親族関係における「敬語」の用法 64
- チベット語の敬語 / 北村甫 69
- I チベット語における敬語 69
- II 普通形式と敬語形式 70
- III 敬語形式の分類 74
- IV 敬語形式の形態的構造 82
- ジャバ語の敬語 / 崎山理 94
- I ジャバ語とは 94
- II 敬語法の性質 96
- III 語彙的特性 98
- 1 常体・敬体共通語彙
- 2 常体・敬体非共通語彙
- 3 敬体・最上敬体
- 4 敬体の表現
- IV 敬語法の分類 106
- 1 常体
- 2 準敬体
- 3 敬体
- 4 特殊な敬語法
- V 古語から現代語へ 117
- ベトナム語の敬語 / 阮克堪(グェン・カクカム)、竹内与之助訳 121
- I 定義と効用 121
- II ベトナムにおける敬語と社会心理の意義 122
- 1 上下の秩序の尊重という傾向
- 2 自謙自下の傾向
- 3 自分と他人の体面を維持するという傾向
- III 文法および語彙の中に反映している敬語 127
- IV ベトナム語における敬語の分類 131
- 1 家庭における敬称
- 2 社会における敬称
- V ベトナム語の敬語の独創性 136
- 中国語の敬語 / 藤堂明保 139
- I 死生観と敬語 139
- 1 魂魄とは何か
- 2 魂魄にも身分がある
- 3 死体があれば魂魄は残る
- 4 人間の生の領域
- 5 生の領域を犯すな
- 6 名とは存在のあかし
- 7 名を犯すな : 字と諱 #韻鏡は匡胤を欠画し、
それのみか『韻鏡』という書名自体が,本来は「韻鏡」と称したにもかかわらず,北宋のある皇帝の本名と符合するのを避けて,鑑→鏡(どちらもかがみ)と改称したのであったのかあ(p.147)。- II 敬語の根底にあるもの 147
- 1 相手をどう呼ぶか
- 2 遠まわしにした表現
- 3 気魄と面子
- 4 面子の階級性
- III 中国語の敬語のあらまし 152
- 1 敬語の本質
- 2 読書人の使い分け
- 3 庶民には敬語がいらない
- 4 女と子どもには敬語がない
- 5 敬語は「官」だけのもの
- IV 中国語の敬語のゆくえ 158
- 1 「近代化」しても敬語は消えない
- 2 官を倒して「敬語」は消えた #文革礼賛
- 英語の敬語 / 奥津敬一郎/村木正武 163
- はじめに 163
- I 話し手の表現 163 #
著者も自分の論文の中で一度この「余」を使ってみたかったが,とうとうできずに終わった(p.164.)- II 聞き手の表現 : 二人称代名詞 168
- III 聞き手に対する呼びかけ 172
- IV 命令・依頼その他の文表現 185
- フランス語の敬語 / 川本茂雄 191
- I 私の体験から : 「妻」と「先生」 191
- II vous と tu の移り変わり 194
- III 敬意表現の諸相 197
- ドイツ語の敬語 / 川島淳夫 204
- はじめに 204
- I 語彙的にみた敬語 205
- 1 日本語とドイツ語の敬語
- 2 呼びかけの形式と謙譲語
- II 統語論的・文体論的にみた敬語 211
- 1 丁寧表現の度合
- 2 統語論的にみた敬語
- 3 文体論的にみた敬語
- スラブ語の敬語 / 千野栄一 221
- I スラブ語とは何か 221
- II 敬語体系の欠除 222
- III 二人称代名詞と敬語 223
- IV 名前と敬語 226
- V 地位・職業と敬語 228
- VI 話法と敬語 231
- VII 文体と敬語 232
- おわりに 233
- 文学作品と敬語 / 谷口崇 234
- はじめに 234
- I 『晩夏』 : 「美しい生活の法典」 235
- II 『晩夏』に見られる敬語 237
- おわりに 244
- 待遇表現と民族文化(座談会) / W. A. グロータース/柴田武/西江雅之/野元菊雄/林四郎/南不二男 247
- 各出席者の外国経験
- 丁寧さの感じ
- 尊敬のしかた
- へだて
- けんかの作法
- 言語型と非言語型
- ありがとう
- 手紙の返事
- 敬語表現の基準
- ことばをかける迎えかた
- ステータスとロール
- 複数の使いかた
- 二人称
- ショッピング,ルッキング
;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;398頁;;ISBN978-4-273-03441-2;
目次を写しておく。
- 第一部 資料と表現
- 第一章 洞門抄物研究序説 13
- 一 洞門抄物研究史概要 13
- 二 洞門抄物の分類について 16
- 第二章 国語資料としての門参の諸相 20
- 一 はじめに 20
- 二 門参の本文とその分類について 21
- 三 門参の相伝と言語 : 小田原市香林寺門参から 25
- 四 門参の言語的性格 : 地域性の問題から 31
- 五 おわりに 42
- 第三章 洞門抄物における「再吟」の性格 48
- 一 はじめに 48
- 二 「再吟」類抄物の本文構成 50
- 三 用語としての「再吟」 55
- 四 洞門抄物と「説破」 61
- 五 「再吟」の成立と「法門」行事 66
- 六 洞門清規類から見た「法門」 72
- 七 「再吟」とその周辺の洞門抄物 78
- 八 文末表現から見た「再吟」と「代語抄」 82
- 九 おわりに 88
- 第四章 「天南和尚再吟」について 95
- 一 はじめに 95
- 二 西明寺本「天南和尚再吟」 95
- 三 本文構成について 99
- 四 語法・表記について 103
- 五 擬声語・擬態語 112
- 六 おわりに 119
- 第五章 洞門抄物における「代語」と「代語抄」 : 大中寺第一三世天南松薫和尚の場合 123
- 一 はじめに 123
- 二 「天南代語」について 124
- 三 「天南代語抄」における「代語」の引用形態 127
- 四 写本「代語」と版本「代語」 133
- 五 写本「代語」の書き入れと抄文 136
- 六 「天南代語」の字注と「倭玉篇」類 146
- 七 おわりに 150
- 第六章 勝国良尊和尚「無門関代語抄」とその言語 154
- 一 はじめに 154
- 二 「無門関代語抄」について 155
- 三 本文について 160
- 四 指定辞ダとヂャ 164
- 五 動詞の音便形 166
- 六 その他の言語表現 169
- 七 おわりに 174
- 第七章 ある種の洞門抄物 : 能登永光寺蔵切紙類から 178
- 一 はじめに 178
- 二 切紙の文体 181
- 三 切紙・門参と丁寧体 184
- 四 おわりに 187
- 第八章 江戸中期洞門問答録「無門関四十八則出逢」二種とその言語 192
- 一 はじめに 192
- 二 本文の構成と性格 194
- 三 言語事象 199
- 四 おわりに 205
- 第九章 洞門抄物「報恩録」の研究 209
- 一 はじめに 209
- 二 「報恩録」の諸本とその特徴 211
- 三 本文配列の異同について 221
- 四 本文構成と本抄の性格 227
- 五 国語資料として見た「報恩録」諸本の性格 234
- (1) 文末辞 234
- (2) 四つ仮名表記 237
- (3) オ段長音の開合表記 241
- (4) 二段活用の一段化 244
- (5) 助動詞ウ・ヨウとマイ・マジイ 246
- (6) 擬声語・擬態語について 248
- 六 おわりに 253
- 第二部 言語研究
- 第一章 洞門抄物における「法問」の用字法をめぐって 261
- 一 はじめに 261
- 二 文献類に見られる「法門」について 263
- (1) 室町期諸文献に見る「法門」 263
- (2) 武家日記・軍記類と「法門」 267
- (3) いわゆる「宗論」と「法門」 269
- 三 洞門における「法門」と他宗派との関連 271
- 四 江戸前期辞書類に見る「法門」表記 275
- 五 おわりに 277
- 第二章 副詞「総別」「総じて」と洞門抄物 281
- 一 はじめに 281
- 二 「総別」「総じて」の意味用法 282
- 三 洞門抄物類から 284
- 四 関西系抄物類から 292
- 五 キリシタン資料類から 293
- 六 能狂言本類から 298
- 七 物語・軍記物類から 300
- 八 古文書古記録類から 304
- 九 おわりに 307
- 第三章 洞門抄物から見た疑問詞疑問文について 313
- 一 はじめに 313
- 二 調査目的及び資料について 314
- 三 体言性述部の疑問詞疑問文について 320
- 四 用言性述部の疑問詞疑問文について 322
- 五 文末「…ナ」疑問表現について 324
- 六 おわりに 326
- 第四章 慣用句「せっぱつまる」の成立について 331
- 一 はじめに 331
- 二 江戸期における「せっぱ」の諸例 334
- 三 「せっぱつまる」の例 339
- 四 「説破」について 341
- 五 「説破」と「つまる」 345
- 六 おわりに 347
- 第五章 洞門抄物語彙の一側面 : 天南松薫抄類と方言性について 350
- 一 はじめに 350
- 二 天南松薫抄の語彙 351
- 二‐1 先学の取り上げられた洞門抄物語彙から 352
- (1) フスベ
- (2) ドス
- (3) コケラ
- (4) マナコ
- (5) メザッコ
- 二‐2 文献語例として地域的に注目される語 359
- (1) ハツク
- (2) ボナル
- (3) コオル・シミル
- (4) サバケル
- (5) シトネル
- (6) ヒヅルガル
- (7) クゼル
- 三 おわりに 365
- 所収論文初出及び原題一覧 371
- あとがき 374
- 索引 378
あとがきに、このように本書にまとめることができるまでには多くの方々の御芳情に与ったのであるが、右の方々の外にとりわけ抄物研究では大塚光信、故鈴木博、外山映次、柳田征司の諸先生
(p.377)とある。鈴木先生おなくなりになつてらしたのか。
中国の歴史03;講談社;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;6+486頁;;ISBN4-06-274053-2;
『KOTONOHA』単刊No.2;古代文字資料館;(非売品);B5判;横組;並製;104頁;;ISBN978-4-904038-4;
「練習」はすつとばしてしまつたのだけれど。こんな卒読ですましてしまふのでなくて、勉強会とかしてちやんと理会したいな。東宮切韻の題意を誤解してゐた。
;柏書房;1,600円(借覧);四六判;縦組;並製;270頁;;ISBN4-7601-2406-3;
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