過眼日録抄 2008-07

2008-07-01 (Tue)

みずたに・まさと(水谷真人);2007/7;批評と文芸批評と 小林秀雄「感想」の周辺;

;試論社;(借覧);四六判;縦組;上製;251頁;;ISBN978-4-903122-08-3;

おーつか・のぶかず(大塚信一);2007/8;山口昌男の手紙―文化人類学者と編集者の四十年―;

;トランスビュー;(借覧);四六判;縦組;上製;3+381+XV頁;;ISBN978-4-901510-54-7;

私は山口昌男が歴史人類学を標榜しはじめてからよむやうになつたくちなのだけれど、本書の著者はそれ系の仕事を気にいつてないみたい。

2008-07-02 (Wed)

こばやし・ちぐさ(小林千草)/せん・そーこ(千草子);2006/11;ことばから迫る能(謡曲)論―理論と鑑賞の新視点―;

;武蔵野書院;(借覧);四六判;縦組;上製;327頁;;ISBN4-8386-0416-5;

カヴァの大蔵流山本東次郎家所蔵装束の“だるまみみずく”文様がキュート(著者自装。千草子名義のはう)。目次を写しておく。

かわじり・あきお(川尻秋生);2008/3;揺れ動く貴族社会 平安時代;

全集 日本の歴史 第4巻;小学館;(借覧);A5判;縦組;上製;12+350頁;;ISBN978-4-09-622104-4;

けふの買物

お言葉ですが…⑨ 芭蕉のガールフレンド
高島俊男・文春文庫
日本古代木簡字典
奈良文化財研究所編・八木書店

2008-07-03 (Thu)

おーやま・のりひろ(大山典宏);2008/1;生活保護 vs ワーキングプア 若者に広がる貧困;

PHP新書504;PHP研究所;720円(400円);新書判;縦組;並製;251頁;;ISBN978-4-569-69713-0;

いまはし・えーこ(今橋映子);2008/5;フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理;

中公新書1946;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;5+256頁;;ISBN978-4-12-101946-2;

ジェイソン・ライトマン(Jason Reitman)監督、JUNO@サロンシネマ(本通り)

とてもおもしろくたのしく見た。安易にシスターフッドに支へられて子どもを自分でそだてるといふエンディングへと向かはないのもよいなあ、と思つたけど、にしてもキュートでナイスなキャラのジュノが、結局あの男の子が好きで寄りをもどしてしまふところは説得的にゑがかれてはゐないようにも思へた(恋は理非の外といふけどね)。あとは、赤ちやんを引き取る夫婦が住んでたやうなところがゲーテッド・コミュニティなのかなあとか、その夫は離婚後だうなつちやつたのかなとか。

けふの買物

電撃テンジカーズ(1)
古賀亮一・DENGEKI COMIX DX

2008-07-04 (Fri)

よもた・いぬひこ(四方田犬彦);2007/12;日本映画と戦後の神話;

;岩波書店;(借覧);四六判;縦組;上製;xi+297頁;;ISBN978-4-00-024254-7;

大杉栄事件に関わったのち、満映の孤独な支配者として君臨した甘粕(ちなみにわたしは、個人的には彼の大杉殺害は冤罪であったと考えている)(p.59)。

なかの・みよこ(中野美代子);2007/11;綺想迷画大全;

;飛鳥新社;3,619円(借覧);A5判;縦組;上製;289頁;;ISBN978-4-87031-824-3;

けふの買物

日本古書通信 第73巻第6号 通巻947号
日本古書通信社
南明奈¥680
藤代冥砂撮影・Sony Magazines Deluxe

2008-07-05 (Sat)

いなが・けーじ(稲賀敬二);2007/11;王朝歌人とその作品世界;

稲賀敬二コレクション5;笠間書院;(借覧);A5判;縦組;上製;ii+4+463頁;;ISBN978-4-305-60075-2;

かりや・たけひこ(苅谷剛彦)/やまぐち・じろー(山口二郎);2008/6;格差社会と教育改革;

岩波ブックレット726;岩波書店;480円(借覧);A5判;縦組;並製;71頁;;ISBN978-4-00-009426-9;

2008-07-06 (Sun)

今週のエビちゃんカレンダー(27)

黄色のサマーニットに白い短めのパンツと白のカバン。

たけだ・まさひろ(竹田昌弘);2008/6;知る、考える 裁判員制度;

岩波ブックレット727;岩波書店;800円(借覧);A5判;縦組;並製;155+5頁;;ISBN978-4-00-009427-6;

松尾名誉教授は「裁判員」の名称について「『陪審』や『参審』という言葉を使わないように気をつけて話しているうちに思い付いた。大学の先生を、国立大では教官と呼び、私立大では教員と言う。だから、裁判官に対し、裁判員という言葉が浮かんだのかもしれません」(二〇〇七年四月十七日付読売新聞朝刊)と話しています(p.58、注21、、松尾浩也東京大学名誉教授)。

おーば・おさむ(大庭脩);2007/11;木片に残った文字―大庭脩遺稿集―;

;柳原出版;7,500円(借覧);A5判;縦組;並製;vi+448頁;;ISBN978-4-8409-5019-0;

何号だつたかまへの日本語の研究誌の新刊書目の欄にのつてて、ちよつと気になつてゐたのだけれど、借りることができてよかつた(にしても、あの欄の目くばりぶりはおもしろいなあ)。合掌。以下、目次を写しておく(木片は、きぎれ、とよむみたい)。

やまもと・のりお(山本紀夫);2008/5;ジャガイモのきた道――文明・飢饉・戦争;

岩波新書(新赤版)1134;岩波書店;740円(借覧);新書判;縦組;並製;2+x+204+5頁;;ISBN978-4-00-431134-8;

けふの買物

うき世がるた
富岡多恵子・集英社文庫
発想法 : リソースフル人間のすすめ
渡部昇一・講談社現代新書
母は娘の人生を支配する : なぜ「母殺し」は難しいのか
斎藤環・NHKブックス
秋艸道人随聞
宮川寅雄・中公文庫
斎藤茂吉
梶木剛・紀伊國屋新書
さよなら、ピーター・パン : 子どもの国からの挨拶、また
今江祥智・福武文庫
人間にとって
高橋和巳・新潮文庫

2008-07-07 (Mon)

たかはら・えーり(高原英理);2007/9;ゴシックスピリット;

;朝日新聞社;(借覧);四六判;縦組;上製;261頁;;ISBN978-4-02-250329-9;

おかだ・としお(岡田斗司夫);2008/4;オタクはすでに死んでいる;

新潮新書258;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;191頁;;ISBN978-4-10-610258-5;

けふの買物

っポイ!(26)
やまざき貴子・花とゆめコミックス
ピューと吹く! ジャガー(15)
うすた京介・ジャンプ・コミックス

2008-07-08 (Tue)

一番大事なことを あんな形で言ってしまった自分が情けない

Cさんをふくむ人たちと飲む機会があつて、たわいもなく酔つぱらつてしまつて、ゲロッた揚句で、Cさんに告つてしまつたやうな気がするのだけれど、よく思ひ出せないままに、こちらを更新する気がうせてtwitterで一人で呟きだす。ていふか、告つた? とたづねること自体がパフォーマティヴに(?)告白することになるしなあ、だうすればいいのか、とか阿房なことでなやむ。

で、後日、きいてみると、なんか、告白はしてゐないみたいだつた(バレちゃってる片思い罪悪感で優しいだけかもしれないけど。引用ハチクロ。少女漫画脳の恐怖。でも自分が恋愛的状況にゐるのかもと錯覚しながら少女漫画をよむのはたのしいのだなあ)。といふ訳で、なんとか斑目みたいにいきてゆかう。今度はカラオケにゆくかもしれないし。

ていふか、容易に実名からたどりうるところに、こんなこと書いてて大丈夫かな。

かんが・えるろー(管賀江留郎);2007/10;戦前の少年犯罪;

;築地書館;(借覧);四六判;縦組;並製;4+294+33頁;;ISBN978-4-8067-1355-5;

2008-07-09 (Wed)

さくらい・すすむ(櫻井進);1991/12;江戸の無意識 都市空間の民俗学;

講談社現代新書1079;講談社;583円();新書判;縦組;並製;211頁;;ISBN4-06-149079-6;

おなくなりになつてらしたのを最近になつて知つたので。合掌。

高知言語文化研究所/愛知大学国語学研究会[編];2007/1;日本語の語義と文法;

;風間書房;(借覧);A5判;縦組;上製;1+256頁;;ISBN978-4-7599-1606-5;

山崎良幸氏への追悼論集。合掌。以下、目次を写しておく。

けふの貰物

文白対照 説文解字
許慎著・李翰文訳注・朱振華按語・伊強審核・九州出版社

2008-07-10 (Thu)

えんどー・おりえ(遠藤織枝)[編著];2007/11;ことばとジェンダーの未来図――ジェンダー・バッシングに立ち向かうために;

明石ライブラリー116;明石書店;(借覧);四六判;縦組;上製;366頁;;ISBN978-4-7503-2673-3;

目次を写しておく。

やまもと・まゆみ(山本真弓)[編著]、うすい・ひろゆき(臼井裕之)/きむら・ごろーくりすとふ(木村護郎クリストフ)[著];2004/9;言語的近代を超えて 〈多言語状況〉を生きるために;

明石ライブラリー67;明石書店;(借覧);四六判;縦組;上製;329頁;;ISBN978-4-7503-1970-4;

これはいいな。目次を写しておく。

けふの買物

煩悩の文法 : 体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話
定延利之・ちくま新書
犯罪不安社会 : 誰もが「不審者」?
浜井浩一・芹沢一也・光文社新書
豪放ライラック(4)(5)
桑田乃梨子・GUM COM!CS

2008-07-11 (Fri)

けふの買物

楽園番外地(1)
桑田乃梨子・ウンポコ・コミックス
おとうと
幸田文・新潮文庫
英語の発想
安西徹雄・ちくま学芸文庫

2008-07-12 (Sat)

おだいら・まいこ(小平麻衣子);2008/2;女が女を演じる 文学・欲望・消費;

;新曜社;(借覧);A5判;縦組;上製;330頁;;ISBN978-4-7885-1086-9;

2008-07-13 (Sun)

今週のエビちゃんカレンダー(28)

白いノースリーブに、紺の帽子。小首をかしげるやうにして、2つの腕輪をした左手で、そつと帽子のつばをつまむやうなしぐさ。

つぼた・かずお(坪田一男);2008/4;理系のための人生設計ガイド 経済的自立から教授選、会社設立まで;

ブルーバックス B-1596;講談社;900円(借覧);新書判;縦組;並製;251頁;;ISBN978-4-06-257596-6;

マッチョめ。

といふか、私は研究者のふりをしかけてたかもしれないけど、実は単なるディレッタントといふか、見物左衛門でしかないなあ、とあらためてわが身をふりかへつて思ふ。

で、自分には事務仕事のはうがむいてるのかも、とか思つてたけど、でもいま現在してるようなPCにむかつてだれにでも交替可能な仕事を毎日しつづけるかと思ふと、発狂しさうになる(女学生にパワハラまがひの接触をして精神衛生をたもつのはやめたい。ほんと最悪だ)。

かといつて、いまかなり潤沢にあたへられてゐる自由な時間をなんらかのキャリアをつくるためにつかふ気にもさらさらならなくて、どんどん浪費してしまふ。自己責任論を内面化するな、ねおりべのわなだ、とかいはれても自業自得としか思へない(そして、ここまで書いたことも、とても而立をすぎた人間の書くこととも思へない。だうせ定職につけたつておなじやうな不満をもらすのだらうなあ。そもそも自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されてるわけないと思いますが?、といふのをみて、奮起するんぢやなくて萎縮するやうな人間だ)。

国語語彙史研究会[編];2008/3;国語語彙史の研究 二十七;

;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;3+294頁;;ISBN978-4-7576-0455-1;

目次を写しておく。

特集 : 近代語
  • 三遊亭圓朝講談『塩原多助一代記』のことば : 速記本・全集本・文庫本の比較 / 山内洋一郎(やまうち・よーいちろー) 1
    • 一 円朝講談とその資料
    • 二 『一代記』の速記本
    • 三 本文三種の異同
    • 四 かくれ漢語
    • 五 終りに
  • 連合関係からみた明治期の漢字列と振仮名との結びつき / 今野真二(こんの・しんじ) 15
    • 一 はじめに
    • 二 漢字列と振仮名との結びつきをどうみるか
    • 三 高橋五郎『[和漢/雅俗]いろは辞典』
    • 四 おわりに
  • 敬語の補助動詞「〜テミエル」の近現代史 / 江端義夫(えばた・よしお) 33
    • 一、はじめに
      • 1、問題の所在
      • 2、本稿の目的
    • 二、『日本列島言語地図』(老年層)における「〜テミエル」の分布
      • 1、Fig.1の分布について
      • 2、愛知県、岐阜県、三重県における「〜テミエル」の文例について
    • 三、『日本列島言語地図』(少年層)における「〜テミエル」の分布
      • 1、Fig.2の分布について
      • 2、「〜テミエル」に対する言語意識について
    • 四、敬語の補助動詞「〜テミエル」の伝播類型
      • 1、Fig.3について
      • 2、地理的連鎖タイプと同時多発タイプ
    • 五、「〜テミエル」の使用に関するアンケート結果について
      • 1、二〇〇四年六月一一日に広島大学教育学部生百二名を対象に行ったアンケート
      • 2、「〜テミエル」の使用に関する蓋然性と可能性について
    • 六、古文献に見える「ミエル」と「〜テミエル」の用例について
      • 1、万葉集から江戸期まで
      • 2、敬語の補助動詞「〜テミエル」の初出例について
    • 七、近代から現代に至る「〜テミエル」の使用状況
      • 1、清水義範氏『ザ・勝負』に見える「〜テミエル」
      • 2、尾張藩出自の独自な敬語としての「〜テミエル」について
      • 3、最高の現代敬語と見なされた「〜テミエル」
      • 4、愛知県、三重県、岐阜県の出身議員は国会で、無意識に「〜テミエル」を使う
      • 5、インターネットでは「〜テミエル」例が二〇〇〇件を超える
    • 八、「〜テミエル」と共起する動詞の意味について
    • おわりに
  • 近世中期以降上方語・関西語における打消条件句の推移 / 矢島正浩(やじま・まさひろ) 55
    • 一 問題の所在
    • 二 打消条件句の形式上の特徴
    • 三 各接続形式盛衰の概要
    • 四 打消条件句の用法
      • 四‐一 資料①の時代の未然形+バ
      • 四‐二 ナラ用法
      • 四‐三 タラ用法
      • 四‐四 ト用法
      • 四‐五 仮定形+バ用法
    • 五 〔様相〕表現条件句と接続助詞バ
    • 六 おわりに
  • ヘボンの漢字表記 : 『和英語林集成』「原稿」を資料として / 木村一(きむら・はじめ) 73
    • 一 はじめに
    • 二 対象範囲
    • 三 比較資料と結果
      • 三‐一 『佩文韻府』に関連して
      • 三‐二 『唐和辞書類集』に関連して
      • 三‐三 結果
    • 四 まとめ
  • 物集高見『日本文典』(香川大学神原文庫所蔵)について / 山東功(さんとー・いさお) 89
    • 一.はじめに
    • 二.神原本について
      • 二.一.書誌
      • 二.二.『普通日本文典』
      • 二.三.『日本文典』
      • 二.四.「文法原稿」
    • 三.『日本文典』について
      • 三.一.形容詞
      • 三.二.副詞
      • 三.三.接続詞
      • 三.四.感詞
      • 三.五.弖尓乎波
    • 四.物集高見の文法研究
      • 四.一.形容詞
      • 四.二.副詞
      • 四.三.接続詞
      • 四.四.弖尓乎波
      • 四.五.執筆年代と学説の展開
      • 四.六.文語と口語の対応
    • 五.おわりに
  • 「ませんかった」は横浜言葉か? : 「ませんかった」の昔と今 / 安田尚道(やすだ・なおみち) 左開1
    • 1 「ませんかった」という言い方
    • 2 若松賤子の『小公子』
    • 3 “「ませんかった」は横浜言葉だ”とする説
    • 4 若松賤子『小公子』前後の用例
    • 5 『秘登利古刀』の用例
    • 6 『春告鳥』の用例
    • 7 「ませんかった」は横浜言葉ではない
    • 8 『小公子』以後の用例
    • 9 『小公子』からの「影響」
    • 10 現代の「ませんかった」(1) : 国会における発言
    • 11 現代の「ませんかった」(2) : 若者のインターネット上のおしゃべり
    • 12 小金井喜美子の「ませんかった」
    • 13 おわりに

けふの買物

鈴木先生(5)
武富健治・アクションコミックス

2008-07-14 (Mon)

いー・はるき(伊井春樹)[監修]、しぶや・えーいち(渋谷栄一)[編集];2007/2;源氏物語の注釈史;

講座源氏物語研究 第三巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;249頁;;ISBN978-4-273-03453-5;[執筆者]なかの・こーいち(中野幸一)/しぶや・えーいち(渋谷栄一)/たさか・けんじ(田坂憲二)/いわつぼ・たけし(岩坪健)/うえの・えーこ(上野英子)/たけい・かずと(武井和人)/せのー・よしのぶ(妹尾好信)/みやかわ・よーこ(宮川葉子)/つつみ・やすお(堤康夫)/いー・はるき(伊井春樹)

いきまつ・けーぞー(生松敬三);1958/9→1976/11→2007/9;森鴎外;

近代日本の思想家4;東京大学出版会;2,800円(借覧);四六判;縦組;上製;1+233+6頁;;ISBN978-4-13-014154-3;

けふの買物

王朝物語秀歌選(上)(下)
樋口芳麻呂校注・岩波文庫

2008-07-15 (Tue)

さかべ・めぐみ(坂部恵);2007/1;共存・あわいのポエジー;

坂部恵集3;岩波書店;4,000円(借覧);四六判;縦組;上製;x+408頁;;ISBN978-4-00-026168-5;

なかざわ・のぶひろ(中澤伸弘);2006/11;やさしく読む国学;

;戎光祥出版;1,800円(借覧);A5判;縦2段組;並製;227頁;;ISBN4-900901-70-9;

太田出版[編];1989/12;Mの世代―ぼくらとミヤザキ君―;

;太田出版;1,068円(100円);四六判;縦1・2段組;並製;257頁;;ISBN4-900416-75-4;[執筆者]いとうせいこう/おーいずみ・みつなり(大泉実成)/おーつか・えーじ(大塚英志)/かやま・りか(香山リカ)/てずか・まこと(手塚眞)/なかもり・あきお(中森明夫)/やざき・よーこ(矢﨑葉子)/やまざき・こーいち(山崎浩一)/よこうち・けんすけ(横内謙介)

2008-07-16 (Wed)

よしはら・まり(吉原真里);2008/6;ドット・コム・ラヴァーズ ネットで出会うアメリカの女と男;

中公新書1954;中央公論新社;780円(借覧);新書判;縦組;並製;5+256頁;;ISBN978-4-12-101954-7;

元気だなあ。

2008-07-17 (Thu)

まつーら・りえこ(松浦理英子);2007/10;犬身;

;朝日新聞社;2,000円(借覧);四六判;縦組;上製;505頁;;ISBN978-4-02-250335-0;

けふの買物

サプリ(3)
おかざき真里・フィールコミックス
問題は、躁なんです : 正常と異常のあいだ
春日武彦・光文社新書
ヨーロッパ 夢の町を歩く
巖谷國士・中公文庫
にほん語観察ノート
井上ひさし・中公文庫
飛ぶ教室
エーリッヒ・ケストナー・山口四郎訳・講談社文庫

2008-07-18 (Fri)

きくち・ひであき(菊池秀明);2005/9;ラストエンペラーと近代中国 清末 中華民国;

中国の歴史10;講談社;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;6+430頁;;ISBN4-06-274060-5;

イ・ヨンスク(LEE Yeounsuk);2007/10;異邦の記憶――故郷・国家・自由;

;晶文社;2,500円(借覧);四六判;縦組;上製;285頁;;ISBN978-4-7949-6715-2;

ほむら・ひろし(穂村弘);2007/12;短歌の友人;

;河出書房新社;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;266頁;;ISBN978-4-309-01841-6;

歌論集。先日みたゴシックスピリットで、塚本邦雄と穂村弘の連続性が指摘されてゐて、意外におもつたのだけれど、本書をみると別に意外でもなんでもなくて、塚本の存在のおほきさがよくわかる。

けふの買物

ことばのくずかご
見坊豪紀・ちくまぶっくす
新・日本語講座3 現代日本語の音声と方言
汐文社
平成・新語×流行語小辞典
稲垣吉彦・講談社現代新書
日本文法史
小林好日・刀江書院
国語学新講
東條操・筑摩叢書
レトリックのすすめ
野内良三・大修館書店
これは日本語か
ドメニコ・ラガナ・河出書房新社

2008-07-19 (Sat)

すずき・たかお(鈴木孝夫)/たなか・かつひこ(田中克彦);2008/1;対論 言語学が輝いていた時代;

;岩波書店;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+270頁;;ISBN978-4-00-022770-4;

すこしまへの月刊言語誌で(たしか5月号だつた)、渡部明が不勉強だとdisつてた。鈴木孝夫が井筒俊彦の弟子だつたとは全然しらなかつた(ところで、井筒三郎つて井筒俊彦となんか関係あるのかな。単に同姓なだけかな)。以下、目次を写しておく。

かとー・こーじ(加藤浩司);1998/10;キ・ケリの研究;

研究叢書230;和泉書院;(借覧);A5判;縦組;上製;vi+260頁;;ISBN4-87088-942-0;

目次を写しておく。

宮崎駿監督、崖の上のポニョ@広島宝塚1

動く、動く、動く。ほんとアニメーションだなあ、そしてお話は、ほんと場当たり的だなあ、といふ印象。

是枝裕和監督、歩いても 歩いても@シネツイン(新天地)

おもしろく見た。ずつしり。

2008-07-20 (Sun)

今週のエビちゃんカレンダー(29)

赤ビキニ。海いきたいな。

なかじま・よしみち(中島義道);2006/4;後悔と自責の哲学;

シリーズ・道徳の系譜;河出書房新社;1,200円(借覧);B6判;縦組;並製;180頁;;ISBN4-309-24375-4;

なかじま・よしみち(中島義道);2007/10;「死」を哲学する;

双書 哲学塾;岩波書店;1,300円(借覧);新書判;縦組;上製;vii+2+140頁;;ISBN978-4-00-028155-3;

みやざき・けんじ(宮﨑健司);2006/5;日本古代の写経と社会;

;塙書房;(借覧);A5判;縦組;上製;iv+1+425+218頁;;ISBN4-8273-1203-6;

そねはら・さとし(曽根原理);2008/6;神君家康の誕生 東照宮と権現様;

歴史文化ライブラリー256;吉川弘文館;1,700円(借覧);B6判;縦組;並製;6+185頁;;ISBN978-4-642-05656-4;

2008-07-21 (Mon)

ももき・しろー(桃木至朗)[編];2008/3;海域アジア史研究入門;

;岩波書店;(借覧);A5判;横組;並製;vii+3+292頁;;ISBN978-4-00-022484-0;[執筆者]ももき・しろー(桃木至朗)/やまうち・しんじ(山内晋次)/ふじた・かよこ(藤田加代子)/はすだ・たかし(蓮田隆志)/えのもと・わたる(榎本渉)/よっかいち・やすひろ(四日市康博)/ふかみ・すみお(深見純生)/おかもと・ひろみち(岡本弘道)/うえざと・たかし(上里隆史)/いとー・こーじ(伊藤幸司)/せき・しゅーいち(関周一)/はしもと・ゆー(橋本雄)/よねたに・ひとし(米谷均)/なかじま・がくしょー(中島楽章)/おか・みほこ(岡美穂子)/わたなべ・みき(渡辺美季)/すぎやま・きよひこ(杉山清彦)/たにもと・あきひさ(谷本晃久)/ふかざわ・あきと(深澤秋人)/おーた・あつし(太田淳)/あきた・しげる(秋田茂)/さとー・たかやす(佐藤貴保)/むかい・まさき(向正樹)/かわぐち・よーへー(川口洋平)/むらお・すすむ(村尾進)/さかい・たかし(坂井隆)/まえひら・ふさあき(真栄平房昭)/でぐち・あきこ(出口晶子)/ふじた・あきよし(藤田明良)/Liu Shiuh-feng(劉序楓)/わたなべ・よしなり(渡辺佳成)/いーおか・なおこ(飯岡直子)

さとー・なおき(佐藤直樹);2008/1;暴走する「世間」 世間のオキテを解析する;

木星叢書;バジリコ;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;257頁;;ISBN978-4-86238-079-1;

どい・やすひろ(土井康弘);2008/2;本草学者 平賀源内;

講談社選書メチエ407;講談社;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;221頁;;ISBN987-4-06-258407-4;

2008-07-22 (Tue)

タナダユキ監督、百万円と苦虫女@シネツイン(本通り)

前に予告篇をみて、結局、愛がすべてを解決する話になつちやふのかなー、と危惧したのだけれど、さすがにそこまで安易ではなかつた(にしても、グーグーに恋愛をもちこまなくてもなあ)。でもやつぱり、恋愛はおほきな要素で、蒼井優と森山未來とが告白しあふシーンは思はず、息をつめてみてしまつた。やっべーなー、乙女かよ、といふ感じ(これは記憶がただしければ、森山と出会つたあとのコインランドリーでの蒼井優のひとりごと)。森山のアパートのベランダのちひさなプランタに植ゑられたネギをみて、蒼井優がみせる笑顔はほんとにすてきで、そこからキス・シーンになるのもまあ悪くなかつた。蒼井優がいろんなバイトでいろんな恰好をして可愛いのはともかく、しかしほんとに細いなぁ、と結局2時間、蒼井優しかみてなかつたことがよくわかる感想。ラストがすれちがひにをはるのも、ある意味メロドラマの王道だよなあ。

あと、ピエール瀧の役の、あつさと重さが他人事に思へなくて、ちよつといやだつた

おーつか・えーじ(大塚英志)[編];2008/2;新現実 vol.05;

;太田出版;952円;A5判;縦1・2段組;並製;195頁;;ISBN978-4-7783-1113-1;[対談者]からたに・こーじん(柄谷行人)/あずま・ひろき(東浩紀)

大塚英志、まんが記号説の成立と戦時下の映画批評 : クレショフと手塚治虫をめぐって、で養老孟司や呉智英の「日本語」が漢字及び仮名からなる、という「特性」が日本のまんが文化の繁栄の基礎になったという主張について検討しておく必要がある(p.152)といふのはまつたくもつともなのに、すぐにエイゼンシュタインの象形文字モンタージュ論の受容といふ方向にずれてしまつてゐて、残念。本誌で、東浩紀とはうつてかはつて、妙に和気藹藹と対談してゐる柄谷行人のいふやうに、漢字仮名交用システムなんて単なる地政学的偶然の所産にすぎない、といふはうへつなげてゆけたのではないかなあ。

けふの買物

「日本語学」特集テーマ別ファイル 普及版 漢字・漢語1 : 漢語・漢字の位相/漢文・漢語の世界
宮地裕・甲斐睦朗編・明治書院
言語・人間・社会
芳賀綏・人間の科学社
現代國語法
今泉忠義・宮地幸一・有精堂
字典かな : 出典明記 改訂版
笠間影印叢刊刊行会編・笠間書院
パリの放課後 : 子供たちとの海外体験
高階菖子・中公文庫

2008-07-23 (Wed)

おがわ・えーいち(小川栄一);2008/2;延慶本平家物語の日本語史的研究;

;勉誠出版;(借覧);A5判;横組;上製;17+506頁;;ISBN978-4-585-10438-4;

目次を写しておく。

けふの買物

閑居と乱世 : 中世文学点描
佐竹昭広・平凡社選書

2008-07-24 (Thu)

伊井春樹[監修]、ハルオ・シラネ[編集];2008/4;海外における源氏物語;

講座源氏物語研究 第十一巻;おうふう;(借覧);A5判;縦組;上製;240頁;;ISBN978-4-273-03461-0;[執筆者]ハルオ・シラネ(Haruo Shirane)/マーガレット・H・チャイルズ(Margaret・H・Childs)/ロイヤル・タイラー(Royall Tyler)/E・G・サイデンステッカー(Edward G. Seidensticker)/ジョシュア・モストウ(Joshua Mostow)/ルイス・クック(Lewis Cook)/ヴィーブケ・デーネーケ(Wiebke Denecke)/鈴木登美(Tomi Suzuki)、[翻訳者]きたむら・ゆいか(北村結花)/みどりかわ・まちこ(緑川真知子)/あんざい・てつお(安西徹雄)/たにおか・たけひこ(谷岡健彦)/ながせ・まり(長瀬真理)/しばやま・さえこ(柴山紗惠子)/ないとー・まりこ(内藤まりこ)

ほかが研究のテーマにそつてわけられてゐるのに、この巻だけは欧米の研究者だといふ研究者の属性によつてわけられてゐるのが、いささかグロテスクに思へた(海外つて欧米だけなの、といふのもあるし)。

はやみず・けんろー(速水健朗);2008/6;ケータイ小説的。 “再ヤンキー化”時代の少女たち;

;原書房;1,500円(1割引);四六判;縦組;並製;223頁;;ISBN978-4-562-04163-3;

ふじざね・くみこ(藤實久美子);2008/6;江戸の武家名鑑 武鑑と出版競争;

歴史文化ライブラリー257;吉川弘文館;1,700円(借覧);四六判;縦組;並製;6+232頁;;ISBN978-4-642-05657-1;

けふの買物

るくるく(9)
あさりよしとお・アフタヌーンKC
ウェブは菩薩である : メタデータが世界を変える
深見嘉明・NTT出版
日本古書通信 第73巻第7号 通巻948号
日本古書通信社
東京大学「80年代地下文化論」講義
宮沢章夫・白夜ライブラリー

2008-07-25 (Fri)

わたや・りさ(綿矢りさ);2007/2;夢を与える;

;河出書房新社;1,300円(借覧);四六判;縦組;上製;305頁;;ISBN978-4-309-01804-1;

まえかわ・たかお(前川孝雄);2008/5;頭痛のタネは新入社員;

新潮新書264;新潮社;680円(借覧);新書判;縦組;並製;188頁;;ISBN978-4-10-610264-6;

かまた・ただし(鎌田正);1963/3→1992/10;左傳の成立と其の展開;

;大修館書店;14,000円(借覧);A5判;縦組;上製;1+4+10+766+6+19頁;;ISBN4-469-23082-0;

合掌。

カールグレン(Bernhard Karlgren)、左傳の眞僞及び其の性質(On the Authenticity and Nature of the Tso Chuan)をうけて、第二章 康有爲の左傳僞作説に關する考察、第二節 史記・左傳先後考、一 史記に於ける左傳の平易化、(イ) 當時の詁訓を用ひたと見るべきもの、に列挙された漢字のかきかへがおもしろい。

むらい・のりお(村井則夫);2008/3;ニーチェ――ツァラトゥストラの謎;

中公新書1939;中央公論新社;960円(借覧);新書判;縦組;並製;4+iv+5+353頁;;ISBN978-4-12-101939-4;

けふの買物

学園アリス(16)
樋口橘・花とゆめコミックス
sabra 9 2008 SEPTEMBER
小学館
訳注聯珠詩格
柏木如亭著・揖斐高校注・岩波文庫

2008-07-26 (Sat)

ano::lis::固有語かながき主義のサイト - 断片部

リストアップされてないな。といふか、書誌データの人名を、それもその本そのものから判明するときだけしか書いてないからな。でも、あべ・やすしさんに、すばらしい、といつていただけたのはうれしかつた。坂口安吾の「新カナヅカヒの問題」「敬語論」「戦後文章論」を入力したのも、坂口安吾の おもしろさの影響がちよつとあつたのだけれど、さうしたら、はてな移転時に利用してもらへて、ありがたいことでした。

きまた・さとし(木股知史);2008/1;画文共鳴――『みだれ髪』から『月に吠える』へ;

;岩波書店;3,400円(借覧);四六判;縦組;上製;xi+330+20頁;;ISBN978-4-00-022482-6;

いのうえ・としかず(井上寿一);2007/7;日中戦争下の日本;

講談社選書メチエ392;講談社;1,500円(借覧);B6判;縦組;並製;222頁;;ISBN978-4-06-258392-3;

きんすい・さとし(金水敏)[編];2007/9;役割語研究の地平;

;くろしお出版;2,500円(借覧);A5判;横組;並製;iii+227頁;;ISBN978-4-87424-396-1;

目次を写しておく。

寺山修司監督、田園に死す@サロンシネマ2

没後25周年記念上映といふので。初ATG。土着、前衛、メタフィクション。書を捨てよ町へ出よう、もあした見ようかと思つてたけど、ちよつとおなかいつぱいだ。

くまざわ・まこと(熊沢誠);2007/6;格差社会ニッポンで働くということ――雇用と労働のゆくえをみつめて;

;岩波書店;1,900円(借覧);B6判;縦組;並製;x+260頁;;ISBN978-4-00-022478-9;

かすが・たけひこ(春日武彦);2008/2;問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ;

光文社新書337;光文社;700円(350円);新書判;縦組;並製;195頁;;ISBN978-4-334-03442-9;

けふの買物

掃除当番 : 武富健治作品集
武富健治・太田出版
月とサンダル(2)
よしながふみ・花音コミックス
ワカオク
入江紀子・JOUR COMICS
ひとりのおんな
加藤治子・福武文庫
女の日本語 男の日本語
佐々木瑞枝・ちくまプリマーブックス

2008-07-27 (Sun)

今週のエビちゃんカレンダー(30)

黒と白のチェックのミニワンピにジーンズ。バスのなかで、手すり棒にもたれるやうにして立つてゐるところ。

さとー・まさひで(佐藤正英);2008/3;小林秀雄――近代日本の発見;

再発見 日本の哲学;講談社;1,300円(借覧);四六判;縦組;並製;230頁;;ISBN978-4-06-278755-0;

また昭和二年(一九二七)から四年(一九二九)にかけて、「文藝春秋」に無署名で連載された「アルチュル・ランボオ伝」「シャルル・ボオドレエル伝」をはじめ、かなりの述作が全集未収録である(p.226)。まだ新全集のネタがあるのか。

あまこ・さとし(天児慧);2004/11;巨龍の胎動 毛沢東vs鄧小平;

中国の歴史11;講談社;2,300円(借覧);四六判;縦組;上製;6+426頁;;ISBN4-06-274061-3;

やぶき・すすむ(矢吹晋);2007/5;激辛書評で知る中国の政治・経済の虚実;

;[発行]日経BP社、[発売]日経BP出版センター;(借覧);四六判;縦組;上製;271頁;;ISBN978-4-8222-4583-2;

2008-07-28 (Mon)

さいとー・たまき(斎藤環);2008/7;文学の断層 セカイ・震災・キャラクター;

;朝日新聞出版;1,900円(借覧);四六判;縦組;上製;277頁;;ISBN978-4-02-250408-1;

ひろせ・たけひこ(広瀬雄彦);2007/3;日本語表記の心理学 単語認知における表記と頻度;

;北大路書房;(借覧);A5判;横組;上製;v+191頁;;ISBN978-4-7628-2550-7;

しごくおほまかにまとめると、日本語のリーディングで、漢字がなにか特殊なはたらきをしてゐるといふのは、表記文字の迷信(DeFrancis, J. 1984 The Chinese language: Fact and fantasy.)であつて、漢字でよくかかれる語は漢字でかいてあるとよみやすく、ひらがなでよくかかれる語はひらがなでかいてあるとよみやすく、カタカナでよくかかれる語はカタカナでかいてあるとよみやすいといふ、要はなれの問題だ、といふ理会でいいのかなあ(第II部でなにをやつてゐるのかが、ぜんぜんわかつてないのだけれど)。この研究ではあつかつてないのだけれど、おそらくはローマ字をふくめても妥当するのだと思ふけど、文/文章の単位だと、だういへるのかもしりたいな。

以下に、目次を写しておく。

うの・つねひろ(宇野常寛);2008/7;ゼロ年代の想像力;

;早川書房;1,800円(1割引);四六判;縦組;上製;350頁;;ISBN978-4-15-208941-0;

野心的ですこぶるおもしろい。

けふの買物

ピース オブ ケイク(2)
ジョージ朝倉・フィールコミックス
上京ものがたり
西原理恵子・小学館
女たちよ!
伊丹十三・新潮文庫
海軍
獅子文六・中公文庫
記者四十年
斎藤信也・朝日文庫

2008-07-29 (Tue)

からたに・こーじん(柄谷行人);2004/5;ネーションと美学;

定本 柄谷行人集 第4巻;岩波書店;2,600円(借覧);四六判;縦組;上製;viii+267頁;;ISBN4-00-026489-3;

こじま・ごーいち(小島剛一);1991/2;トルコのもう一つの顔;

中公新書1009;中央公論社;(借覧);新書判;縦組;並製;iii+6+222頁;;ISBN4-12-101009-4;

これから言語学編集者になる人のためのブックリストで、最初にあげられてゐて、全然しらない本だつたので、かりてきてみたのだけれど、とてもおもしろくよんだ。わたくしなんかつい簡単に、民族とか、人種とか、あるいは言語の境界とか虚構だと知的太平楽をくちにしてしまふけれど、それらに対してこんなに緊張感をもつてむきあはなくてはいけない場といふのがあるのだよなあ。

けふの買物

宗教は国家を超えられるか
阿満利麿・ちくま学芸文庫
歴史をかえた誤訳
鳥飼玖美子・新潮OH!文庫
走るひとり親
森まゆみ・学陽文庫
ニニンがシノブ伝(4)
古賀亮一・DENGEKI COMICS EX
かわたれの街
勝田文・ジェッツコミックス
団地ともお(11)
小田扉・ビッグコミックス
日本探偵小説全集8 久生十蘭集
創元推理文庫
カルト教団 太陽寺院事件
辻由美・新潮OH!文庫
勉強ができなくても恥ずかしくない(3)
橋本治・ちくまプリマー新書
君に届け(7)
椎名軽穂・マーガレットコミックス

2008-07-30 (Wed)

平成二十年七月三十日
「何う」は「どう」であつて「だう」ではないのだけれども、正かな派にすら「だうも」なんて書いてゐる人がゐたりする。何なのだらう。

なぜ、だう、と書いてゐるのか、過去にかいたものを以下にまとめて引いておく。

岡島昭浩「旧仮名遣変換について」(http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/zatu/qkana.txt)に教へられて、柳田征司「『ドウ』(如何)の成立」(「国語と国文学」第55巻第5号〔通巻651号〕、昭和53年5月特集号「日本語の語彙」、pp.79-96.)を読む。

  1. 「カク」(斯)がウ音便を起して「カウ」となり、更にそれがオ段開長音化した。
  2. そのオ段開長音形に引かれて、「サ」(然)がオ段開長音化した。
  3. こうして出来上がったオ段開長音「カウ」「サウ」に対して、体系の空白をうめる形で不定称が産み出されて、『ドウ』が成立した。

といふことで、開長音なら仮名遣は「ダウ」になる訳だけど、ドレ・ドコ・ドチ・ドノ→ドウという横からの力が働いて合長音形で成立した可能性もあるみたい。開合のこととか、キリシタン資料のこととか勉強する必要があるなあ。

旧仮名遣変換については、現在は、http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/zatu/qkana.txthttp://www.ne.jp/asahi/nihongo/okajima/zatu/qkana.txtにある。

永田論文は、歴史的仮名遣なのだけど、最う/何うを、まう/だうと書いてゐるなあ。まうについては、濱田敦が「ま」(「いま」の「ま」)の長呼で、まう、ではないかとどこかで書いてゐたやうに記憶するほか、工藤力男も山田俊雄、日本のことばと古辞書への書評で、名語記をひいて、まう、ではなかいかと書いてゐた。――古代の和語の語中末には音便によらない母音音節が存しないという原則に従うと、「もう」は中世以後に忽然と出現した語ということにならないだろうか。半世紀近い昔、著者も編纂に加わった『新潮国語辞典現代語・古代語』の「もう」の項には、歴史的仮名遣を「まう」とする説がある、としている。その「まう」は、「いま」から語頭音が落ちた「ま」を長呼した語かと思われる。右の辞典にも、「ま」は「いま」の約か、とあった。ならば、『日葡辞書』の"Mŏfaya"、『名語記』巻二の「イマハトイフヘキイイヒケチハカリイヘル也」(43オ)を傍証に、歴史的仮名遣で書くなら「まう」がふさわしいのではないか。現代語に残る「もはや」は「いまは早」の崩れたもので、世上によく見る「最早」は論外の当て字だ、わたしはそう考える。(p.172)――だうについては、山田忠雄、北原保雄、加藤正信、柳田征司が、だうではないかとしてゐることは、室山敏昭、国語学会研究発表会発表要旨 鳥取県地方方言の情態副詞「ダーニー」の由来に簡潔にまとまつてゐる(最うも開合の区別を存する方言のはうから解明できないのかなあ)。

日本語と韓国語の、331 名前:娜々志娑无 ◆NcNEDmUA 投稿日:2001/10/02(火) 14:10 ID:.Qu4jOhQの投稿をみると、『講座方言学』の『中国四国地方の方言』にも、同様のことがかかれてゐるみたい。

九大のIRで語文研究誌がいくつか見られるのに気がついた。迫野虔徳、指示詞におけるコソアド体系の整備を見て、最近不定詞「ドー」の仮名遣を「だう」にしてゐたのだけれど、「どう」のはうがいいのかなあ、と思ひもしたのだけれど、結局のところはよくわからない。

以前、歴史的仮名遣をフランケンシュタインの怪物みたいとかいたことについて、鳩笛雑記帳で疑義を呈されたことがあつたのだけれど、こんなに種種の資料をよせあつめても、文献主義的には仮名遣が決定しづらいのをそんな風に感じたのでした。

けふの買物

東京少年
小林信彦・新潮文庫

2008-07-31 (Thu)

こいけ・やすし(小池靖);2007/8;セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ;

;勁草書房;2,200円(借覧);四六判;縦組;上製;xi+222+xviii頁;;ISBN978-4-326-65329-4;

ひらおか・とくよし(平岡篤頼);2008/5;記号の霙 井伏鱒二から小沼丹まで;

;[発行]早稲田文学会・[発売]太田出版;2,200円(借覧);四六判;縦組;並製;254頁;;ISBN978-4-7783-1123-0;

合掌。

井伏さんが詠んだ唯一の俳句ということになっているらしい、冬の夜や/いやです/だめです/いけませんの上五を、春の夜や、だとまちがつておぼえてゐた(p.57)。

Ads by TOK2