〜水瀬家のすべて〜
「おはようございます。」
「あ・・・おはようございます。」
朝、祐一があくびをしながらキッチンの扉を開けると秋子さんがタイミング良く挨拶した。
水瀬秋子・・・
祐一が居候させてもらってる家の家主である。
他にも、水瀬名雪・沢渡真琴も、この家に住んでいる。
祐一は挨拶が済むと、テーブルのいつも座っている席に座る。
祐一の前にはトーストや目玉焼きなどがおかれていた。
つまり、洋風の朝ご飯なのである。
祐一がトーストにバターを塗っていると、秋子さんの一人娘。
名雪が降りてきた。
「・・・・・おはよう。」
「おはよう。名雪。」
フラフラと歩く名雪に、秋子さんはいつもの挨拶をかわす。
名雪は凄く眠たそうだ。
そして、名雪は自分の席に着いたとき・・・
「・・・・・く〜・・・・」
「ねるな!!!」
途端に祐一が大声で起こす。
「うにゅ・・・・おはよう、祐一。」
どうやら、目が覚めたようである。
そして、名雪はトーストにイチゴジャムを塗り、食べ始める。
「・・・・おいしい。」
名雪は満面の笑みを浮かべる。
ホントに幸せそうだ。
その隣の祐一は、既にトーストを食べ終えていた。
「なあ、名雪。早くしてくれよ。」
「わかってるよ〜。・・・・・・おいしい。」
まだ、幸せそうにイチゴジャムの乗ったトーストを食べている。
その時、祐一は秋子さんに質問した。
「あの・・・秋子さん。」
「はい、なんでしょう?」
「あのジャムやパンも手作りなんですか?」
「ええ、そうよ。他にも色々作ったんですよ。」
「へぇ〜、例えばどんな物なんですか?」
「例えば・・・・」
と、秋子さんはテーブルに指をさす。
「・・・・へ?テーブル・・・ですか?」
「そうですよ。他には・・・・・」
と、秋子さんはキョロキョロ見回す。
「あっ、あれもそうでしたね。」
と、指さしたのは・・・・
「・・・・床ですか?」
「違いますよ。ここです。」
更に秋子さんは床に向かって指をさす。
「まさか・・・・家ですか?」
「ええ、そうよ。」
「(秋子さん・・・・パーフェクトすぎる・・・・)」
「あの時は寸法や資材運びが大変でしたね。」
と、頬に手を当てる。
「秋子さん・・・・まさか・・・一人でですか?」
「ええ、そうよ。」
「(最強だ・・・・。)(汗」
その後、祐一は秋子さんのことを深く追求することは一切なかった。
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