〜舞踏会前日〜
今は祐一の学校の昼休み中。
祐一はいつもの通りに屋上前の踊り場で舞達と昼食をとっていた。
「あはは〜っ、祐一さんに舞。たくさん食べてくださいね。」
「俺、結構食べてますよ。おかげでいつも腹一杯で授業が受けれますよ。」
「でも、祐一さんのことだから授業中寝てたりして。」
「佐祐理さん・・・鋭いですねぇ。(苦笑」
とまあ、こんな具合で昼休みを過ごしていた。
この日は、舞踏会の準備ということもあって、授業は午前中だけだった。
「舞、明日はいよいよ舞踏会だな。」
「・・・・。」
祐一が話しかけても、舞の箸は止まらない。
「あはは〜っ、楽しみですね。」
「そうですね・・・ん?」
祐一は佐祐理の側にある紙袋を見つけた。
「佐祐理さん、その紙袋はなんですか?」
「これですか?これは明日の舞踏会のための小道具ですよ。」
「小道具って・・・一体何が入ってるんですか?」
そして、佐祐理は紙袋の中の物を一つ取りだしてみた。
「例えば、蝶ネクタイとか・・・・」
しばらくごそごそあさってると、妙な物が出てきた。
「佐祐理さん・・・・その付け髭なんですか?」
「これですか?これは祐一さんに付けてもらおうと思って持ってきました。」
笑顔で返答するが、その付け髭は何とも舞踏会に似合いそうなヒゲではなかった。
「この髭・・・スーパーマ○オのとそっくりじゃないですか。(汗」
「あはは〜っ、そうですね。(汗」
そして、祐一はおもむろにその髭を食事中の舞に付けた。
「・・・邪魔。」
やはり舞は嫌がる。
髭のせいで佐祐理の弁当が食べ辛そうだ。
「舞、以外と似合うぞ。」
だが、舞に髭は当然似合わない。
「あはは〜、こんな時こそこれを流しましょう。」
と、佐祐理はどこからか取り出したラジカセのスイッチをオンにする。
ズンズンズンズンズ〜ンズン♪ ズンズンズンズンズ〜ンズン♪
何とも軽快な音楽が流れてきた。
「この音楽にあの髭・・・・まさか!?」
次の瞬間、舞は謎のダンスを踊っていた。
肩を上下に動かして正面を向いたままチョコチョコとあちこちを歩きまわる。
「はぇ〜、舞ったらこれ知ってたんですね・・・。」
「・・・体が勝手に動く。」
佐祐理は感心したように舞を見る。
その間、ずっと祐一は舞達を見ていた。
「舞・・・・・・・・クッ♪」
この時、校舎中に謎の笑い声が聞こえるという怪奇現象が起きたそうな。
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