〜GG〜
「行くぞ!名雪!」
「・・・・おいしい♪」
いつもと変わらぬ水瀬家の朝。
名雪はのんびり朝食をとり、祐一は玄関で靴を履いていた。
その時、背後からドタドタと二階から降りてくる足音が聞こえてくる。
「祐一、覚悟ーーーー!!!」
突然、頭に猫を乗せた少女が祐一にパンチのラッシュを浴びせる。
「ぁたたたたたたたたたたたたたたぁあ!?」
グキッ
少女の手首が下に曲がる。
当然、パンチを打ちながらだからかなり痛い。
痛みで座り込む。
「真琴・・・・おまえまたか。」
当の被害者、祐一は怪我どころか全然効いていなかった。
「クッ・・・なかなかやるわね。」
「俺は何もしてないぞ。」
全くもってその通りである。
真琴と呼ばれた少女は立ち上がり、蹴りの体制に入る。
「これでも喰らえ!てぇりゃぁ!!」
祐一にハイキックが炸裂!!!!
コキッ
「あぅ〜!!!」
・・・する前に真琴が倒れてしまった。
今度は蹴った拍子に足をくじいたらしい。
「あぅ〜・・・今日のところは見逃してあげるわ。」
「だから、俺は何もしてないぞ。(汗」
真琴にそう言うと、後ろから名雪が朝食を済ませてきた。
「おまたせ〜。」
「遅いぞ、名雪。一年は待ったぞ。」
「そんなに待たせてないよぅ〜。」
「んじゃ100年だ。」
「それじゃ、私おばあちゃんになっちゃうよ・・・。」
「冗談だ。行くぞ、名雪!」
名雪は靴のつま先をコンコンと突いて、祐一と学校に行った。
「くぅ〜・・・今度こそ見てなさいよ〜!」
一人、玄関で真琴はそう誓った。
そして、祐一が学校から帰ってくる頃・・・
「(ふっふっふっ・・・さっき見つけたこの奥義書さえあれば・・・)」
玄関の前に立つ真琴の手には、何やら巻物らしき物が握られていた。
そして・・・
ガチャ
「ただいま〜。」
祐一が帰ってきた。
そして、真琴は早速行動を起こす。
拳を前に突き立ててこう叫んだ。
「流派!東○不敗は!!!・・・・」
「は?」
「だから、流派!東方○敗は!!」
「真琴・・・遂に壊れたか?」
何かをして欲しそうだが、祐一にはそれが解るはずもない。
「ちがう!祐一のバカ!!」
結局、真琴は祐一に巻物を投げつけて立ち去ってしまった。
「全く・・・んで、これはなんだ・・・・」
しばらく、その場で巻物を読んでみる。
「・・・・なるほどな。一回ぐらいはこれに付き合ってやるか。」
そして、祐一は部屋に戻った。
それから二時間後・・・
祐一は真琴の部屋の前にいた。
そして、勢いよくドアを開ける。
「真琴ぉ!!」
「あぅ〜!なによぅ、祐一。」
どうやらマンガを読んでいたらしく、寝そべりながら祐一をにらむ。
「流派!!東方○敗は!!」
「えっ・・・あっ!王者の風よ!」
どうやら思い出したらしく、そのまま続ける。
「全身!!」
「系裂!!」
「天派狂乱!!!!」
「「見よ!!東方は赤く燃えているぅぅぅ!!!!」」
最後は見事にハモった。
「真琴に祐一さん、まだまだね。」
ドアの方から批判の声が聞こえる・・・。
「秋子さん、どうしたんですか?」
いつも通り、頬に手を当てたポーズで立っていた。
「所で、真琴。あの巻物知らない?」
秋子さんは真琴にそう問う。
「えーと・・・あぅ〜・・。(汗」
「真琴・・・まさか・・・」
どうやら、真琴はこっそり秋子さんの部屋からその巻物を持ってきたらしい。
「うふふっ。そういう悪い子にはお仕置きが必要ね・・・。」
「あぅ〜!!!!秋子さん、ごめんなさい!」
真琴は必死に謝る。
が、時既に遅し。
秋子さんは何かの構えをとる。
「はぁぁぁぁぁ・・・・・・・・石破!!了承拳!!」
ズドーーーーン!!!!
秋子さんの手から何かが放たれ、それが真琴を巻き込んで壁にぶつかった。
「あ・・・・・・・う・・・・・・」
壁には、手の形と壁に押し込まれた真琴があった。
「あ・・・・秋子さん・・・・これは?」
かなり驚く祐一は、質問してみる。
「祐一さん。あなたもあれを見たんですね?」
「えっ・・・・・・・・と」
「見たんですよね?」
祐一の質問はどこへやら。
秋子さんは祐一にも巻物のことを聞く。
「はい・・・見ましたけど・・・。(滝汗」
「それじゃあ、祐一さんにも必要ですね・・・。」
「ひ・・・・ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
当然、祐一も真琴と同じようになったのは言うまでもない。
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