「大家の日記帳 13」
(五十一ページ)
体験入隊してから一週間。
帝劇の外の街路樹からは蝉の声が聞こえてくる。
「へぇ・・・・へぇ・・・しんどいし・・・暑い・・・」
時は既に8月。
時代は違えど暑さ変わらず。
そんな中、亮は汗を拭いながら帝劇の大きなホールをモップで磨いていた。
「しかし・・・これってどんな関係があるんや・・・」
亮は疑問に思っていた。
疑問の発生源は入隊したばかりの時・・・
亮は『帝国華撃団』に体験入隊した。
(入隊したからにはきっと厳しい訓練があるんやろうなぁ。)
亮はそう思い、覚悟した。
が、初めての仕事と言えば・・・
「竹内君、ちょっと手伝ってくれないか?」
「いいですけど・・・何を手伝ったらいいんでっか?」
「伝票整理なんだ。一人じゃ大変だからね。」
そう大神に頼まれ、亮は伝票整理を手伝った。
それから一週間、いわゆる雑用ばかりをした。
「しかし・・・これもきっと考えがあっての事なんやろな。」
そう自分に言い聞かせ、亮のモップに力を入れた。
その時!
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
帝劇に警報が鳴り響く。
「えっ?なんやこの警報?」
警報の中、亮はモップを持ったまま戸惑っていた。
その時、大神が駆け寄ってきた。
「竹内君!こっちに来るんだ!」
どこかへ向かう大神に亮は付いていく。
しばらくすると、目の前に何やら横穴がいくつも並んでいた。
「大神はん、ここは・・・」
「いいから早く!君は俺の隣だぞ!」
と言って、大神は穴の一つに飛び込んだ。
「えっ、えーと・・・ええい!後は野となれ山となれや!」
と、大神に言われた穴に飛び込む。
穴に飛び込んでからしばらくすると、アームが伸びてきて、亮を着替えさせた。
亮の服装はもぎり服から戦闘服に変わる。
そして、出口に出た瞬間
ズベシャーーーー!!!!
出口まで結構加速していたみたいで、亮は着地失敗で顔からスライディングしていた。
「う・・・ぐぐぐ・・・・。」
「亮君・・・さぁ、行くよ。」
「へ〜い・・・。」
そして、さくら達が並んでいる場所へ亮も鼻をさすりながら端に並ぶ。
「帝国華撃団花組、全員集合しました!」
大神が目の前にいる米田に敬礼する。
「よし、ご苦労。ちょっとばかし遅かったな。」
「すみませんでした。」
「(やっと・・・やっとまともな事が出来る!!)」
亮は内心、そう思った。
「まっ、いいだろ。今回は、妙なことになってやがるんだ・・・。」
米田は目の前の蒸気モニターを見ながらあごをさすった。
「妙なことですか?」
「ああっ、突如公園にでけぇ柱が現れたと軍に通報が来たんだ。」
「どう見てもただの柱じゃねえか。」
カンナが気楽そうにモニターを見た感想を言う。
「それで、これからあの柱を調べに行ってもらう。」
「はっ!わかりました。」
大神が再び米田に敬礼する。
「ていうことは・・・あの光武に乗って出撃やねんな☆」
亮が途端に眼を輝かした。
が、その喜びはすぐにうち砕かれる。
「竹内は留守番だ。おめぇ、まだ光武の訓練はしてなかったなぁ?」
「はい・・まだですけど・・・。」
「それじゃあ、マリアとカンナ。こいつの面倒を見てやれ。」
亮はしょんぼりした。
「それじゃあ、シュミレーターへ行きましょうか。」
「手加減しねぇからな。」
「・・・お手柔らかに。」
その後、亮はマリアとカンナにかなりしごかれたらしい。
大神達が出撃してから一時間後・・・
「ただいま戻りました。」
大神が三度、敬礼をする。
「おう、ご苦労。それで結局あの柱の事は何かわかったのか?」
「いえ、何やら柱に文字が書かれていただけでした。」
「そうか・・・後の事は月組に任せ、おめぇたちはあがっていいぞ。」
「はっ!失礼しました。」
結局、その柱のことは何もわからなかった。
そしてこの後に、同じ柱が四本突如現れた。
(五十二ページ)
そして、その柱の五本目が現れた時の事。
「帝国華撃団花組、全員集合しました。」
大神がいつもの敬礼をする。
「おう、集まったな。今回のも前の柱のことなんだが・・・。」
「これを見てくれる?」
かえでの言葉と同時に大型モニターに帝都の上空地図がでる。
「ここが最初に柱が落ちてきた公園。そしてここが二本目。ここが三本目。そしてあそこが四本目。そして・・・」
「そこが今回の五本目なんだが・・・何か気がつかねぇか?」
しばし花組全員が考え込んだ。
「・・・これ・・・五角形になってまへんか?」
紅蘭が大型モニターに映る柱のポイントを指でなぞる。
「ホントだ・・・まさか、何かをしようとしてるのか・・・」
「そこまではわからねぇ。とにかく、今は何とも言えねぇ状態だな。」
「そうですか・・・。しかし、これは・・・」
その時、作戦司令室に警報が鳴り響く。
「大変です!例の柱から強力な霊力が発生してます!」
大型モニターにも柱のあるポイントに異常な霊力が出ていることを示している。
「なんだって!」
「あっ・・・柱から何かが発射されました!」
「それが目指している場所は!?」
「えーと・・・前に脇侍が大量に現れた地点です!!」
「よし!花組出動だ!今回は亮も行け!」
「はっ!帝国華撃団、出動!!」
大神達はそれぞれの光武に向かう。
亮も自分専用の光武に向かう。
亮の光武は、大きなこてが二本にボディーカラーは橙色だ。
そして、花組の機体は轟雷号という地下列車に格納され、目的地へと向かった。
大神達が出動した時、以前に亮が現れた地点では・・・・
「あの時はワシも迂闊だった・・・。だが、今度はあやつらに目に物をみせてくれるわ・・・。」
その場所には、一人の老人がいた。
その老人の目の前には小さな柱が五本、他の柱と同じ配置で置いてあった。
「そこまでだ!!」
どこからか、大神の叫び声が響く。
「現れたな!」
老人の声の後に、爆発と共に光武が現れる。
「帝国華撃団、参上!!!」
花組全員のかけ声と共に、それぞれポーズを取る。
どうやら、お決まりのパターンらしい。
亮も当然、それにのった。
「現れたな、帝国華撃団の諸君。」
「おまえは・・・天海!」
「まさか・・・・あの時に私達が倒したはず・・・・」
さくらの言うあの時・・・・
丁度一年前、帝都は『黒之巣会』の恐怖に包まれていた。
だが、ある日『黒之巣会』は滅亡した。
帝国華撃花組の努力の末に。
「そう、ワシは確かにあの時敗れた。だが、ワシは貴様らを・・・いや、今回は貴様らの相手は出来んな・・・。」
「一体、何を企んでいるんだ!天海!!」
大神が天海に問いただす。
天海は不適な笑みを浮かべている。
「ふっ、まあ貴様らに言っても無駄だと思うが、教えてやろう。ワシはこれから未来に行くのじゃ!」
「なんだって!未来に!」
「嘘っぱちも程々にせいや!!」
天海の一言に大神に続き、亮達も反応する。
「未来に行き、貴様らのいない世界で帝都を・・・いや、世界を暗黒の闇で包んでやるのだ!」
天海が言い終えたとき、天海の回りに脇侍が10体ほど現れた。
「クッ!そんなことはさせない!!各自、脇侍を破壊後に柱を破壊するぞ!!」
「了解!」
大神のかけ声と共に、大神達はそれぞれ脇侍に挑む。
「さぁ、今のうちに・・・オンキリキリバサラウンバッタ、オンキリキリキリバサラウンバッタ、オンキリキリバサラウンバッタ・・・・・」
大神達が脇侍の相手をしている間、天海は何やら唱え始めた。
すると、大きな柱から何かのエネルギーが天海の目の前の柱に飛んできた。
「まずい!クッ!このぉ!!!」
大神は脇侍を振り切ろうとする。
だが、いつもと違い振り切れない。
さくら達も同じく、苦戦していた。
「オンキリキリバサラウンバッタ・・・」
そして、天海の声が消えた。
その時!
バチッ・・・バチバチバチ・・・・!!
小さい柱の間に黒い電撃が走り、黒い球体が現れる。
「クックックッ・・・さて、そろそろ諸君らともお別れだな。」
「しまった!!」
「さらばだ。せいぜい頑張って、後世まで語り継ぐんじゃな。ファーッファッファッファッファッファ!!」
老人らしく笑いながら、天海は黒い球体へ入る。
「くっそ!未来を支配されてたまるかぁ!!!」
その時、亮は脇侍をはじき飛ばし、その黒い球体へ光武ごと突っ込んだ。
亮が入ってすぐ、黒い球体は消滅した。
大神は目の前の脇侍を斬り捨て、小さな柱へ向かった。
さくら達も、それぞれ援護をしながら脇侍を撃破してゆく。
白い光武のハッチが開き、乗っていた大神は柱の中心に向かう。
「竹内君・・・・竹内君!!どこなんだ!」
その声は、空しく響くだけだった・・・・。
(五十三ページ)
「うわっ!」
亮の機体は、黒い球体から出たと同時にバランスを崩し、倒れる。
「ほぉ〜、帝国華撃団にもなかなか骨のあるやつがいたんじゃなぁ。」
天海は空に浮いていた。
天海の周りにはビルが建ち並んでいる。
そう、大神達がいた時代から言えば『未来』。
今、亮がいるのは何処かの大通りのど真ん中である。
「ここは・・・・見たことがある・・・四ノ宮か!」
四ノ宮・・・・亮がよく遊びに来ていた街である。
と言う事は・・・
「ここは・・・わいの住んでいる時代か!?」
亮は確信と同時に、機体を起こす。
「ファッファッファッ、まずは手始めに脇侍を出してみるか。オンキリキリバサラウンバッタ・・・」
また、さっきと同じ言葉を唱え始めた。
すると、一瞬にして天海の周りに脇侍が20体以上現れる。
「くっそぉ・・・・光武でやれるか・・・。」
脇侍の量に亮は一歩引いてしまう。
「ファッファッファッ。さて手始めに、おまえには一番に死んでもらう。何かと帝国華撃団の奴らは油断できんからな。」
・・・・・・ファンファンファンファンファンファン
どこからか、パトカーのサイレンが近づいてくる。
「ほぅ〜・・・。早速、未来の帝国華撃団の登場か?」
キィィィ!!
大量のパトカーは、亮の光武と天海と脇侍を囲んだ。
その時、一人の刑事らしき人物がメガホンで話しかける。
「き〜〜ん・・・・・・あっ・・・あっあっ・・・えー、そこのロボット達と手品師に次ぐ。おまえ達は完全に包囲された。速やかに武装を排除し、投降しなさい!」
ロボット達・・・
おそらく、脇侍と光武のことである。
後の手品師は、おそらく天海のことだろう。
でも、何で手品師かなぁ?
「さて、どれほどの力か見せてもらおうかの!」
天海が言い終わるやいなや、脇侍達はパトカーに襲いかかった。
「まずい!!てぇりゃぁ!!!」
亮は散った脇侍を一体一体倒していく。
だが、脇侍は次々と天海に召喚される。
街には逃げ遅れた人たちが逃げまどい、警察官も拳銃で応戦する。
だが、拳銃の弾は脇侍の装甲を凹ましていい結果だった。
「くっそぉぉぉぉぉぉ!!!!」
亮が悔しそうに脇侍を斬っていく。
しかし、街には被害が出る一方。
もしかしたら、死者が出ているかもしれない。
ガガガガガガガガガガッ!!!!
その時、上空からガトリングの雨が脇侍に向かって降ってくる。
当たった脇侍は一斉に倒れる。
そのマシンガンを放ったと思われる所に、一機のシルエットが浮かんでいる。
「いっくわよぉ!」
その機体はかけ声と共に上空かマシンガンでねらい打ちをしていた。
黄色いアンテナに黒光りするバイザー・・・
「ガンバイザーや!ってことは、つばめか!?」
亮はすぐさま、光武の通信機で連絡を取る。
「つばめ!応答せい!つばめ!!」
「・・・あれ?亮じゃない。今どこなのよ?」
「おまえの真下にいるオレンジ色の機体や!」
「あの・・・・どれ?」
そう、亮の光武の色は橙色(つまりオレンジ色)。
脇侍の色も大半がオレンジ色なのである。
「う〜んと・・・・ずんぐりむっくりした機体や!!!」
「あっ、あれね!ところで、こいつらは一体何?倒しても倒しても切りがないわよ。」
「説明は後や!頑張ってくれ!」
「あんたはどうすんのよ?」
「親玉をぶっ倒す!」
「ふ〜ん、まあ頑張ってね〜。」
そして、亮とつばめはそれぞれ散った。
つばめはさっきと同じく、上空からのガトリング掃射。
本来なら、ガンバイザービームで一辺に落としたいところだが、ここは街。
迂闊に撃つと街の被害が大きくなってしまう。
たまに降りて、ビームソードで斬りつけたりもしている。
そして亮は・・・
「どけどけどけどけ〜ぃ!!」
光武の小ささを生かし、路地を曲がっていく。
「どこやぁ・・・あの天海っちゅうやつは・・・」
亮は、必死で天海を探す。
その時、背後から笑い声が聞こえてきた。
「ファッファッファッ、ワシを呼んだか?」
「なっ・・・いつの間に!?」
亮はすぐさま振り返り、天海をにらむ。
「さて、どうやらおまえは新顔のようじゃな。」
「うるせぇ!そんなことより、おまえにこの時代を支配させへんでぇ!」
「ふっ、こわっぱが。ワシが直々に闇の世界へ葬ってくれるわ。」
突然、天海の足下からロボットが出てきた。
容姿は光武と似ているが、大きさが光武の二倍はあった。
そして、天海はそのロボットに乗り込む。
「先手必勝!こて切りぃ!!!」
天海が乗り込んだロボット(以降、天海機)が動き出す前に、亮はすぐさま行動を起こした。
しかし・・・
ガシィン!!!
亮機のこては、天海機に受けられた。
それも、二本の指で。
「なっ!コンチクショウ・・・・放せ!」
「やはり、まだまだじゃのう・・・。それ!」
フッ・・・・・・ガッシィィン!!!
受けたこてを、亮機ごと持ち上げ投げ捨てる。
「くっそ・・・・・なんちゅうパワーや・・・・」
亮の額から血が流れてくる。
さっきの衝撃で頭でも撲ったのだろう。
何とか体勢を立て直し、こてを構える。
「今度はこっちから行くぞ。それ。」
天海機から何やら、黒いもやもやとしたものが発っていく。
そして、もやは急激に広がり天海機と全く同じの機体が4機現れた。
「へっ、そんなものの弱点はお見通しやで。影を見ればわかる・・・・」
そう言いながら亮は影を見てみるが、どれにも影はあった。
「なっ・・・つぅことは・・・全部本物!?」
「ファッファッファッ、その通りじゃ。いくぞ!!」
天海の声と同時に全ての天海機が動き出した。
「クッ・・・こうなったら、片っ端から落とすのみや!!」
襲ってきた5機の天海機のうちの1機に、こて切りを喰らわした。
そう亮には思えたが・・・
「なんじゃそりゃ・・・・また指で受けよった・・・。」
そして、それを受けた天海機の一つは亮機の両腕を引っ張った。
「なぁ!!くそっ!!振り切ってくれ、光武!!!」
亮機のコックピットに電撃が走る。
そして・・・ ガシャァァン!!亮機の右腕がちぎれてしまった。
「まずい!!こてが!!」
大きな音を立ててちぎれた右腕には、こてがあった。
「ファッファッファッ、帝国華撃団もここまでじゃな。」
「くっそ・・・・・・打つ手無しか・・・」
亮は絶望した。
それと同時に、光武がプスンと音を立て動かなくなってしまった。
「さて、もっといたぶってやりたいが、時間がないんでな。死んでもらうぞ!!」
亮機を抑えてる1機を除いた天海機は一つに戻り、腰にある刀を抜き、構えた。
「さらばじゃ!!」
天海機が亮機に斬りかかるその時!
バリバリバリバリ!!!
どこからかバルカン音が聞こえ、天海機の足下に命中する。
「クッ!なにやつ!?」
上空を見上げると、赤い戦闘機が2機通過した。
「あれは・・・・まさか!?」
亮は思い出したように戦闘服のポケットから何かを取り出した。
「やっぱり・・・緊急発進モードになってる・・・よし!!」
以前、大神達の時代に来てしまった時に使えなかったSG呼び出し機である。
亮は叫ぶと光武のハッチを開き、光武から降りた。
亮は急いで大通りに出て、その場に降ろしたコアファイターに乗り込む。
「ぬぬっ!貴様、いつの間に!!」
「あんさんがのんびりしてるからやで!いくでぇ、合体!セイバァァガンダムッ!!!」
亮の乗ったコアファイター(上半身パーツ)に、ボトムファイター(下半身パーツ)が変形し、合体した。
そして、すぐさまに剣を取り出す。
「フンッ!こわっぱは何に乗っても同じじゃ!」
「それはどうかな?せりゃぁ!!」
次の瞬間、光武を持っていた天海機が真っ二つになる。
「ほほぉ、なかなかやるではないか。」
「おまえには絶対、負けられん!いくでぇ!!」
セイバーガンダム(以降、亮機)が天海機に突っ込む。
キィン!!
両者の剣が競り合う。
「くぬぅぅ!!!!」
「ふぬぬ・・・せぇい!」
天海機は亮機をはじき飛ばし、刀から黒いエネルギー弾を放った。
「そんなもん、効くかっ!」
バシュン!!
龍激剣で弾き、軌道をそらす。
「まだじゃ!」
そう天海が叫んだ後、刀から無数の黒いエネルギー弾が発射される。
「ここいらでとどめや!!はぁぁぁぁぁ!!!!」
エネルギー弾を軽々とかわし、天海機に向かいながら龍激剣を構える。
「我流関西究極奥義、龍の型。光速龍激斬!!」
亮機はフルスピードで天海機に突っ込んだ。
「なにぃー!!」
ザンッ!!!
斬れる音と共に、天海機は真っ二つになる。
「な・・・・なにぃ・・・・龍だと・・・ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ドカァァァァァァァァァン!!!!!!
「・・・・・やったんか?あんな思いつきの技で・・・(汗」
そんな事を言いながら、爆発した天海機の残骸を見つめる。
そして、とりあえず光武の残骸を持って長屋へ戻った。
この後、街に沸いていた脇侍は動かなくなり、軍によって処理された。
(五十四ページ)
「はぁ〜・・・・大神はん達、どないしてるやろか・・・・」
長屋に戻った亮は、部屋の真ん中で大の字になって寝転がっていた。
出るのはため息と大神達に対しての心配事ばかりだ。
がらっと引き戸を開け、つばめが入ってくる。
「亮、一体どうしたの?さっき来た時にここにいないと思ったら、その時にあの事件が起きるし。」
「・・・・はぁ〜。」
「おまけに、私の知らなかった機体にも乗ってたし、どういうこと?」
「・・・・・過去に行ってたんや。」
ボソッと、亮の口から声がでる。
「過去ぉ?夢でも見たんじゃないの?」
「いいや、夢とちゃう。あの光武が何よりの証拠や。」
光武・・・ もはや残骸と化している光武は、長屋の門の横に置いてある。
カオラとライムとサラがそれに乗ったりして遊んでいる。
当然、動かない。
「まあ、そう言うことは置いといて。あのうじゃうじゃ出てきたロボットは何?」
「あれは・・・・わいがいた過去の世界での敵や。」
「まだ過去って言ってるの・・・・・」
この時、つばめの拳は振るえだした。
「その過去で、帝国華撃団という所で色んなことを・・・。」
「・・・・・・。」
「はぁ〜・・・大神はん達、心配してるやろうなぁ・・・。」
その時、つばめがすっと立ち、拳を構えた。
「あんた・・・一体何があったの?いつものあんたじゃないじゃない・・・。」
「えっ・・・ちょっと・・・(汗」
「私が活入れてあげるわ!!!奥義!掌破拳!!!!」
つばめの拳は、亮のボディーにヒットした。
・・・ように見えた。
「・・・・・つばめ、ちょっと非道いんとちゃうか?」
「今のあんたには、これで十分よ。」
つばめは寸止めしていた。
拳をおさめると、玄関の方へ向かう。
「あっ、そうだ。さっき小樽さんが呼んでたわ。行ってみたら?」
「あ・・・ああ。」
そして、つばめは部屋を立ち去る。
「・・・・せやな。大神はんらに会うために、色々したらええんやな。」
そして、亮は呼んだ小樽の元へ走っていった。
〔長屋雑談会(+帝国華撃団花組)〕
亮「はい、今回も見事に強引になっちゃいました。(T▽T」
つばめ「ねえねえ、この写真は?(11話参照)」
亮「グサッ!」
つばめ「このへんてこな機械は?(これも11話参照)」
亮「グサッ!グサッ!」
さくら「年代の事は?(年代を一年間違えた事)」
亮「はぅ・・・・・・。(真っ白になる」
カンナ「亮のやつ、情けねぇなぁ・・・。(汗」
マリア「当然と言えば当然ね。(ため息」
紅蘭「まぁ、自分で墓穴掘ってもたからなぁ・・・。(苦笑」
つばめ「救いようが無いわね・・・・。(汗」
亮「・・・・・・・はぁ〜。(鬱」
アイリス「・・・もうダメかもね。(苦笑」
大神「竹内君・・・また次を頑張ればいいじゃないか。」
亮「ん・・・・・せやけど・・・」
大神「大丈夫だよ。次こそ良いものを書いたら良いじゃないか。」
亮「・・・・・せやな。そうやな。うっしゃ!次も頑張るでぇ〜!」
つばめ「でも、あんなミスは二度としないでね。(ボソッ」
亮「くはっ・・・・・。(精神にクリティカルヒット」
<次回予告>
季節は、木々が色付き始める秋
亮の学校では、体育祭が開催されていた
だが、亮の学校ではただの体育祭ではない
それは・・・・・
次回、関西長屋14話
全力で突っ切れ!
関西長屋に波乱の嵐
「秋やーーーー!!!!」
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