「大家日記帳(3)」
(八ページ目)
「あ゛〜・・・・頭がガンガンする・・・・」
ここは亮の学校。 今、亮は学校で勉学に励んでいるはずが、二日酔いだった。
なぜかというと、昨日は小樽達がパーティーを開いたのは良かったが、ブラッドベリーが・・
『ほら、亮も飲みな。』
『いや・・でもわい、未成年やし・・・』
『いいから飲みなって。そらっ。』
『おわっぷ・・・・ウグッ・・・ウグッ・・・ぶはぁ・・・』
『おおっ、いい飲みっぷりだねぇ。』
『ヒック!ばぁろい!これぐれぇ飲めなきゃ関西人の名が廃る(すたる)ってもんやぁ。ヒック!』
『なんか・・・酒癖悪くないですか?』
『・・・かなり悪いな。』
『おお?!酒がねぇぞ!持ってこぉい!』
・・・とまぁ、こんなパーティーだったわけで。
「よう、亮!元気ねぇじゃねえか!」
大声で話すこの人は亮の親友の貝謎 迷太郎という。
何とも変わった名前である。
「だぁぁぁぁぁ!めいはん、そないにでかい声で話さんといてか・・・。」
「なあ亮。最近おまえのじっちゃんの所に通ってるらしいな。」
「・・・一体どこからそんな情報を・・・。」
「しかも、かわいい女の子とイチャイチャしてるってな。」
「・・・ちゃうって。そんな情報デマやって・・・。」
「ウソつけ。バレバレなんだよ。」
「・・・あんたの情報網、ちょっとおかしいみたいやな。」
「あんだと!」
「だぁぁぁぁ!だからでかい声で話すなって。頭に響く・・・。」
「こうなたら確認しに行く!」
「・・・もうどうにでもして・・・。(頭ガンガンに響くぅ・・・・)(涙」
・・・そして、長屋前
「へぇ、ここがおまえのじっちゃんの家か。何か広いし、部屋が多いな。」
「こういうのを長屋って言うんや。そいでな・・・」
「そいじゃ、お邪魔しま〜す。」
「って、人の話聞かんかい!」
そう迷太郎が言うと長屋の門をくぐった。
ガラッ
「あら、亮さん。お帰りなさい。それと、どなたですか?」
チェリーが部屋から出てきた。
「なあ亮。これでもしらを切るのか?」
「せやからちゃうって。とりあえず自己紹介せなあかんやろ。」
「あっ、せやせや。わいは貝謎迷太郎って言うんや。」
「では、めいさんですね。」
「そう呼んでいただけると光栄です。(キランッ」
「(またでた。めいの悪い癖・・・。)」
そんな時、ライムが帰ってきた。
「たっだいまー!あっ、あっちゃんおかえりー。」
「おい!これでもしら切るか?(怖い声で」
「だーかーら、ちゃうっつうねん!」
「あのー、これから夕ご飯の買い出しなので、めいさんもご一緒に食べませんか?」
「光栄です。是非いただきます!(キランッ」
「(またまたでた。しかし、なんで歯が光るかなぁ?)」
「なあ、亮くん。君の部屋で待たせてもらうね。」
「・・・話し方変わってねぇか?めいはん。」
「変わってない変わってない。ぜーんぜん変わってない。」
「(・・・嬉しさのあまりおかしくなったか?)」
と、不安ばかりつのりながら時は過ぎた。
(九ページ)
「亮さーん、めいさーん。出来ましたよー。」
「「はーい。」」
チェリーの呼び声に亮と迷太郎はチェリー達の部屋に向かった。
ガラッ
「おう、おめぇがめいって言うやつか。まあ座りな。」
「は、はぁ。」
「さぁ、できましたわよ。」
「それじゃあ・・・」
「「「「「「いっただきまーす」」」」」」
「・・・・う・・・うまい。こんな美味いのは生まれてこの方16年。こんな美味いのは食ったことが無い!」
「なにも、そこまで騒がなくても・・・」
「ああ〜、最高や・・・。(涙」
「あ〜あ、遂に泣き出した。」
「そこまでほめられると私もうれしいですわ。」
・・・それから夕ご飯も食べ終わり、落ち着いた頃
「せやから違うかったやろ。」
「・・・へ?何が?」
「(あかん。すっかり忘れとる。)」
「・・・今日はもう帰らせてもらうな。」
「ああ、気ぃつけて帰れよ。」
「・・・ああ、またな。おっと、そういえば、名前まだでしたね。」
「私、チェリーと申します。」
「・・・チェリーか。ごちそうさん。」
そして、迷太郎は長屋を後にした。
「・・・大丈夫でしょうか?めいさん。」
「たぶん大丈夫やないやろ。」
「だろうな。あれじゃあ、いつ何が起こってもおかしくないね。」
「それはちょっと言い過ぎだぜ。ブラッドベリー。」
「あっ、そうそう。ちょっと小樽はん達に頼みたい事があるんや。」
「おう。なんでぃ?」
「明日にな、わいの荷物がここに届くから、わいの部屋の前まで運んでくれんか?」
「ああ、別にいいぜ。」
「そいじゃ、たのむで。ほな、おやすみ。」
「おう、おやすみ。」
・・・今日もハチャメチャながらも過ぎていく。
(十ページ)
・・・日差しもあまり強くなくなってきた今日この頃。
とあるカップルらしき人影が長屋に向かっていた。
「しっかし、へんぴな所にあるなぁ。この長屋。」
「仕方ないでしょ。ここしか大人数で入れてくれないいんだもん。」
「まあね。しかし、何か寒くないか?成瀬川。」
「・・・確かに。このあたりって、風通しがよすぎるわね。」
「うっ!」
「?どうしたの?景太郎。」
「・・・・先に長屋に向かっててくれ!」
「あっ!景太郎!」
ダダダダダダダダダダ・・・・・
景太郎と呼ばれた男性は一目散にどこかへ走り去ってしまった。
「・・・全く、何やってんのよ・・・。」
・・・場所は変わり、関西長屋。
「ウグググ!・・・・げっごう重い・・・。」
亮は自分の部屋に荷物を運んでいた。
結局、小樽達に頼んだが、それまで帰って来れて自分でやってると言うわけだ。
ズゥン!
「全く、なんちゅう重さや。さて、次やな。よっと!」
「こんにちわ。」
成瀬川が長屋の入り口で声をかけた。
「あっ、ハイハイ。今行くでぇ。・・・・おわっ!」
ツルッ
なぜか足下にバナナの皮があった。当然、亮はそれを踏んづけてしまった。
ぷにゅ
「へ?」
「・・・・・あんたって奴は・・・・この、エロガッパーーーーー!!!!」
「ぽげっ!!」
成瀬川の鉄拳をもろ喰らった亮は見事にひねりながら空高く舞い上がった。
その時、・・・
「いやぁ、ごめんごめん成瀬川。突然腹の調子が・・・あれ?どうしたの?成瀬川。」
「え?な、なんでここに景太郎が・・・。それじゃあ、今のは誰?」
どうやら、成瀬川は亮を景太郎と勘違いしてたらしい。
そして、その飛ばされた方は・・・。
・・・・キィィィィィン!!!
ドガーーーーーーーーーーン!!!
「・・・・・・・。」
ガラッ
チェリーが何事かと部屋から出てきた。
「いったいなに・・・亮さん!どうしましたか?大丈夫ですか?」
「あのー、この人は・・・」
「この人はここの大家さんの亮さんですぅ。」
「「ええーーーーーーーーーー!!」」
(十一ページ)
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・。」
「「・・・・。」」
亮は、自分の部屋の布団に寝かされていた。
その隣には、申し訳なさそうに成瀬川と景太郎が座っていた。
その時。
ガバッ!
「どわぁ!」
「きゃぁ!」
「・・・・ん〜〜〜〜っ。よう寝たなぁ。」
亮が起きた。
「あのぅ・・・大丈夫ですか?」
「大丈夫やで。いつも通り元気バリバリや・・・って、あんさんらは確か、今度ここに住む景太郎はんやな?」
「あっ、はい!」
「ほな手続きしよか。」
「(本当に大丈夫かしら?)」
と思いながら成瀬川はツンと亮を軽く突いた。
「あ゛ーーーーーーーだだだだだだだだだだだっ!!!!!」
亮は思いっきり暴れた。
[長屋雑談会]
亮「てな訳で始まった雑談会。とりあえず自己紹介から行ってみよー!」
小「よう、間宮小樽だぜ。」
ラ「ハオッ!ボクライムだよ。」
チェ「私、チェリーともうします。」
ブ「あたしはブラッドベリーだ。」
な「私は成瀬川なるです。」
景「俺は浦島景太郎っていいます。」
亮「そいで、わいは竹内亮っていうんや。」
全員「よろしくー!」
亮「今後は更に増えてにぎやかになるやろなぁ。」
ラ「おたるぅ、今度はどんな人がくるの?」
小「そんなこと言われてもなぁ、亮に聞いてみたら?」
ラ「あっちゃん、どんな人が来るの?」
亮「それは今度のお楽しみや。それとそうそう。今回はゲストがおったな。」
迷「それはこの俺、迷太郎だ!」
亮「しかし、こんな調子で良いのか?」
迷「俺は別にかまわないぞ。チェリーさんの飯が食えるなら。」
亮「ははっ・・・(^^;」
・・・続く
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