「大家の日記帳8」
(二十九ページ)
・・・ここはグルンハイト。
いま、この国は戦乱にみまわれている。
そして今、一つの城が落ちようとしている。
「ハイト様!早くお逃げください。」
剣を持ったメイドがハイトと呼んだ王子らしき人物に叫ぶ。
「だめだ!一国の王子たるもの敵に背は向けられん!」
と、ハイトは剣を取る。
「頼む!はやく逃げてくれ!おまえが生き残ればこの国はまだ助かる!」
近衛兵のケイジである。
敵兵と戦いながら叫ぶ。 そして、ハイトは・・・・
(三十ページ)
「だめだぁ!!!こんなありふれた内容じゃダメだぁ!!!」
ここは、長屋のすぐ隣のアパート。
大きな声で書いた小説を丸めて捨てる人物は、龍宮寺まりんという。
まりんというが、男性である。
当然、本名ではない。
一度出した小説はベストセラーになりかけたが、後一歩で逃した。
そのせいか、その日からスランプ状態に陥ってしまった。
だが、原因はそれだけではなかった。
「飛ばせー!カオラ!」
「やっちゃえー、スゥちゃん!」
「行くでぇ!3・・2・・1・・発射ぁ!」
ピュ〜〜〜〜・・・バンッ!
隣の長屋の屋根では、スゥとサラとライムがロケット花火をまとめて飛ばして遊んでいた。
そう、一番の原因は長屋のにぎやかさだった。
「うるせぇ・・・・」
耳をふさぎながらそうつぶやく。
そして極めつけは・・・
「おったるク〜ン。」
「やかましい!花形!」
バリッ!!
「ひっさびさの出番だよぉ〜〜〜〜い・・・」
キランッ
更に
「景太郎、いい加減にしなさい!」
「ぱにっ!!」
バリッ!!!
「なんでこうなるの!・・・」
キランッ
そして遂にまりんは・・・
プチンッ
「だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!もうあったま来た!大家に文句いいに言ってやる!!」
そして、まりんはドスドスと足音を立てながら長屋に向かう。
(三十一ページ)
その頃、亮はと言うと・・・
「ちょい。なんでわいの所でネットなんや・・・、ミナタク。」
「まあまあ、細かいことは気にせんで・・・」
「どこが細かいねん!」
亮の部屋に初めてパソコンが入ったのはいいが、どこから聞きつけたのか一人の男性とティセ、更につばめも来ていた。
その男性の名は皆川拓郎(みながわ たくろう)。
ちょいと小太りのいいヤツ・・・と本人は言ってる。
亮にとっては迷惑極まりない人物なのだが。
亮とはクラスメイトである。
ちなみに、ティセとの関係は全くの謎である。
「あんちくしょう〜、電話代バカになんねえのに・・・。(泣」
「まあまあ、仕方ないじゃないの。パソコン持ってないって言ってるし。」
つばめが亮をなだめる。
そういう事も知ってか知らずかミナタクとティセはずっとネットをしている。
「へぇ〜、これってこうなんかぁ・・・。」
「どうしたですぅ〜?ご主人様ぁ?・・・あっ、これ見たいですぅ〜。」
「・・・・頼むから・・・勘弁してくれ・・・・(滝泣」
言葉通り、勘弁してと言わんばかりに亮はマンガのような滝涙を流していた。
「亮、お団子食べて元気だそうよ。」
と、つばめは持ってきた袋の中の団子を取り出した。
「おう、ありが・・・あんこ?」
「そうよ。」
「・・・邪道だ・・・団子と言えば、みたらしやー!」
「なんで邪道なのよ!あんこが一番よ!」
「いいやっ!みたらしったらみたらし!」
「あんこったらあんこ!!」
「みたらし言ったらみたらし!」
「あんこったらあんこ!!」
「このままやったらラチあかんなぁ。こうなったら、勝負や!!」
「望むところよ!!」
と、口喧嘩を終えた亮とつばめは部屋の裏にあるゴミ箱に入った。
ちなみに、そのゴミ箱は地下の格納庫へと続いている。
これがホントのダストシュートってね。(爆
・・・こほん。
(三十二ページ)
ゴミ箱・・・もといダストシュートに入った亮とつばめは途中で別れた。
つばめはガンドレックスに、亮は前にもらったセイバーガンダムのコアファイターに乗り込む。
そして、つばめの乗ったガンドレックスの計器が光り出す。
「(カチカチッ)ガンバイザーオプション選択。・・・決定、エアバイザー。」
すると、ガンドレックスの後ろにもう一機戦闘機が現れた。
その頃、亮の方は・・・
亮のコアファイターとは別に後ろに二機、戦闘機がある。
「(カチカチッ)オプションチェンジ、GモードからFモードへ。」
すると、その二機の戦闘機が姿を消し、代わりに別の戦闘機が出てきた。
そして、地上の長屋では・・・
ビーッビーッビーッ
なぜか警報が鳴り響く。
「おっ、来るでぇ!」
カオラがワクワクしながら叫ぶ。
「くるでぇ!」
なぜかライムもまねする。
そして、長屋の門の前でまりんが立ち往生していた。
「なななななな、なんだぁ!!」
そして、向かい同士の長屋が上がり出す。
それと同時に、空に鋼鉄の滑走路も延びる。
長屋が上がりきった時、滑走路が光り出した。
そして・・・
「「発進!!!」」
それぞれ、亮とつばめの戦闘機が飛び出す。
と同時に、他の戦闘機も付いて出る。
「なななな、なんじゃこりゃぁ!!」
もはや、苦情の事も忘れてまりんは戦闘機を目で追っかけた。
そして、亮とつばめの乗った戦闘機はそれぞれ合体する。
「合体!ガンバイザー!!」
「合体!セイバーガンダム!!」
合体と同時にセイバーガンダム(後SG)とガンバイザー(後GB)はビームサーベルを構えていた。
「あんこったらあんこなの!!」
「みたらし言ったらみたらしやぁ!!」
何をしてるのやら・・・。
そして、亮とつばめのつまらぬ喧嘩が始まった。
そして、それを下で見ていたまりんは・・・
「・・・こんなのって、アニメの世界だけじゃなかったんだ・・・。」
ちょいとずれてる気がするが、まりんなりに解釈したようだ。
すると、成瀬川がまりんに話しかけて来た。
「あのー、どうしたんですか?」
「いやぁ、すごいですね。あれには誰が乗ってるんですか?」
「ここの大家さんとその友達だと思います。」
「へぇー、大家さんが・・・。」
上空ではSGとGBが競り合っていた。
「あんこぉぉぉーー!!」
「みたらしぃぃーー!!」
・・・なんか、書いてるこっちが馬鹿らしくなってきたなぁ。(マテ
それはともかく、その喧嘩は二時間近く続いた。
(三十三ページ)
そして、あれからSGとGBは決着が付かず、帰還して亮の部屋で2人はブスッとふくれながら互いに背を向けていた。
ちなみに、ミナタクとティセはネットに夢中だったらしく、全く気が付いていかったようだ。
「・・・・ちょい、ミナタクはん!そろそろ止めたらどないや。」
怒り気味にミナタク達に注意する。
「ん?ああ、すまんすまん。いやー、結構面白かったで。」
「ほんとに面白かったですぅ〜。またやらせてくださいですぅ〜。」
「・・・とにかく、もう遅いからつばめも帰り。」
「わかってるわよ!さっ、ティセ、行こ。」
「つばめちゃん、なんか怖いですぅ〜・・・。」
つばめは強引にティセの腕を掴んで部屋を出る。
その2人と一緒にミナタクも出ていく。
「・・・あんこか・・・。いっぺん喰ってみるか。」
そう呟き、亮は晩飯の仕度をし始めた。
その頃まりんはと言うと、あれからすぐ自分の部屋に戻って小説を書き始めていた。
何か閃いたらしく、ペンは進む。
まるで休まることを知らないような勢いで書く。
ひたすら書いていく。
・・・それから、まりんの小説がベストセラーになったかどうかは定かではない。
〔長屋雑談会〕
亮「(パクッ)・・・・・結構美味いなぁ・・・。」←(あん団子試食中
皆川「ちょい、俺の出番はたったあんだけか!!」
亮「うん。」
皆川「もっと出さんかぁぁぁい!!」
亮「だめ。」
皆川「・・・そうあっさり返さんといてか。」
なる「取り込み中に悪いけど、ちょっと聞いていいかしら?」
亮「なに?」
なる「なんで今回、私達ってあんな中途半端な出かたなの?」
亮「最近、出番無かったやろ?せやからなんとか出さなな〜、って思ったらあんな出かたになってもたんや。」
景太郎「でも、いきなり訳もなく飛ばされるのはちょっと・・・」
花形「そうだぞ、大家!!せっかくおったる君との甘〜い甘〜い一時を・・・」
小樽「気持ち悪りぃんだよ!!花形!!」
花形「(バゴーーーーン!!!!)のへ〜〜〜、不意打ちをするおたる君もす・て・き・・・・(キランッ)」
サラ「・・・だれ?」
素子「なんという軟弱者だ!戻ってきたら鍛え直してくれる!!!(怒」
???「まあ、いいじゃないですか。タマちゃんと一緒に飛べるんだし。」
亮「ん?だれ?」
この謎の人物は一体・・・
・・・・・・・・・・続く
<次回予告>
長屋にまたまた来客。
沖縄から来たと言う女性と、3人組の女性が訪れた。
亮はまたトラブルに巻き込まれるんじゃないかと不安に思いつつ、迎える。
そして、亮の不安が現実のものに。
次回、大家の日記帳9
トラブルぶるぶる!
関西長屋に波乱の嵐
(亮)頼むから、勘弁してぇ〜〜〜〜・・・。(T□T)
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