「大家の日記帳 番外」

 

                 (別冊一ページ)  

・・・ここはテラツー大陸。

かつて、亮達の大陸とは一切関わりがなかった謎の大陸であった。

なぜなら、テラツー大陸と亮達の大陸の間には目には見えない壁があった。

その壁は、なぜかテラツー大陸だけを避けさせるようになっていた。

例えば、飛行機が壁に近づく。

その壁に当たったかと思えば、何故か向かいの壁にワープしていた。

そのような壁に阻まれ、長年テラツー大陸は外界との交流は一切無かった。

だが、あることをきっかけに壁は消えた。

ここで、この大陸にある国を紹介せねばなるまい。

この大陸には6つの国がある。

江戸時代風のジャポネス・軍事国家のガルトラント

西洋古風なロマーナ・超高層ビルが建ち並ぶニューテキサス

中国風のシーアン・極寒の地ペテルブルグ

1年前まで、この大陸は戦争の真っ最中だった。

ガルトラントがペテルブルグに攻め込んだことをきっかけに戦争は始まった。

そして、ペテルブルグは落ちた。

次の目標として、ガルトラントはジャポネスに攻め入った。

この時に超上空、つまり宇宙から謎の攻撃があった。

その攻撃のせいで、壁は崩壊。

そして、戦争はある事で終結した。

宇宙にあるモノを取りに行く。

そのあるモノは3体のアンドロイドを犠牲に手に入れたと聞く。

そして、この大陸は平和になった。

その後、亮達の大陸との外交が始まった。

 

 

                  (別冊二ページ)  

 

「久しぶりだなぁ・・・・。」

小樽が辺りを見回しながらつぶやく。

ここは亮達の大陸とテラツー大陸を結ぶ空港。

小樽の後ろにはライム、チェリー、ブラッドベリー。

そして、案内役のティーゲル、ルクス、パンターがついて来ていた。

「それで、その四人目のいる場所はどこなんでぃ?」

小樽がティーゲル達に聞く。

「それが・・・ジャポネスとガルトラントとのあいだの山脈なのよ。」

ルクスが答える。

「また中途半端な所にいるんだなぁ。どうせならジャポネスにいてくれっつぅの。」

ブラッドベリーがふてくされる。

「ねえねえねえ、おたるぅ〜。これ買って。」

と、ライムはアイスの売店を指さす。

「わかったわかった。だから袖を引っ張るな。」

そんなこんなで小樽達は一路、ファウストの元へ行った。  

その頃、ファウストはうす暗い洞窟の中にある機械的な部屋で、その四人目の調査をしていた。

カタカタカタカタ・・・

キーボードを叩く音が部屋中に響く。

「・・・・どうやら、思っていたとおりみたいだな。後は間宮小樽を待つばかりか。」

そして、フゥとため息をついて手元のコーヒーを一口飲む。

ピピピピピッ

突然、目の前のディスプレイに封筒のようなマークが出る。

どうやら、ある人物からのメールらしい。

「遂に来たか・・・。」

そして、ファウストはメールを開き読む。

「・・・・そうか。これで確信がついた。」

そして、ファウストは再びコーヒーを一口飲む。

 

 

                (別冊三ページ)  

 

「ちょ・・・ちょっと待ってぇ〜。」

花形が大量の荷物を抱えて坂を上っていた。

そして、その先には小樽達が先に進んでいた。

「お〜い!なにしてるんでぃ、花形。置いていっちまうぞー!」

「そ、そんなこと言われても・・・ゼィ・・・ゼィ・・・」

コツッ

「え!?まさか・・・」

そのまさかである。

石につまずき、そのまま花形は坂を転げ落ちていった。

「前にもこんな事があったよ〜〜〜〜〜な・・・・」

とまあ、こんなセリフを残し花形は散って・・・

ダダダダダダダダッ!!!

「ち・・・・・散っとらんわぁ!!・・・ゼィ・・・ゼィ・・・」

「お〜お〜、花公も大変だねぇ。何なら、手伝ってやろうか?」

ブラッドベリーが怪しい笑みを浮かべながら手を伸ばす。

「誰がぁブラブラベリーなんかにぃ!!」

「んじゃ、また落ちるかい?」

「あ・・あの・・・いや・・・結構です。(汗」

とまあ、花形をあしらいながら一行は目的地に進む。

そんな中、小樽はずっと四人目のことを考えていた。

「四人目・・・か。」

小樽はふと昔のことを思い返していた。

あの時のことを。

 

 

              (別冊四ページ)  

 

ジャポネスガーは大気圏を抜けようとしていた。

小樽はそのジャポネスガーの砲座に急いで座る。

その頃、ジャポネスガーにミサイルの嵐が迫る。

「あんな物!打ち返してやる!!!」

小樽は焦っていた。

ライム達を行かせはしない。

メソポタミア号なんかに絶対行かせはしないと。

ガシャ

砲座の乗り口のシャッターが閉まる。

すると、目の前のランプが変わる。

初めは「砲撃使用可能」だったが、「緊急脱出」のランプに変わる。

「えっ!な、なんなんでぃ!!これは!!」

小樽の体は座席に固定される。

「「「小樽・・・。」」」

「・・・小樽・・・心をありがとう。」

「・・・小樽様・・・今まで本当にありがとうございました。」

「・・・おたる・・・ボク、楽しかったよ。」

いつの間にか、ライム達はカプセルのすぐ側にいた。

「おまえ達は絶対行かせはしねぇ!!クソッ!!!コンチキショウ!!」

小樽は十手を使って座席から離れようと・・・ライム達の元へ行こうとした。

だが、もう時すでに遅し。

「ライムゥゥー!!チェリィィー!!ブラッドベリィィー!!」

カプセルは宇宙に出た。

「・・・・・・・・。」

別れ際にライムが何かを言った。

だが、それを小樽が聞くことはなかった。

 

 

             (別冊五ページ)  

 

小樽はため息をついた。

そして、ライム達をチラッと見る。

「・・・まあ、いっか。」

小樽は全ての事をその一言で断ち切った。

「ん?おたるぅ。どうしたの?なんか元気ないよ。」

「ああ、なんでもねぇよ。なんでも・・・。」

ライムが小樽の顔をのぞき込む。

そして、小樽は思った。

過去の悲しみを振り返るよりも、今迎えに行ってる四人目のことを考えようと。

そして、小樽一行は目的地である洞窟に着いた。

「へぇ〜、こんな所にこんな施設があるなんて驚きだねぇ。」

ブラッドベリーが周りを見回す。

「マリオネットのパーツとかがあるから・・・マリオネット研究所・・・。」

「その通りだ。」

突然、奥の方からファウストが出てくる。

「ティーゲル、ルクス、パンター。ご苦労だった。」

「それで、ファウスト。なんでここがマリオネット研究所なんだ?」

小樽が早速質問をする。

「ここはかつて、乙女回路を研究していた施設なのだ。」

「乙女回路をここで・・・・。」

「そう。そして、試作を繰り返しライム達が出来たのだ。」

「ボク達が・・・ここで・・・。」

「ただその時、もしおまえ達の一人が起動しなかった時の為に、今回の四人目が作られた。それがこれだ。」

ファウストがおもむろに布を取る。

すると、かつてライム達が眠っていた時と同じカプセルがあった。

「ところでファウスト。なんで俺なんかを呼んだんだ?」

「おまえがふさわしいと思ってな。おまえの所なら一番安心できる。」

「そうか・・・・それじゃあ、開けるぞ。」

小樽はカプセルに手をかけようとした。

ライム達は不安な顔をして小樽とそのカプセルを見た。

そして、小樽はカプセルに手をかける。

シュゥゥゥゥゥ・・・

周りに蒸気がかる。

そして、そのカプセルの中からマリオネットが起きあがった。

「・・・えーと・・・あの・・・あなたが起こしてくれたんですね。」

「あ・・・ああ。」

やはりこういうのは慣れないのか、照れながら小樽は返事をする。

「あの・・・私、アップルと言います。その・・・・これからもよろしくお願いしますぅ。」

「ああ。こちらこそ。」

「これで、一件落着だな。」

ファウストはほのかに笑った。

ティーゲル達もそれにつられて笑っていた。

 

 

                   〔長屋雑談会(番外)〕  

 

アップル「というわけで、私の名前はアップルと言いますぅ。」

B・ベリー「こりゃ、ライバル出現だね。」

チェリー「ホントに。これじゃあ、いつまで経っても小樽様を独り占めできませんわ。」

ライム「ねえねえねえ、おたるぅ。アイス食べよ☆アイス☆」

小樽「わかったわかった。今買ってやるから。」

アップル「あのぉ〜・・・・」

B・ベリー&チェリー「抜け駆けするな!!!」

ライム「だって、アイス食べたいんだもん。」

アップル「みなさぁ〜ん・・・」

B・ベリー「小樽はあたしのだよ!!!」

チェリー「いいえ!わたくしの物です!!!!」

ライム「ボクはおたるとアイス食べるの!!!」

アップル「私の話を・・・・」

ライム「ボクの!!」

チェリー「わたくしの!!」

B・ベリー「あたしの!!」

アップル「うぅ〜・・・・話聞いてくれない。(TT」

小樽「まあまあ、ライム達も喧嘩はそこまでにして、なんかさっきからアップルが言いたそうにしてるぜ。」

アップル「え!?あ・あのぅ・・・・その・・・・」

B・ベリー「なんだ?ハッキリしないねぇ。」

アップル「えぇと・・・その・・・・」

・・・その後、アップルは夕方までこの調子だった。

 

 

          <次回予告

 

その頃、関西長屋では毎度おなじみのドンチャン騒ぎが起こっていた。

突然、学校のみんなが押し掛けてパーティーを始めてしまった。

実は、前から決められていたそうなのだが・・・・  

 

   次回、大家の日記帳10

       [押し掛けへしかけ、なんじゃそりゃ!?]     

関西長屋に波乱の嵐       

            亮「んなもん聞いてないでぇ!!」    

 

第10話へ

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