「突撃!舞の晩ご飯」
夕方。
ある住宅街の一角に、一つの光が灯る・・・
「あはは〜っ、こんばんわ。倉田佐祐理です。今日の『突撃!隣の晩ご飯』はこの家から行きましょうかね。」
佐祐理の手にはマイクがある。
そして、その佐祐理を祐一はビデオカメラで撮っていた。
「ったく・・・何でこんな事に・・・(汗」
こんな事になったのはあの日の一言・・・。
それは学校の昼休みの時に、祐一はふと一言言った。
『舞、一体どんな晩ご飯を食ってるんだ?』
『・・・・・・普通の晩ご飯。』
舞はもくもくと目の前の弁当箱をつつく。
『あはは〜っ、普通じゃ解りませんよ。例えば、昨日の晩ご飯は?』
『・・・・・牛丼。』
一言言うと、舞はずっと弁当のおかずをつついている。
『ほかには?』
『・・・・・忘れた。』
と、舞は止めていた箸をまた動かし始める。
『う〜ん、もう少し調べたいですねぇ・・・。』
『あの、佐祐理さん。なにもそこまでしなくても・・・』
『そうだ!?いい手があります!(^^』
『あの・・・・佐祐理さん?』
『あはは〜っ、なんか燃えてきましたよ〜!』
『佐祐理さん・・・ちょっと・・・(汗』
『祐一さん!夕方に校門前に来てくださいね。』
『えっ・・あっ・・・はい。』
思わず了解してしまった。
そんな中でも、舞は弁当のおかずをつついていた。
・・・そして、祐一は校門前でカメラを持たされ、この羽目に。
「しかし・・・なんでヨ○スケさんのなんですか?」
「それは、少しでも突撃できる雰囲気が欲しかったからです。」
ヨ○スケさんの番組って、そんな番組だっけ?
そして、佐祐理と祐一は舞の家に突撃しようとしていた。
舞の家は一見すると何処にでもある一戸建てである。
「それじゃあ、いきますよ。」
佐祐理が小さい声で祐一と合図をとる。
そして・・・
ピーンポーン・・・
インターホンの音が響く。
しばらくして、佐祐理は玄関を開けに行ってみた。
カチャ・・・
不用心にも、鍵は開いていた。
「こんばんわ〜!・・・こんばんわ〜!」
佐祐理は家中に響く声で家の住人を呼ぶ。
・・・・・・・・。
しかし、反応は何もない。
「おかしいですねぇ・・・・いないんでしょうか?」
「佐祐理さん、そろそろ帰りませんか?」
「そうですね・・・・・・そうしましょう。また次回という事で。」
「またするんですか・・・・。(汗」
祐一はガクンとなりながら、夜の時のこと考えていた。
「さて、今晩の夜食は何にしようかな・・・」
その頃、当の本人の舞はというと・・・・
「・・・・・・。」
なんと、もはや学校で魔物を待っていた。
ぐぅ〜・・・・・
静かな廊下で、舞の腹の虫が鳴く。
「・・・・今日は何かな。」
ボソッと小さな声で独り言を呟く。
そして日は落ち、辺りは暗闇に覆われる。
そして、いつもと同じ時がくるのを舞は待つ・・・。
|
|||
|
|