デハ80型電車の紹介


デハ80型電車のスペック
最大寸法(長さ×幅×高さ)・・・13960×2415×3900 重さ・・・21.2トン
連結器の種類と高さ・・・自動連結器・空車時670・満車時645 定員・・・132人乗り

ブレーキ・・・空気および手用ブレーキ
制御装置・・・直並列複式
台車の種類・・・TS332型揺道揺枕式四輪ボギー

電動機について
種類・・・直流直巻補極付TDK8568B
出力・・・74.6キロワット 電圧・・・600ボルト 個数・・・2個

歯車比・・・64:17の3.76
全負荷時牽引力・・・1650キログラム
全負荷時最高速度・・・30キロメートル毎時

デハ80型は1950年に日立で4両、東急横浜車両製作所(後の東急車輛)で2両のあわせて6両が製造されました。中ドアにはドア連動ステップ、丸みを帯びた正面4枚窓、そして1メートルの正方形となった側窓など、ヨーロピアンスタイルの電車でした。この他にも木造の車両を改造して105号車までが登場しましたが、世田谷線に残ったのは完全な新車として作られた86号車まででした。1968年から連結二人乗り改造を受けましたが、85号車と86号車だけは両運転台のまま残されています。これは他の車両が定期検査に入場したときに、その相方と編成を組めるようにするための措置です。このときに中ドアも従来どおりの車内ステップ付きに改造されました。1978年から81年に掛けて車体の更新工事を受け、86年には奇数号車にSIVを搭載。制御電圧の低圧化を行なっています。特筆すべきは86号車にもSIVが取り付けられたことで、これは万が一ペアを組んだ相手がSIVを搭載していない偶数番号車両だったときのことを考えていたためのようです。89年からシールドビームの前照灯に変更が始まり、駆動装置や台車もこのころから順に取り替えられています。301編成の営業開始直後に83+84号車が落命したのを皮切りに廃車が始まって、最後に残った81+82編成は引退までの間旧玉電色といういでたちで活躍しました。なお廃車後も東急車輛に保管されていた85号車は、保存前提のほぼ完全な形での搬出であったにもかかわらず、2002年3月13日に生家である東急車輛にて解体処分されています。


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