Cinema


ルナ・パパ

監督:バフティヤル・フドイナザーロフ

出演:チュルパン・ハマートヴァ、モーリッツ・ブライプトロイ、アト・ムハメドシャノフ
 


 

1度観たら絶対に忘れられない映画ですよ。これは!!

『ルナ・パパ』っていう題名がなぜか気になってしょうがない。
ミニシアター系のちょっとお洒落な映画みたいじゃありません??

ビデオの写真を見ると、女性が満月を背に躍っている・・・とても幻想的なシーンが。
解説読んでも、イマイチ内容がわかんないのだけど、心温まるファンタジーのようだ。
きっと満月の夜に素敵な事が起こるんだ!
そう、満月には不思議な力があるのだよ〜。

私の好きな映画「月の輝く夜に」も満月がテーマだもん〜っとこの映画にも期待で
胸が膨らんだわけです。

タジキスタンの小さな村に、女優を夢見る17歳マラムカットと、戦争で後遺症を残した兄、
気性の激しい父親の3人がほそぼそと暮らしている。

私の想像どおり、満月の夜に事件が起きてしまった。
名前も顔も知らない男に襲われ、子どもを身篭ってしまう。

まだ17歳の娘の不祥事に父親は激怒し、男を捜す旅に出るのだ。
父親なら、当然の事だろう。かわいい娘をこんな目に合わせて黙ってられるわけがない・・・
っと私は理解してたのだが、どうもそれだけではないらしい。

旅芸人やら陽気なパイロット、村はいつも騒々しく、そのへんをうろうろする家畜の群れを見ると
のどかに感じる。「黒猫・白猫」みたいな映画だろうか?
だけど、とっても閉鎖的な村。未婚の母は罪になるのだもの。

それで父親は必死なんだ。男を見つけないと、娘は一生、石を投げつけられるんだよ。

物語だけを見れば、とっても深刻で重い話でしょ?
だけど、この映画には、全く暗さが感じられないの。どんな苦境も体当たりでぶつかっていく。
大きなお腹をつきだして走り回る姿は、大丈夫か?っと心配してもどこか笑えちゃう。

↑の絵を見てもわかるように、おもわずブっと笑うシーンの連続なのだよ。
 

ようやく、幸せになれる結婚式。まさか、まさかの大事件!!
これは喜劇なのか?悲劇なのか?私は笑っていいのかどうか、悩んじゃったよ〜。
展開に、唖然としっぱなし。口が閉まりません。
“だからこんな風になった”という説明が全く通用しない。
なんちゅう映画じゃ!なんちゅうおもろい映画なんだ!

エキゾチックな村の風景はもちろん、この3人の家族の絆も素晴らしい。
なんじゃこりゃ?何でもありか?ってツッコミを入れずにおれない筈なんだが、そんな事は
どうでもよくなっている。この映画の魅力にとりつかれてしまった。

そしてパスカル・オジェをふっくらさせたような大きなおめめが印象的な彼女に目が離せなくて
元気いっぱいもらったのでした!

「全ての母に捧ぐ」なんて、私はこのメッセージだけで嬉しくなっちゃいましたよ。
何て素敵な監督なんだろう♪