Cinema


ミクロコスモス

監督:クロード・ニュリザニー

 

カメラはモクモクと触れそうな雲から、林に移りやがて茂みの中に入っていく。そこは虫たちの楽園。超接写で虫たちの生活を覗いたドキュメント映画だ。

てんとう虫、かまきり、クモ、イモムシ、アリ、蝶などのムニムニゾロゾロ達がいっぱい出てくるのだ。

虫嫌いな私がなぜこの映画が見れるのか!
そりゃぁもう、最初から最後までゾワゾワ鳥肌出っぱなし。ギャ〜ギャ〜言いながら見てたのだが、
とにかく映像の美しい事。これはARTだ。

どうやったらこんな映像が撮れるのだ?という驚きの方が大きい。こいつらは何を考えてこんな行動をとるのだ?という発見と驚き。
自然を大切に!という教育的なメッセージを省き、ただ虫たちの世界を見せてくれる。

虫たちの視点から映し出されてるので、全てがアップだ。虫の毛穴までクッキリハッキリ・・・これをずっと見ているのは拷問に近いものがある。

蛾のクローズアップ。今にも粉が舞いそうな茶色な蛾だ。
そいつがどんどんとデカクなってくる。
もうヤメレ〜っと発狂しそうになった時、その蛾が羽を広げたのだ。
その色の美しい事!思わず息が止まりました。スゴイ!!
こういう瞬間がこの映画にはたくさん出てくる。
「きもちわる〜い」って言ってる自分が恥ずかしくなってくるのだ。

毛虫の行列や、カタツムリの交尾シーンなど、私のゾワゾワ感をお伝えしたいのだが、私が唯一描けるのはフンころがしくらいだ。
このシーンは面白かった!
ファーブル昆虫記ではじめてフンころがしという存在を知ったのだが、こいつは、自分より大きいダンゴを最後は何に使うの?
誰か知ってたら教えて欲しい。

健気にひたすらころがすフンころがし。途中で枝にグサっとダンゴがささってしまい、がんばってもがんばっても前に進まないのだ。
でも諦めないんだよ〜。「がんばれ!がんばれ!」と応援してしまう。

一番の映像は雨のシーンだ。
私達が普段何も感じていない一粒の雨は虫たちにとっては、洗面器をひっくり返される位の衝撃だったりする。
雨が去るまで、じっと身を潜めている虫たちに、美しい詩的な物を感じた。ここは必見であります!

水の上を泳ぐアメンボかゲンゴロウ(何かよくわかんない)の美しさ!雨にかかり転がるてんとう虫、
きっと私のすぐ近くでも心を静めれば見える光景かもしれない。
何も感じないで過ごしているんだな〜と気付かされた作品だった。

虫好きな人はワクワクすること間違いナシ!虫嫌いでも見て損しない!
この美しさとゾワゾワ感を是非、共感して欲しい。