■妖刀一閃■

えーと、萌イラストだけで終わらせるつもりだった涼子と朔の話なのですが、描いてるうちにだんだん話が纏まってきたので
100のお題に絡めて書いていこうと思います。


※これの前振り話が上部リンクの先にありますので、できればそれも読んでいただけると分かりやすいかもです

100のお題  1題目〜10題目



1題目 困ったなあ。

「ちょっと、朔!約束したでしょ?」
「へ、や…約束って何だっけ?」
「とぼけないで!正体を見せるって話よ!!仕事の前に言ってたじゃない!」
「…そ、そんな話したっけ」
「した!」

…困ったなあ、こうなると絶対コイツはひかねえんだよなあ…どうしたものか…。



という訳で1題目クリア。人魚達を助けた後、仕事完了してふと思い出した涼子。
彼女は一度言い出すと聞かない性格なので朔はこのピンチをどう切り抜けるか思案中です。
涼子の制服が変わってるのは突っ込んではならぬ。



2題目 G59

「おや、朔に涼子か?相変わらず仲が良いな」
「あ、隊長!助けてくださいよ、涼子が…」
「隊長、朔が正体を見せるって言ったのに約束を破ろうとするんです!」
「はは、正体ね。まあいいじゃないか、いつ朔がぼろを出すか楽しみができたろう?」
「そんなあ、隊長までそんな事を!」
「そ、そうそう、まあそのうちにな」
と逃げ出す朔。
「ちょっと!また逃げる気ね?!」
(助かった…!隊長有難う!!)



2題目ですが…朔と涼子の隊長登場です。ジェネラル59・59番隊隊長ということで。略してG59。ちなみに欠番はそのままにどんどん番号は取られていくので、空番も結構あったり。
隊長は非常に温厚なおじさま。他人と話すのが苦手な涼子ですが、ちょっとファザコン入ってるので隊長の事は大好きです。
常に目を閉じている隊長。その瞳が開かれる時、恐ろしいことが起きるという…。


3題目 蟲

「おにいちゃん!帰ってきてたんだ!!」
「おわっ!ミサト…」
「良かったあ、帰りが遅いから心配してたんだよ?
今回のお仕事は危険だって聞いてたから…」
「そ、そっか、心配かけたな」
「…あ、じゃあ私お邪魔虫みたいだから」
「え、ちょ、涼子…」
「ねえねえおにいちゃん、ミサト、今日ね、学校でね…」




という訳で3題目 蟲です。生き物の蟲じゃなくて、お邪魔虫の虫。
ミサトの正体は狐なのです。昔人間に捕まって売り飛ばされそうになっていた所を救われたため、朔になついています。
余談ですが、朔はミサトを助けようとして怪我したところを涼子に救われていたり(小説参照)。
あまり他人と一緒にいるのが得意ではない涼子は、ミサトがやってきたのでそそくさと退散。
涼子にミサトの事を勘違いされたのかと慌てる朔。
恋のライバルである涼子を警戒するミサト。
そしてその様子を見て一人苦笑する隊長。


4題目 デンジャー

そんな平和な日常を切り裂く突然の来訪者。
「隊長…!大変です、雪姫様が…!」
「!?雄介、雪がどうしたって?それにその怪我は…」
「あいつらの狙いは…雪さま…」
傍らに置いてあった妖刀・血喰らいを掴み、駆け出す涼子。
「隊長!私行きます!」
「待てよ涼子!俺も行く!」
「頼む、二人とも!私も手筈を整えたらすぐに向かう!」


突然の来訪者、突然のピンチ、突然の危険。
雪姫と呼ばれる者を助けるため駆け出す涼子と朔。

5題目 白黒

白雪姫と呼ばれる彼女が何者なのか、いつから居て、どこから来たのか?
知っている者は殆ど居ない。
只一人、59番隊隊長・時雨を除いては。




白雪とはその外見から付けられた通称です。雪のように白い肌に、血を落としたように赤い唇、夜空のような長い黒髪。
妖の血を持つものは、特殊能力を持つことが多いため、邪な心を持つ人間に捉えられ、高値で取引される事が多いのです。それを憂えた彼女は、身寄りを失った者や、居場所を失ったものを集めて、一つのコミュニティを作っています。いわば妖たちの指導者。
外見は幼い娘のように見えますが、実年齢は何歳かは謎。
非常に珍しいトキヨミの力を持っており、先に起こることを予知できるため、人間達は血眼になって手に入れようとしています。



6題目 歯痒い

「ここを曲がった先に寮が…痛ッ!」
ごいんと音をたてて何かに弾き飛ばされる涼子。
「涼子?!大丈夫か?」
「痛ったあ…何これ?光る壁みたいなものが…」
「硬いな…何だ?ここから先に進めないぞ?」
「そんな!目の前だってのに?!」



目の前にあるのに届かない歯痒さ、みたいな。
光る謎の結界によって行く手を遮られる二人。寮っていうのが居場所を失った者たちの住む家。白雪もそこに住んでいます。


7題目 あかずの扉

慌てている二人の下に到着した時雨。
「涼子、朔!どうした?!」
「隊長!ここから先に進めなくって…」
「光の壁みたいなのが邪魔して寮に入れないんです」
「光…そうか、雪が…」
「白雪様がどうかしたんですか?」
心配げな涼子に対して微笑む時雨。
「大丈夫、これは彼女が張った結界だよ。昔これと同じことがあった。という事は…」
「どうやったら入れるんです隊長!」
「この結界はあかずの扉だ、決して何者も入ることは出来ない…」
「そんな!」
「でも、これが前と一緒だとすれば、あの一箇所だけ雪が結界を解いているはず」
「あの一箇所…前と一緒って…?」
「話は後だ、二人ともついて来い!」
「は、はい!」


結界に右往左往する二人の下に、時雨隊長が到着。パニクる二人に対して冷静な時雨。過去雪との間に同じようなことが有ったらしい。


8題目 水の中

「-水は古来から彼方と此方を繋ぐ異世界への扉…霊的な力の宿る場所。雪の事だ、私が気付く事を見越して水場を扉として残してあるだろう」
「水場って?どこか近くに水の扉なんてありましたっけ?」
「あるよ。…ああ、やはりここか」
「ここって…水飲み場?!」
「さて、行こうか」
「いいい行くって隊長?!」
「けしてはぐれない様に私についてきなさい。この中は雪の造った霊磁場、過去と未来、心と混沌の交じり合う世界。気になる景色を見つけても心惹かれないように。時に囚われ時空に落ち込むぞ」
言って何の躊躇いもなく水盆に入り込む時雨。
「…行くしかないよね?」
「ああ…俺が先に行く」




はい来なさいって言われてもなかなかついて行けそうもないですが、8題目・水の中です。てかまだ中じゃないけど。時雨だけ潜ってるけど。
うーしかしこのキャンパスサイズ小さいから描くの大変ですわ…。時雨すかしたポーズで溺れてるみたい。


9題目 ひかり

「ちょ…ちょっと待ってよ!まだ心の準備が…」
「隊長を見失うと迷子になるだろ?ほら、早く来いよ」
続いて飛び込む朔。
「う…水は苦手なのになあ…」
いやいや飛び込むと…そこは光の世界。一つ一つの光の粒に、過去や未来の切れ端が映っている。
「自分に関わりの深い映像ほど近くに寄ってくる傾向がある。私の背中だけを見て、心を迷わすな!」
前から聞こえる時雨の声。こんな次元の狭間で迷子になったりしたら、元の世界に戻れる保証はない。
慌てて意識を時雨の背に集中しようとした涼子の目の前に、その映像は現れた。

「お、母さん…?」

写真でしか見たことの無い母、自らの命と引き換えに涼子を産んだ母が、そこにいた。
まだ若い父も傍に立っている。
一瞬、涼子の心が現実を離れた。ほんの一瞬。だが、その一瞬で急速に周りの景色が広がり涼子を包み込もうと蠢いた。
『時空の狭間に落ちる…!』




9題目 ひかり です。白雪姫のトキヨミの力は、この過去・現在・未来の入り混じる混沌の世界に入り込み、先に起こる事を垣間見る力なのですね。一般人が時空の記憶を見ようとすると涼子のように、時の流れに囚われてしまうのです。


0題目 指先

時空の狭間が遠ざかるにつれ、急激に体に重力がかかる。
「きゃあああああ!」
涼子の悲鳴が聞こえたのか、父となにやら楽しげに話していた母が、ふと視線を上げた。その瞳が空中から今にも出現しようとしている涼子を捕らえ、驚いたように見開かれる。
『間違いない、お母さんだ…!』
と、その時。次元の狭間から零れ落ちそうになっていた涼子の腕を、誰かが掴んで引き止めた。



ちとお題とはずれましたが、10題目 指先 です。指先って言うか腕なんだけどね…この勢いでおちてく人を引きとめようとしたら、指先じゃ無理そうだし。微妙ですがお許しください。






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